女心の分析

バカネコ劇場

女心の分析


第1章 「へそ曲がり 」

愛する主人に背を向け、どうかすると寝ている飼い主の
顔の直前に「尻」を設置するからといって、
ネコがヘソ曲がりなのではない。

毎日与えられる糧に感謝しないからといって
ネコが身勝手なのではない。

人間こそ、ヘソ曲がりであり、身勝手なのだ。

よし、たまにはネコでなく人間に説教してみよう。
どちらかというと小中学生向きだが。
非難ゴウゴウだったりして...。

素通り禁止、というサイトがある。
何か書き込みをしてくれ、と言う意味らしい。
だが、そういうサイトに限ってその気になれない。

また、何か書き込みして下さいというサイトもある。
そういうと、ますます書く気にならなかったりする。

そう、人間はへそ曲がりなのである。

いろいろなページを勝手気ままに訪ねているけれど、
バカネコ日記ではうちのサイトに書き込みをして下さい、
なんてことは、まず言わない。

無駄なことを知っているからだ。

だから日記を書くときは、良くも悪くも何かひとこと、
言いたくなりそうな話題を選ぶことにしている。

話の展開をするときにどう並べたら、おもしろいか、ウケるか。
それを常に考えてみる。



なぜか?



通常、日記は他人に見せるものではない。
勝手に他人のを見たらプライバシーの侵害で訴えられる。

だが、楽天日記はちがう。 公開日記である。
ひとさまに読んでいただくことを前提にしている。
厳密には日記と呼べるかどうか微妙なところだ。

公開するからには読んでもらえなければ無意味であろう。
でなければ、書いている自分が情けなくなってしまうからだ。


もちろん、何を書こうと自分の自由だ。個人の勝手である。
役に立つ情報を提供するもよし、娯楽に徹するもよし。
おのれの主義主張を展開するもよし、である。

しかし、書き込みやアクセスが欲しいのであれば、それに見合う
戦略も考えねばなるまい。

面白い、楽しい、むかつく、悲しい...なんでもかまわないのだが、
なにかヒトの心に印象づけるものがなければ反応は得られまい。

そういう工夫をしないで、ただ、素通り禁止だとか言っても
しようがない。

お手本に実例を挙げよう。
お子さま向けにふさわしい教育的内容では決してない。

だからずいぶん迷ったが、我が輩は教育委員会のメンバーでも、
文部科学省の回し者でもないので、固いこと言わずに
バラしてしまうことにする。

楽天にも抱腹絶倒のおもしろい文章を書く達人がいるので紹介しよう。

そのアドレスは....



        次回のお楽しみ!



「ずるーい!」
「キッタナーイ!」

何とでも言え。 我が輩は猫である。



本日の教訓: ネコより人間の方がヘソ曲がり。






第2章 18禁ネタ? 

なぜ今頃になって、おもしろい記事の紹介をするのか?

1.素通り禁止サイトが気に入らないから。
2.おもしろい記事を見つけたから。
3.ただ、小中学生相手にエラそうに説教したいだけ。

上記理由を想像した方は、全部はずれ。



本当の理由はネコネタ切れである。

毎日毎日、ネコの話ばかり書いているとさすがに、ネタがなくなる。
にゃんこが取材に応じてくれるわけではないので、何か探さねばならぬ。

ネタを考えながら、ぼけーっと歩くと足元が注意散漫になり、地雷を踏む。
いや、正確に言うと踏んだ。しっかりと。

キリ番を踏んでもどうってことはないが、にゃんこのウンコ地雷は
始末が悪い。 床だけでなく、人間の足も洗わねばならん。


本題に戻ろう。
さんざんひっぱったので、そろそろクレームが来るかもしれない。
さっさと笑える文章見本を紹介せねば。

できたら、ここで18才未満のお子ちゃまは、お帰りいただきたい。
我が輩はPTAから叱られたくないのだ。

なに? 昨日と言うことが違う? うるさい。
おとなはどうせウソつきなのだ。子供だけがウソをつくわけではない。
いいから、帰りたまえ (=^・^=)


では、おとなの皆さまへ、爆笑ページのご紹介!

