寂症状

灰色の空-4-



「お兄さん気持ち悪いよ?」

いきなりの声で、落ちそうになった。だけどどうにかブランコを止めて、声のもとを探した。

僕の前には若い女の子が立っていた。白黒のキャップ、黒いワイシャツ、黒いスカート、黒と赤の靴下に黒い靴。この黒尽くしの女の子が僕を見ていた。

「な。。。誰ですか?」僕はブランコから降りてその子を見た。

「私の名前は彩。お兄さんの名前は?」とその子は笑顔でいった。

この子は誰なのだろうか。「僕の名前は雅史だけど。。。どこかであったことある? 」と僕はその子に聞いた。

「ないよ。」僕の隣のブランコへと歩いてきた。そして座ると、「座れば?」と聞いてきた。

僕はまだわけが分からないまま、座り、その子の顔を見た。

黒いセミロングの髪に、茶色い目。長いまつげ。清美に似ていると思うのは気のせいだろうか。

「似合うでしょう。」何が似合う側から意から、考えつこうとすると、その子は笑いながら言った。「黒。」

「ああ。黒か。うん、似合うよ。」と僕はうなずいた。確かにすごく似合っていた。黒ばっかり着ているくせに、あんまり怖くない感じだった。そして白い肌が目立って、黒をもっと黒く見せていた。

「でしょう?ナノにお母さんはあんまりお気に召さないみたいで。家から追い出されちゃった。」

「。。。」かけてあげれる言葉が浮かばなかった。

「私18才。お兄さんは?22くらい?」

「24」僕はなぜこの子に素直に答えてしまうのか分からなかった。だけどあまりにも〔性格まで〕清美に似ていたので、少しびっくりしていただけかもしれない。違うものといったら髪の長さとこの黒尽くしだけだったかもしれない。清美は明るい色が好きだったから。

「へぇー」彩は頷いた。「。。。私にはね、妹がいるんだ。エリカって子で。」

「えぇ??」

「な。。なに?!」

「エリカって。。。昔ここで迷子になって助けた子がいて。。。その子の名前も。。。」

「えっ。。。雅史さんってもしかしてあのマサシさんのこと??妹がずっと前に言ってた。。。」

僕たちは思いもよらないつながりと偶然に言葉を失った。


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新キャラ登場!続くと言いな。


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