[CASINO]~その3~


リバプールの試合を見ていた、つもりだったがオーウェンがゴールを決めたのも気が付かないぐらいぼんやりしていた。ごろごろしていたら6:30になった。朝食に向かう。すでにメンバーは来ており、黙々と食べていた。
時間がないバイキング形式はつまらない。「チャレンジもリトライもできないじゃん!」と心の中でつぶやきながら甘そうなパンと、ベジタブルとウィンナーを皿にのせる。迷うひまなど無いのだ。席に座ると他のメンバーが立ち上がった。「7:00にロビー集合だよ」すでに6:40なのに・・・。急いで食べて部屋に戻った。ホテルの朝食ということで、きれいなパンツにエリのあるシャツで行ったので作業着に着替えなければならない。慌ててスーツケースの仕事の書類をバックにつめ、安全靴を履いて部屋を飛び出した。
そんな時に限ってエレベーターが来ない。いらいらしながら▽ボタンを押しつづけた。2分は待っただろうか、急いでいるのに待つしかない時間は長い。時間はすべての人間に平等なのに不思議だ。
ロビーに到着すると、僕以上にメンバーがイライラしていた。「朝は時間がないのだから、ちゃんと守ってください!」そんなことはわかっているのだが、何せ30分で食事、着替え、準備となると時間にルーズでなくても難しい、と思っていたらみんなは準備を前の晩にして、服装は気にしないで作業着で食べていた。そうすれば、部屋で歯磨きだけですむらしい。それはいいアイディアだ・・・そう思いつつも作業着で食べることはしないでおこうと思った。車に乗り込み、地下駐車場から出ると、雲ひとつない青空が広がっていた。

ACでのミーティングの終わりに、照れくさそうな笑顔を見せてジュリアスが現れた。やはり聞き取りにくい。そういえば、前回彼が日本に来た時、三日目くらいでやっと聞き取れるようになった気がする。何度も聞き返した単語が『house』だった時もあった。
ふん、ふん、とわかったようなわからないような返事をしながら彼のTAZZに乗り込む。スターレットみたいなもんだろう。SDはここから15分位らしい。フリーウェイを120Kmで飛ばしながら向かう。SDに着くと、ビリーが手を振って現れた。スコットランド人らしいジョークを交えながら再会を喜んだ。
ところで僕のカードでキャッシングが出来ない。どうしてもエラーになってしまう。買い物は出来たのだが・・・。
実質的な初日は、まあこんなモンだろう、と言うところで終わった。PM3:30。こちらは朝早くて、夜も早い。というか「昼じゃん!もう帰るの?!」という感じである。

ACに戻り、他のメンバーとともにホテルに戻った。ホントはジュリアスが「シーサイドでビアを飲もう」と誘ってくれたのだが、他のメンバーがカジノに誘ってくれた事を伝えると、「みんなと行った方がいいよ」と遠慮した。
カジノは20分位だろうか、ハイウェイから見ると海岸沿いの何もないところに一際光る一帯があった。なんとなく、東名から見える豊田コロナを思い出した。どこでも射幸心をあおるのは似たような作りなのだろうか。
初めて見るインド洋は静かに波を打ち寄せながら美しく黒光りをしていた。何枚か写真を撮ったがうまく撮れただろうか。案内してくれたキューバ系のデビットさんは、ズールー族と比べると色がかなり黒い。夜の海岸で撮った記念撮影は彼だけ顔が無く目と白い歯が浮いていた。
まず晩御飯を、と入ったお店はカリーバイキングのお店だった。インド人がやってきて、説明をする。R50で食べ放題らしいが、新たな自分をそこで発見した。辛いカリーもおいしく食べられるのだ。今まで激辛は基本的に遠慮していたがこれからはちょっと挑戦しよう。YさんやFさんは「辛い、辛い」と言って、あまり満足していないようだった。デビットさんはドリンクだけ。カジノで食事を、と誘ってくれたのに食事もカジノもしないと言う。本人は好きではないのに日本人が喜びそうなところに連れってくれたのだろうか。いつも笑顔なのでよくわからない。ちなみにココでもキャッシングは出来なかった。
驚いたことに、カジノは禁煙用と喫煙用に完全に分かれていた。レストランもそうだったが、屋内施設はそういう法律らしい。
YさんにR100を借りてスロットをやった。一時R200ぐらい勝ったが、やはり最後はR100ぐらいで落ち着いた。ラリーさんはR1300ぐらい勝ったそうでニコニコだった。

部屋に戻ってシャワーを浴びた。ベッドで横になりTVをつける。スポーツは言葉がわからなくても困らない。クリケットはルールもわからないのだが。
いつのまにかそのまま寝てしまった。ジェットラグ(時差ぼけ)と程よいアルコールのせいだろうか。

派手なカジノ



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