《私の「春待草」》 | |
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「新しい曲が出来ましたよ!是非いらして下さい。」久し振りに 以前から気になっていた、G管とF管の調整と、ギター伴奏を お願いするために、黒野さんにお電話したら、いつもの明るい お声で疲れが吹っ飛んで、とにかくお会いしたくなりました。 私の「四季」を作曲しはじめて、夏、秋、そしてこの「春」が、 出来ました。今、冬を作っているところです。とおっしゃって、 オカリナ演奏で「春」の全曲を、聴かせて下さるのです。 山頂に近い谷あいから、雪解けの水が滴り落ちるように、 ほんとに小さなちいさな、ひとすじの流れが出来ました。 あたりはまだ雪におおわれていますが、その雪の下では、 名もない草の芽を吹き出す準備をしています。 小さなちいさな、ひとすじの流れが、やがてふたすじ、みすじと なって、ちょろちょろと山の中腹までたどり着きました。 そこにはもう、かわいいピンクや紫の花を付けた、背の低い 草花が「私たちの出番よ。」と言っているようです。 やがて山のふもとに近付いてくると、山頂ではほんとに小さな ちいさな、ひとすじの流れでしたが、今では小川となって、その 存在を主張しはじめました。ここではもう春。生きるものすべて 春の中で躍動している、このエネルギーには喜びが満ち溢れて いて、その中にはいると、すべての生物がこのエネルギーを享受 できるのです! こんな感想を、黒野さんに申し述べました。それをお聞きに なった黒野さんは、本当に満足そうです。あとで家に帰ってから 黒野さんのホームページを開いてみたら、「春」ではなくて、 「春待草」となっています。そこでの黒野さんの、作曲に あたってのメッセージを知って、本当に驚いています。全曲を お聴かせいただいて、わたしの受けた印象とそっくりだったから です。 そこで、黒野さんに、私にお聴かせいただいたのは「春」では なくて、「春待草」の全曲だったのでしょうか?とお聞きしたら 「春待草です。遠い夏・寺の秋・それに今作っている冬の曲で <それぞれの四季>という題で、CDにしようかと思って います。」というお話です。 (「春待草」についての情報は、リンクから黒野氏のホームページ にアクセスし、「ヒロミチの部屋」を開くと、得られます) |