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おあがりやす
映画好き 着物好きの私 つれづれ草とまではいけませんが つれづれの芽をつづりたいとおもいます
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2007.01.15
カテゴリ： 映画
遅ればせながら、話題の映画「硫黄島からの手紙」を見てきました。
ご存じの方も多いと思いますが、前作「父親達の星条旗」に続く硫黄島二部作の二作目
日本から見た硫黄島です。
「父親達の星条旗」はアメリカから見た硫黄島、前に見に行ったとき私のブログでもお話ししました。
物語は２００６年、硫黄島の地中から何かが掘り出されたところから始まります。
そしてシーンは一挙に戦争中、１９４４年というから昭和１９年６月、
栗林中将（渡辺謙）が硫黄島に赴任してきました。
軍人としてアメリカに留学した経験のある栗林中将は、死を覚悟して戦地に赴任してきました。
アメリカの力を知っていたからなのです。
赴任してまず、今までの作戦を見直し、無駄な体罰を禁止し、
若い兵士の西郷（二宮和也）を驚かせます。
今までは海岸に土嚢を積み、闇雲に穴を掘っていただけ、ちょっとでも話をするとたちまち体罰を受けていたのです。
疲労と絶望の日々、しかし栗林中将は違っていました。
一人で島のなかを歩き回り、島中に大きな地下要塞を掘るのでした。
古参の参謀の中には反対する者も現れるのですが「残してきた子供達のために、一日でも長くこの島を守る」と言います。
また部下の一人、バロン西こと西中佐（伊原剛志）もアメリカを知っていました。
彼はロサンジェルスオリンピックの馬術で金メダルを取っていました。
西中佐は栗林の良き理解者となったのです。
戦況が悪化し、翌年の二月、いよいよアメリカが硫黄島を攻めてきました。
必ず帰ってくると身重の妻に誓ったパン屋の西郷、妻の花子（久しぶりの裕木奈江！）に手紙を書き続けます。
届く当てもない手紙を、栗林も家族や息子の太郎に手紙を、時には漫画のような絵を書き続けるのです。
ある時、負傷した若いアメリカ兵を殺そうとしているのを、西が止めて、手当をさせます。
皆の前で、アメリカ兵に話しかけます、
始めは恐怖に震えていたアメリカ兵も、オリンピックの写真などを見せられ、笑顔すら見せるのでした。
その後、アメリカ兵が亡くなり、遺品から彼に宛てた母親からの手紙が見つかります。
西はその手紙を訳して皆に読み聞かせます。
自分たちの母とかわらない、アメリカの母の気持ち、
鬼畜であり、劣っていると教えられていたアメリカ人が、実は自分たちと同じだったのです。
戦況はドンドン悪化していき、戦闘シーンも友人が次々と自決するシーンも出てきます。
現代以外は色を抑えたブルーグレーっぽいトーンの画面。
悲しくてポロポロと涙が止まりませんでした。
監督はもちろんクリント・イーストウッド（アメリカ映画を全編日本語で撮る事自体、画期的ではないでしょうか。しかし、この映画が英語では、やはりおかしいですよね。）
父親達の星条旗を取ろうとして調べていくうちに、栗林中将に興味を持ったイーストウッド監督。
栗林中将が心優しい父親であったことに驚いたそうです。
そして、日米両方の立場から映画を撮ることにしたそうです。
彼の大きな心は、国を越えて戦争で犠牲になった、あるいは現在の戦争で戦っている若者やその家族に向けられています。
戦争に行った兵士、残された家族、その悲しみは何時の時代も変わらない。
この映画は渡辺謙の映画の様に思ってましたが、見てみると二宮くんの映画ですね。
ご存じの通りジャニーズの嵐のメンバーである二宮くんは演技には定評がありましたが
硫黄島の手紙の演技は良かった！
戦争に行かされ、淡々と受け入れているようでしたが、実は生き抜こうとしている。
妻を思い、まだ見ぬ子を思い、そして友を思い・・・
正直言ってやはり若い、まだ２３歳、設定には随分若いです、
でも、もっと若い人たちが大勢戦争で亡くなっているんですよね。
この悲しみを知っているのに、いつまで経っても戦争は無くなりません。
二宮くんは「戦争は残酷で何も残してくれない。残ってしまったものは、消えない傷跡だけだと思います」と言っています。
所々、ラストサムライでも感じた違和感もありますが、日本人以外の方に解りやすくなっているのではないか、と思います。
良かったら、見てね。
ご存じの方も多いと思いますが、前作「父親達の星条旗」に続く硫黄島二部作の二作目
日本から見た硫黄島です。
「父親達の星条旗」はアメリカから見た硫黄島、前に見に行ったとき私のブログでもお話ししました。
物語は２００６年、硫黄島の地中から何かが掘り出されたところから始まります。
そしてシーンは一挙に戦争中、１９４４年というから昭和１９年６月、
栗林中将（渡辺謙）が硫黄島に赴任してきました。