ご存じの方もおられるかもしれない。その時はご容赦いただきたい。
 「がよろん ふぁいる」の「リアル乳」のページ。
アクセス数 24万ヒットはダテではない。
はじめてご覧になる方は思わず、むふふ、とお楽しみいただけるはずだ。

最初に見つけたときは、あまりのおかしさに、こらえきれず、
思いっきり吹いてしまった。口の中にものが入ってなくて良かった。
タバコは落としそうになったが。


それ以来、毎日、彼女のサイトに通い詰め、どこが面白いのか、
何が可笑しいのか、その文章ばかり眺めた。

ネタは下着の購入、ちょっとエッチな雰囲気もある。
文体はあくまでもお気楽調、語尾もテキトウに遊んでおられる。

だが、これを本当におもしろい記事にしているのは、そんな
枝葉末節ではないことに気が付いた。


さて、ここで問題です。 ( クイズ番組かよっ! )

なにが、この記事をおもしろくしているのでしょう?




第3章 続 18禁ネタ 


前回のクイズの厳密な意味での正解はない。 
どこが面白いかなんて人によって違うからである。

そもそも、冗談やシャレは解説したら、その時点で、
つまらなくなってしまう。 
本来、お笑いの分析はタブーなのだ。

しかし、おもしろい文章づくりには参考になる部分が非常に多いので、 
あえて、自分なりの分析結果を公表してみる。
あわよくば、ウケ狙いのウデがあがるかもしれないので
参考にしていただきたい。

だけど、がよろんさんから削除命令が来たらどうしよう。 

著作権法では盗作はダメだが「引用」は認められている。 
その際の条件も決められていて、たしか、出典、著者を明らかにした上で 
改変せずに引用せよとあったように記憶している。 

記憶違いがあるとこのページは削除される運命にある。 
これを見ているご同輩! これが最後かも?

さて、出典は楽天日記「がよろんふぁいる」、著者はがよろん氏である 
タイトルは「リアル乳」 
アドレスは http://plaza.rakuten.co.jp/eikyon21/diary/200405270000/ 

法の規定に従い、改変せず全文を引用する。 

あ、それから、今日もお子ちゃまには帰っていただくことにする。 
バカネコ村の風紀委員は幻覚、いや、厳格なのである。 
言うこと聞かないと補導する。

結果は以下の通り。
 
原文引用
 
分析
がよろんは
ヌーブラを購入しましただ。 
ヌーブラ先輩の 
らびちゃんに助言を頂き 
買う決心をしたのでやした。
 
段落1: テーマ

最近流行の話題で、軽く興味を引く。
うちの嫁は、コマチチ(貧乳)と 
お嘆きの自称おっぱい星人の旦那を喜ばそうと思って 
ネットで、こっそり購入。 
配達の時間は、旦那のいる夜間を除き 
午後からということで 
お願いしてましたわ。 
来るのを楽しみにしてたら 
届いたのが、夕方。 
旦那の帰る前でふ( ̄ー ̄) 
さっそく 
弾丸のビーチクを折りたたんで 
装着しましたわ。

 
段落2: 何をしたか 

動機と行動を説明しているが、女心の微妙さがそのまま表れていて、読者の共感を呼ぶ。 ニヤリとしながら次を読みたくなる。 

この、共感を誘うところがポイント。 

「わかる、わかる。その気持ち」
「ふむふむ、それからどした?」 
装着感? 

