第1講 テキストでリンクする
HTMLとは何か、などと、大上段に構えると、分厚い本が
書けてしまうほどの量になる。
ものすごく大変な勉強をするのは、イヤだろうから、超おおざっぱに解説する。
HTMLとは「はいぱー・てきすと・まーくあっぷ・らんげーじ」の
頭文字を寄せ集めたものである。
直訳すると、もの凄い文字用目印付き言語、となるが、これじゃかえって
何のことか分からん。 こんなのは重要でないので覚えなくてよろしい。
HTMLとは「絵と文字が両方使えて、リンクのできる、ホームページ用の言語」
くらいに解釈してかまわない。
例外はあろうが、一般人がこれを使うのはホームページ作成くらいのものである。
でたらめなHTMLでも良いとまでは言わないが、あまり神経質にならなくてもいい。
これは最も普及しているインターネットエクスプローラの許容範囲が広いためである。
少々、間違ったHTMLでもエラーを起こさず表示できてしまう。
ま、おかげで、いいかげんなHTMLが横行する一因ともなっているわけだが。
さて、HTMLはどう書くのか。ここから始めよう。
里親募集、と書きたければ、HTMLでは最低限でも次のように書く必要がある。
<html>
<head>
</head>
<body>
里親募集
</body>
</html>
こんなのをいきなり見せられたって分かるわけがない。
おまけに楽天日記では、上に書いたタグ(後述)は使えないから無意味だ。
楽天日記で使う場合に限って、実務的に割り切ろう。
まず、自分で必要な文章を書く。
次に、特定の語句に色を付けたり、サイズを変えたり、リンクを仕込んだりするわけだ。
この作業を指定するのにタグというものを使う。
タグとは荷札か、宅急便の配送伝票のようなものと思えばよろしい。
目的の文章、または、語句を挟んで動作を指示する命令語である。
他の文字と区別するために、半角カッコで括られている。
HTMLは、あそこからここまで、ああせい、こうせい、と目印を付けるようになっている。
だから、マークアップ言語と呼ばれるのだ。
リンクの場合は、アンカータグというのを使う。
ここで里親募集しています、と言う文章の「里親募集」という語句に
リンクを張る場合、次のように指定する。
ここで<a>里親募集</a>しています。
<a> がリンクの始まりを表し、</a>がその終わりを示しているタグである。
もちろん、このままではジャンプしない。
行き先の書かれていない配送伝票だから。
行き先を書かねばなるまい。
行き先は当然、自分が表示したいページである。これはURLを使って指定する。
URLはご存じの通り、HPの住所である。
たとえば、当サイトであれば http://plaza.rakuten.co.jp/nyancolon/
という文字列そのものを書くわけだ。
これを飛び先指定を示す href=""
を使って、アンカータグの中に以下のように指定する。
ここで<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/nyancolon/">里親募集</a>しています。
これで、リンクの基本形が完成する。
ごちゃごちゃしていて、見てくれが非常に悪いが、これはしかたがない。
HP上に表示すると、ちゃんと以下のように表示される。
ジャンプもまともに出来る。
ここで 里親募集
しています。
今、お使いのインターネットエクスプローラの設定を、特にいじっていない限り
里親募集の所には、リンクであることを示す下線が、引かれているはずである。
これを、即、自分のHPに応用するには「里親募集」とURL
を好きな言葉に
置き換えればよい。
ポイントは <a href="目的地のURL">リンクしたい語句</a>
というカタチ、を覚えることである。 前後はタダの文章であるので、好きに書けばよろしい。
これが基本なので、アタマに叩き込んでおくこと。
実際、このカタチは頻繁に出現し、またよく使うのである。
文字だけをリンク対象にしているので、これをテキストリンクという。
第2講 画像でリンクする
リンクの基本形は
<a href="URL">テキスト</a>
であった。 忘れた方や、追記を見ていない方は、第1講を
もう一度おさらいしてほしい。
寄り道だが、ここでHTMLのパターンを見てみよう。
HTMLはタグというものを使って記述するのであった。
タグとは、こんな半角のカッコ <> で囲んだものである。
リンクなら <a>、 太字指定なら <b>、 イタリック指定なら <i>、
などである。
これらは「ここからタグの内容を適用しますよ」という意味であり、
開始タグと呼ばれる。
これに対して「ここでタグの効力はおしまいだよ」と、示すのが終了タグである。
リンクなら </a> 太字指定なら </b> イタリック指定なら </i>
何のことはない、終了タグとは、 単にスラッシュが付いただけ
なのである。
そして、タグの使い方は、適用したい文字列を、開始タグと終了タグで挟むだけだ。
実演してみよう。
ここで<b>里親募集</b>しています。 ←HTMLソース(太字にする)
↓
ここで 里親募集
しています。 ←ブラウザ上での表示
ここで<i>里親募集</i>しています。 ←HTMLソース(斜体にする)
↓
ここで 里親募集
しています。 ←ブラウザ上での表示
なんという安直なルールであろうか。
考えた奴は、きっと安直な性格だったに違いない。 ← 偏見
これでも、HTMLは難しいとおっしゃるかな?
実際のところは、きわめて単純なルールで構成されているのである。
若干の例外はあるものの、所詮はこの組合せなのだ。
ちょっと待て! リンクの場合はもっとややこしいじゃないか!