軍人としてアメリカに留学した経験のある栗林中将は、死を覚悟して戦地に赴任してきました。
アメリカの力を知っていたからなのです。
赴任してまず、今までの作戦を見直し、無駄な体罰を禁止し、
若い兵士の西郷（二宮和也）を驚かせます。
今までは海岸に土嚢を積み、闇雲に穴を掘っていただけ、ちょっとでも話をするとたちまち体罰を受けていたのです。
疲労と絶望の日々、しかし栗林中将は違っていました。
一人で島のなかを歩き回り、島中に大きな地下要塞を掘るのでした。
古参の参謀の中には反対する者も現れるのですが「残してきた子供達のために、一日でも長くこの島を守る」と言います。
また部下の一人、バロン西こと西中佐（伊原剛志）もアメリカを知っていました。
彼はロサンジェルスオリンピックの馬術で金メダルを取っていました。
西中佐は栗林の良き理解者となったのです。
戦況が悪化し、翌年の二月、いよいよアメリカが硫黄島を攻めてきました。
必ず帰ってくると身重の妻に誓ったパン屋の西郷、妻の花子（久しぶりの裕木奈江！）に手紙を書き続けます。
届く当てもない手紙を、栗林も家族や息子の太郎に手紙を、時には漫画のような絵を書き続けるのです。
ある時、負傷した若いアメリカ兵を殺そうとしているのを、西が止めて、手当をさせます。
皆の前で、アメリカ兵に話しかけます、
始めは恐怖に震えていたアメリカ兵も、オリンピックの写真などを見せられ、笑顔すら見せるのでした。
その後、アメリカ兵が亡くなり、遺品から彼に宛てた母親からの手紙が見つかります。
西はその手紙を訳して皆に読み聞かせます。
自分たちの母とかわらない、アメリカの母の気持ち、
鬼畜であり、劣っていると教えられていたアメリカ人が、実は自分たちと同じだったのです。
戦況はドンドン悪化していき、戦闘シーンも友人が次々と自決するシーンも出てきます。
現代以外は色を抑えたブルーグレーっぽいトーンの画面。
悲しくてポロポロと涙が止まりませんでした。
監督はもちろんクリント・イーストウッド（アメリカ映画を全編日本語で撮る事自体、画期的ではないでしょうか。しかし、この映画が英語では、やはりおかしいですよね。）
父親達の星条旗を取ろうとして調べていくうちに、栗林中将に興味を持ったイーストウッド監督。
栗林中将が心優しい父親であったことに驚いたそうです。
そして、日米両方の立場から映画を撮ることにしたそうです。
彼の大きな心は、国を越えて戦争で犠牲になった、あるいは現在の戦争で戦っている若者やその家族に向けられています。
戦争に行った兵士、残された家族、その悲しみは何時の時代も変わらない。
この映画は渡辺謙の映画の様に思ってましたが、見てみると二宮くんの映画ですね。
ご存じの通りジャニーズの嵐のメンバーである二宮くんは演技には定評がありましたが
硫黄島の手紙の演技は良かった！
戦争に行かされ、淡々と受け入れているようでしたが、実は生き抜こうとしている。
妻を思い、まだ見ぬ子を思い、そして友を思い・・・
正直言ってやはり若い、まだ２３歳、設定には随分若いです、
でも、もっと若い人たちが大勢戦争で亡くなっているんですよね。
この悲しみを知っているのに、いつまで経っても戦争は無くなりません。
二宮くんは「戦争は残酷で何も残してくれない。残ってしまったものは、消えない傷跡だけだと思います」と言っています。
所々、ラストサムライでも感じた違和感もありますが、日本人以外の方に解りやすくなっているのではないか、と思います。
良かったら、見てね。
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-
「魔法にかけられて」見ました～ 2008.03.28 コメント(8)
-
恋するトマト、☆☆☆☆☆ 2006.08.10 コメント(12)
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
薔薇豪城
さん
お疲れさまで～す。すごくよくわかりました。この前ラジオに渡辺謙さんが出ていて、俳優みんなで相談しながら作ったと言ってました。二宮君も大いに成長したでしょうね。
この映画が世界中で平和を考えさせてくれると思います。 (2007.01.15 20:46:27)
この映画が世界中で平和を考えさせてくれると思います。 (2007.01.15 20:46:27)
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
いくんと
さん
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
hooly01
さん
先日、『手紙』を見た時に、『硫黄島からの手紙』のＣＭが流れて、
そのＣＭを見ただけですでにウルウルしてしまいました。
息子も見たいと言っていたので、親子で見て、
戦争や平和について話してみたいと思います。
(2007.01.16 15:36:32)
そのＣＭを見ただけですでにウルウルしてしまいました。