分かりやすく言うと 
海水浴に行くと 
海面上に 
見かける透明のおわんのようなクラゲを 
胸に吸い付かせてる感じですわ 
服の上から触ると 
ものほんの 
パイオツですわぁ。 
ピッタリタンクトップでも着て 
両肩を交互にゆさぶって 
胸を揺らした日にゃー 
まわりにいる人達から 

「うぉぉぉ~~、ええ乳!!」と 
叫び声をあげられそうな 
そんなできばえの 
リアル偽乳。
 
段落3: 妄想の世界に巻き込む 

ここらへんから、がよろんさんの世界。 

自分の体験を生々しく展開してゆく。 
まるで目前に本人がいるかのようだ。 

道行く人々が自分の姿を見て賞賛するところまで想像して、完全に自分の世界に浸り、舞い上がる。 

だが、この妄想が読む人を引きずり込み、巧妙に盛り上げる。 

この部分も笑える。 大げさに書かれているから最高潮に見えるが、実は、まだまだこれから。
旦那が帰って来て 
玄関にお出迎えの時に 
さっそく 
リアル偽乳を 
揺さぶってみましたわ。 

「あっ、それね。 
俺が昼に家で、たまたま 
弁当を持って帰って食べてたら 
それが着払いできたんで 
夕方6時には、確実に嫁が、 
いるから、その時にしてと 
言っといたのよ」
 
段落4.現実の世界でオチ 

ドキドキわくわくの実行。 
しかも、結果はショッキングな現実。 

この大きな落差が笑いを呼ぶ。 落語で言えばオチ。  

別にエッチネタだからウケるのではなさそうだ。 期待と現実のギャップが面白いのである。 

ところが....

『えっ!?知ってたん?』

ガクッ(*_*)

『でも、ちょっと触ってみたいと思わん?』

「ぜんぜーーん、偽乳じゃしぃ」

ガクッ(*_*)
 
段落5: 追撃のオチ 

期待のシーンが夢破れても、少しは報われたいのが人情というもの。 

ちょっとだけでもと、さらに食い下がる女心のいじらしさが、また共感を誘う。 
「そりゃ、そうよね」 

そこへトドメ。 
追い撃ちをかけるオチの二段構え。 

しかも方言なので、情景がリアル。 
岡山か、広島あたりか。
靴を脱いで 
家にあがり廊下を歩いて行く旦那の後ろから 
リアル偽乳を揺さぶりながら 
歩いて行く後姿が悲しい 
がよろんであった。。。 
 
段落6: さらに客観的にオチ 

さんざん自己陶酔の世界に巻き込んでおいて、最後は冷静に現実描写。 
まるきり、他人事のフリ。 
ここで、しぶとくもう一度笑わせる。 

この、いきなり視点を変えて客観視するというのも、構成・展開技術のひとつ。 

笑わせる者はいきなり笑われる側になる宿命にある。
それを逆手に取ると、こういうハイ・テクに。
皆さんは、人を喜ばそうとして 
失敗したことって、ありますか?  
 
段落7: 仕掛け

さらっとコメントを誘う。



何をしたか、から始まって、妄想の世界に引き込み、現実で落とし、 
追い撃ちをかけ、他人事のようにしらばくれる... 

こんな巧妙なトラップだらけの話に笑わずにいられたら 
かなり不健康な心の持ち主ということになろう。 

お気楽調のエッチ話にも見えるが、その程度では爆笑とまでいかない。 
話の順序、今そこで起きているかのような描写、ひとを惹きつける想像、 
オチのつけかた....等々。 盗むべき点は多い。 

全文がさらりと読めてしまうのも文章力の現れだ。 
もちろん、こんなこまごまとしたことを考えながら書いているわけでも 
あるまいが、結果的に書けてしまうところはやはり、天才と言うべきか。 

がよろん氏、恐るべし。 


だが、問題は、がよろん氏のサイトを紹介したばかりに、
観客が みんなあっちに行ってしまい、帰って来ないコトである。



第4章 付録

さて、ここまでは、日記にも書いて公表済みである。
だが、ここまで読んでくださった方には、後日談をお話ししよう。
がよろん氏を脅迫したのである。

観客が帰ってこない腹いせに、バーニャン特製ウンコ爆弾をしかけるぞ、
いやなら、ある画像をよこせ、と。

ウンコ爆弾の威力が、ものを言ったかどうかは、定かでないが、
とにかく、こうやって画像をせしめた。

そして、それが、本サイトの掲示板に書き込むと、一瞬だけあらわれる、
あのGIFアニメーション、『激☆招き猫』なのだ。








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