確かに、そのとおり。
タグで挟むだけならネコでも書けそうだ。 ← ウソ。 ネコには書けない。
リンクの場合、開始タグの中に「href="URL"」というあて先を書かなければ
役に立たなかった。
実はHTMLを見づらくしているのは、このパラメータも元凶のひとつである。
しかし、このパラメータのおかげで、単純なルールにも関わらず、タグは
実に多様な指示をすることが出来るのである。
まあ、HTMLのルールは単純だということと、パラメータがいろいろあるよ、
ということだけ覚えておけば良かろう。
手を広げすぎると、何の説明だか分からなくなるので、リンクの話に戻る。
さて、今回はテキストではなく画像をリンクさせてみよう。
基本形は
<a href="URL">テキスト</a>
であった。
この、テキストの部分を画像に取り替えるだけの話である。したがって、
<a href="URL"><IMG SRC="画像のパス"></a>
となる。 簡単でしょ?
この、<IMG>が画像を表示するタグであり、SRC="画像のパス" が
「画像はここにありますよ~」というパラメータである。
パスというのは、画像をおいてある場所+ファイル名である。
楽天日記では、通常URLと同じ形式で示す。
ここで、リンクの飛び先URLと混同しないように注意すること。
片方はリンク先を示し、もう片方は画像の置き場所を示すものだ。
実際に書いてみる。
リンクの飛び先をこのサイトのトップページ
http://plaza.rakuten.co.jp/nyancolon/ とし、
画像はミケの写真を使ってみる。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/nyancolon/"><IMG
SRC="http://plaza.rakuten.co.jp/img/user/49/28/5934928/39.jpg"></a>
実際のブラウザ上の表示は以下のようになる。
クリックすれば当サイトのトップページへジャンプする。
<IMG>タグの中には、他にも、サイズ指定や代替文字指定などをぶち込むことが出来る。
たとえば
<IMG SRC="画像のパス" width="320"
height="240" alt="目が開いたミケ">
もう、お気づきだろうが、widthが横幅指定、heightが高さの指定である。
この数字をいじれば、元画像を編集することなく、見かけの大きさを変更できる。
もっとも画像の重さとか、きめの細かさは変わらない。
見かけを小さくしても容量は減らせないし、拡大すれば画面は粗くなる。
altは、本来は、画像が表示できない場合に、その代替として表示される文字列だ。
画像が表示されている場合は、マウスカーソルを画像の上にあわせると
まるで説明文のような感じで出てくるアレである。
第3講 別ウィンドウで開くリンク
今回は少し、セコイことを考えてみる。
以前、がよろんさんのサイトが面白い、と紹介したら、みんなあっちに
行ってしまって笑死したらしく、戻ってこなかった。
これではせっかく張ったリンクがあだとなって、自分トコの観客が
いなくなってしまう。 これは淋しい。
帰ってきて欲しい。
これはサイト運営者の偽らざる気持ちであろう。
かといって涙ながらに「お願い、帰ってきて!」と、懇願するのも恥ずかしくて
プライドが許さぬ。
技術的にどうにかならぬものなのか?
何とかしようではないか。
問題は、行った先が面白いから、ハマるだけではない。
帰り道が分からなくなるから、でもある。
ブラウザのバックボタンをクリックしても、なかなか元に戻れなかったりするのは
誰しも経験するところである。
ならば!
別ウィンドウを開いて、そこで存分にハマっていただこう。
そのウィンドウを閉じても、自分のサイトは元のウィンドウに残っている。
これならいくらかは、戻ってきてくれることが期待できる。
というわけで、別ウィンドウを開くリンクの書き方を紹介する。
これも難しくない。
ちょいと呪文(パラメータ)を追加するだけである。
テキストリンクを例に取ろう。 その基本形は
<a href="URL">テキスト</a>
であった。
ここで開始タグの中にちょいと細工をする。 追加する呪文は
target="_blank"
である。したがって以下のようなカタチになる。
<a href="URL" target="_blank">テキスト</a>
実際に飛び先を指定してみる。 飛び先をこのサイトのアクセスログページにして
書いてみるとHTMLソースは次のようになる。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/nyancolon/?func=log"
target="_blank">テキスト</a>
実際の表示は以下の通り。
テキスト
これはターゲット属性を指定する、という作業なのだが、名前は気にしなくとも良い。
リンク先を別ウィンドウで開くのは、観客が鉄砲玉にならないようにするためだと
いうことを覚えておけば充分である。
画像リンクで別ウィンドウを開くにはどうするかって?
今まで、何を聞いておったのだ。応用力を働かせい。
その程度は宿題じゃあ! 自分でやれ~~。
ああ、なんとセコイ講義であったことか。
いくら、自分トコに観客を、つなぎ止めておきたい一心からとはいえ...。
これで、あなたの心が狭くなったとしても、当サイトはいっさい関知しないからそのつもりで。
補講
さて、前回の宿題の解凍、じゃなかった回答を示す。
テキストリンクの基本形は
<a href="URL">テキスト</a>
であった。
ここで、テキストの代わりに画像を使おう。 テキストの位置に<img>タグを放り込む。
<a href="URL"><img src="保管場所"></a>
ここまでは問題なかろう。
宿題は、クリックすると、別ウィンドウを開く「画像リンク」を作る、であった。
したがって以下のようなカタチになる。
<a href="URL" target="_blank"><img
src="保管場所"></a>
ここで、"URL"に飛び先、"保管場所"に画像のアドレスをはめ込めば出来上がり。
実際にやってみよう。
ソースは省略するが以下のようになる。 仔猫の写真をクリックすると、
予告していた「ちょっと面白いページ」にジャンプする。
rapunzel619さんの日記である。(勝手に紹介してゴメンなさい)
里親を求めているのはこの子です↓
ただし、リンク先とこの子は関係ありません。
以上、宿題の解答例終わり。
なんで、別ウィンドウで開くか? 前回、言ったとおり、鉄砲玉状態を防ぐためだ。