息子も見たいと言っていたので、親子で見て、
戦争や平和について話してみたいと思います。
(2007.01.16 15:36:32)
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。
みかんいろ
さん
お話読んでとてもよく分かりました。
本当にこの映画を通して
少しでも世界平和への一歩となってくれるといいですね。
私も戦争を知らない時代に生まれた者ですが
私も含めもっと若い方にもこういった映画をみて
色々なことを考えてもらえるといいな・・・って思います。 (2007.01.17 13:42:32)
本当にこの映画を通して
少しでも世界平和への一歩となってくれるといいですね。
私も戦争を知らない時代に生まれた者ですが
私も含めもっと若い方にもこういった映画をみて
色々なことを考えてもらえるといいな・・・って思います。 (2007.01.17 13:42:32)
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
pukkari
さん
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
薔薇豪城さん
＞ お疲れさまで～す。すごくよくわかりました。この前ラジオに渡辺謙さんが出ていて、俳優みんなで相談しながら作ったと言ってました。二宮君も大いに成長したでしょうね。
＞ この映画が世界中で平和を考えさせてくれると思います。
-----
毎回返事が遅くなって申し訳有りません
私もこの映画が世界の平和を考えさせてくれると思います。
多くに人に見てほしいです。 (2007.01.25 10:52:02)
＞ お疲れさまで～す。すごくよくわかりました。この前ラジオに渡辺謙さんが出ていて、俳優みんなで相談しながら作ったと言ってました。二宮君も大いに成長したでしょうね。
＞ この映画が世界中で平和を考えさせてくれると思います。
-----
毎回返事が遅くなって申し訳有りません
私もこの映画が世界の平和を考えさせてくれると思います。
多くに人に見てほしいです。 (2007.01.25 10:52:02)
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
いくんとさん
＞クリント・イーストウッドは、父の世代のスターです。
＞そういう人が日本の戦争を撮り、アメリカで発表するという事は、すごく大切な気がします。
-----
今回も返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
ほんとうに、私もそう思います。
ダーティーハリーのイメージがありますものね。
暴力的な映画（面白いけど）の主演俳優だったけど、彼の心は大きくて温かいです。
アカデミー監督でないと撮っても受け入れられないかな・・・
アメリカでは、父親達の星条旗より評判がいいみたいです。 (2007.01.25 10:57:46)
＞クリント・イーストウッドは、父の世代のスターです。
＞そういう人が日本の戦争を撮り、アメリカで発表するという事は、すごく大切な気がします。
-----
今回も返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
ほんとうに、私もそう思います。
ダーティーハリーのイメージがありますものね。
暴力的な映画（面白いけど）の主演俳優だったけど、彼の心は大きくて温かいです。
アカデミー監督でないと撮っても受け入れられないかな・・・
アメリカでは、父親達の星条旗より評判がいいみたいです。 (2007.01.25 10:57:46)
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
hooly01さん
＞先日、『手紙』を見た時に、『硫黄島からの手紙』のＣＭが流れて、
＞そのＣＭを見ただけですでにウルウルしてしまいました。
＞息子も見たいと言っていたので、親子で見て、
＞戦争や平和について話してみたいと思います。
-----
また今回も返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
私たちも戦争を知らないけれど、もっと若い世代も皆そうですものね、親子で話し合えるのは本当に良いことだと思います。
色々あるけど、今あることに感謝したいと思います。 (2007.01.25 11:00:56)
＞先日、『手紙』を見た時に、『硫黄島からの手紙』のＣＭが流れて、
＞そのＣＭを見ただけですでにウルウルしてしまいました。
＞息子も見たいと言っていたので、親子で見て、
＞戦争や平和について話してみたいと思います。
-----
また今回も返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
