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December 19, 2022

12月19日を移動日と決めて、東京を離れた。
当日は、娘が来てくれたので、いろいろ伝えたいこともつたえられたし、こまめに準備を手伝ってくれたりしたうえ、遠いのに成田まで送ってくれたりしたので、とても心強かった。
年齢を重ねるにしたがって、せっかちな夫とのろまの私のテンポの開きが大きくなって、二人だけで移動するのが、だんだん難しくなってきているので、娘が加わってくれることによって、随分と事が穏やかに運ぶし。
これまでは、日本を離れると言っても、お金と体力さえあれば、帰りたいときにいつでも帰れると考えていたが、前回日本を離れて数日で、コロナの感染拡大をふせぐための規制が厳しくなって、三年近く、日本に来られなかったことを考えると、娘と別れるときも、気持ちがうるっとしてしまう。

　・・・・で、まあ、いろいろとしているうちに、雪のバンク―バに到着して・・・・

日曜だったので、こちらの空港には息子と孫が迎えに来てくれて、自宅に到着。

二ヶ月近く留守にしていたマンション（？）は、外気温はマイナス11度だというのに、部屋は暖めてあるし、ガスの暖炉もいつでも付けられるように口火が入って、ポットには熱いお湯が一杯。冷蔵庫にも数日分の食材が入って・・・と、いたれり尽くせりの大サービス。

本当にありがたく、昨日の続きのように、当然のような感じでカナダの暮らしが始められたが、それがどんなに幸運なことだか、身に染みてわかったのは、数時間の後のことだった。

なんと、夕刻から、Vancouverの空港では、めったに降らない大雪のために、空港へは車の出入りもできなくなり、また、飛行機は到着しても、ゲートが一杯で滑走路にとまった待機している機内で、何時間も待ったり、出発便はすべてキャンセルになったので、飛行機に乗ろうと空港に来た人や、とにかく到着はしたけれども、乗り換え便を待つ人が、動きがとれなくて空港の建物の中で数日をすごしたりにつながる大混乱がはじまってしまった。

あと数時間遅れていたら、自分もあの中にいたのだと、テレビのニュースを見るたびに、思わされた。

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