「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

28日 秋山和慶&東響&ウー・ウェイ


東京交響楽団
コンサートマスター:高木和弘



1・ジョルジュ・リゲティ
   サンフランシスコ・ポリフォニー(1973-4)


2・アントン・ウェーベルン
   オーケストラのための5つの小品(1911-13)


3・ウンスク・チン
   「ロカナ」~大オーケストラのための(2008)


************** inyermission ***************

4・スキ・カン
   「カテナ」~大オーケストラのための(1974/75)


5・ウンスク・チン
   シュウ~中国笙とオーケストラのための協奏曲(2009)世界初演
     中国笙:ウー・ウェイ


 2009/8/28/19:00 サントリーホール 1-22-17


サントリー・サマーフェスティバル2009、前回聴いたウンスク・チンの室内楽に続き
今回は管弦楽作品を聴いた。


リゲティ作品はサンフランシスコ交響楽団60周年の委嘱作品で当時のSFSOの
音楽監督の小澤さんが初演を指揮、今回は弟弟子の秋山さんが指揮
するという縁、現代音楽の初演或いは海外作品の日本初演の数々を手がけてきた
秋山&東響のコンビは小編成から14型或いは16型の大編成まで
作品に応じた編成で見事な演奏をしたと思う。
(リゲティ&ウェーベルン)については特に。 
他の作品は日本或いは世界初演であるから当然、初めて耳に
した演奏なので断定はできないが。。。

尤もこの日も演奏後にウンスク・チンがステージに呼ばれたが
彼女の師匠のスキ・カン氏も会場に居て、彼の作品演奏後にステージ上で
聴衆の暖かい拍手を受けていた彼の表情を見ると満更でもない良い演奏で
秋山&東響が応えていたことが覗える。

スキ・カンの「カテナ」は民族色豊かな雰囲気で韓国の伝統なのか
様々な打楽器を駆使しての馴染みやすい音楽で、さしずめ弟子の
ウンスクの「ロカナ」は同じ打楽器を駆使しながら、かなりの前衛的な
響きの音楽で対比の面白さを感じた。

最後に演奏された中国笙の作品ではウー・ウェイ(男性奏者)奏する笙
は非常に活発なメロディ、動きを伴った演奏を繰り広げて
日本の笙の演奏、例えば宮田まゆみさんの武満作品などでの静的なイメージを
想定していた管理人には大きな驚きであり新たな発見であった。
この曲はサントリーホール委嘱作品で当然ながら本日が世界初演。
★★★★★


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