私たちも戦争を知らないけれど、もっと若い世代も皆そうですものね、親子で話し合えるのは本当に良いことだと思います。
色々あるけど、今あることに感謝したいと思います。 (2007.01.25 11:00:56)
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
みかんいろさん
＞お話読んでとてもよく分かりました。
＞本当にこの映画を通して
＞少しでも世界平和への一歩となってくれるといいですね。
＞私も戦争を知らない時代に生まれた者ですが
＞私も含めもっと若い方にもこういった映画をみて
＞色々なことを考えてもらえるといいな・・・って思います。
-----
たいへん返事が遅くなって申し訳ありません。
ほんとうにそうですよね。
何かの機会が無いと、考えることも無いかもしれません。
沢山の人が見て、平和について、戦争で犠牲になった方々について考えてほしいと思います。 (2007.01.25 11:04:52)
＞お話読んでとてもよく分かりました。
＞本当にこの映画を通して
＞少しでも世界平和への一歩となってくれるといいですね。
＞私も戦争を知らない時代に生まれた者ですが
＞私も含めもっと若い方にもこういった映画をみて
＞色々なことを考えてもらえるといいな・・・って思います。
-----
たいへん返事が遅くなって申し訳ありません。
ほんとうにそうですよね。
何かの機会が無いと、考えることも無いかもしれません。
沢山の人が見て、平和について、戦争で犠牲になった方々について考えてほしいと思います。 (2007.01.25 11:04:52)
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
pukkariさん
＞上層部の人に操られたくはないけれど
＞時代に流されてしまう。
＞イヤですね。争うのは。
＞望まないことを拒否できる社会でありたいですね。
-----
今回も遅くなりました。
申し訳ありません。
戦争って、個人が無くなるんでしょうね。
言いたいことも言えない・・・
恐いですね。
もう、そんなことが無いようにしないといけませんね。
(2007.01.25 11:08:13)
＞上層部の人に操られたくはないけれど
＞時代に流されてしまう。
＞イヤですね。争うのは。
＞望まないことを拒否できる社会でありたいですね。
-----
今回も遅くなりました。
申し訳ありません。
戦争って、個人が無くなるんでしょうね。
言いたいことも言えない・・・
恐いですね。
もう、そんなことが無いようにしないといけませんね。
(2007.01.25 11:08:13)
Re:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
ribon5235
さん
私も観て監督に感心しました。なんて立派な方なんでしょう。脚本、俳優もよかったです。多くの方に観て欲しい。水もないところで降伏も許さない日本政府の残酷さ、命令した人たちはのうのうと生き残った。
(2007.08.09 20:30:25)
Re[1]:硫黄島からの手紙、見てきました。(01/15)
おあがりやす
さん
ribon5235さん
＞私も観て監督に感心しました。なんて立派な方なんでしょう。脚本、俳優もよかったです。多くの方に観て欲しい。水もないところで降伏も許さない日本政府の残酷さ、命令した人たちはのうのうと生き残った。
-----
コメントありがとうございます！
本当に良い映画でした。
私も多くの人に見てもらいたいと思います。
先日TVのニュースを見ていたら、アメリカ人で３０代の男性が「武運長久」などと書かれた日章旗を持って来日したそうです。
友人から貰い受けて持っていたけど「硫黄島からの手紙」を見て遺族に返そうと思い立ったとの事でした。
今の戦争は、一部の人が得するためにやってるように思えてなりません。
早く戦争の無い平和な世の中になってほしいものです。
(2007.08.09 22:55:58)
＞私も観て監督に感心しました。なんて立派な方なんでしょう。脚本、俳優もよかったです。多くの方に観て欲しい。水もないところで降伏も許さない日本政府の残酷さ、命令した人たちはのうのうと生き残った。
-----
コメントありがとうございます！
本当に良い映画でした。
私も多くの人に見てもらいたいと思います。
先日TVのニュースを見ていたら、アメリカ人で３０代の男性が「武運長久」などと書かれた日章旗を持って来日したそうです。
友人から貰い受けて持っていたけど「硫黄島からの手紙」を見て遺族に返そうと思い立ったとの事でした。
今の戦争は、一部の人が得するためにやってるように思えてなりません。
早く戦争の無い平和な世の中になってほしいものです。
(2007.08.09 22:55:58)
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