おはなし  その3 



 その1とその2は「頭文字D」の部屋に、あります。


 その3 -啓介×恭子ー 伊豆編


伊豆へ。
メンバーは、啓介と恭子と、
「伊豆でも行かないか」と言い出した啓介の兄・涼介とケンタ。

 啓介「アニキは、彼女連れて行かないのかよ」

 涼介「連れて行ったら、ケンタがかわいそうだからな」

 啓介「?」

啓介は、まだこの段階で涼介が、彼女を連れてこない理由がわからなかった。

 *********************************

某観光ホテル。

 涼介「はい。おまえたちの部屋の鍵」

 啓介「え?」

 涼介「部屋は5階だ」

涼介も部屋の鍵を、持っていた。
と、言う事は、アニキと別々?

 啓介「同じじゃないのかよ」

 涼介「予約した当時は、7人だったからな。2部屋頼んだんだ。
    そしたら、藤原は、おやじさんが熱出したからって来れなくなって、
    史浩は、急用ができたんだ。
    1部屋キャンセルするの、忘れてた」

 ケンタ「藤原と史浩さん。あと1人は、誰なんですか?」

 涼介「・・・・・連れてくると、おまえの居場所がないだろ?」

 ケンタ「?」

啓介は、ここでようやく兄・涼介が彼女を、連れてこなかった理由がわかった。
しかし、頭のいい涼介が、キャンセルするのを忘れたなんて・・・
何か変だぞ。

 涼介「俺達は、こっちの部屋だから」

涼介とケンタは、部屋に入ってしまった。

 啓介「しかたないや」

と、思いながらも、心の中ではラッキーと思っている啓介だった。
恭子は、意外と無口。
部屋に入った。

 恭子「お茶飲む?」

 啓介「ああ」

恭子は、お茶を入れる。

 恭子「まだ熱いね」

啓介は、煙草を吸いながら、恭子の様子をうかがっている。
2人っきり。
恭子は、緊張していた。

啓介が、恭子を押し倒した。

 恭子「えっ」

もう少しで、唇にたどり着きそうな時に、トントントン。
恭子は、すぐに起き上がった。
仲居さんの挨拶だ。
仲居さんが、出て行くと、また啓介が恭子を押し倒した。
もう邪魔者はいない・・・

トントントン。
仲居さんが、何か言い忘れたか?
恭子は、またすぐに起き上がった。
ケンタだった。

 ケンタ「夕食の時間は、6時半でいいですか? 
     こっちで勝手に決めちゃったけど」

わざわざ、ケンタが確認に来たのだ。

 啓介「ああ、いいよ」

ケンタは、部屋へ戻って行った。
邪魔者は、行った。

啓介が、また恭子を押し倒した。

 恭子「啓介さん。まだ明るい」

 啓介「構わないよ」

啓介は、やっと恭子の唇を奪うことに成功した。
トントントン。
誰だ? 
またケンタだった。

 啓介「どうした? ケンタ」

 ケンタ「涼介さん。寝ちゃったんですよ。
     夕食の時間になったら、起こしてくれって。
     ここまで、涼介さんが運転したから、疲れたでしょう。
     横に乗っていた俺は、楽だったけど」

 啓介「おまえの運転する車じゃ、怖くて乗れないんじゃないか?」

啓介が、ケンタをからかった。

 ケンタ「俺の運転じゃ、横にいても寝れない・・・って言ってました。
     涼介さん」

啓介と恭子が、笑った。

 ケンタ「涼介さん、寝ちゃったから、遊んでもらおうと思ったけど
     部屋に戻ります。失礼します」

ケンタが、部屋に戻った。
やっと、邪魔者は行った。
ケンタと、遊んでいたら、恭子とできなくなるからな・・・
恭子は、お茶を飲んでる。
いつ襲われるか、心配なようで、啓介から離れている。

 啓介「恭子」

啓介が、お茶を飲んでる恭子に、近づいてきた。
トントントン。
誰だ? また。

 ケンタ「開けますよー」

ケンタが、入ってきた。

 ケンタ「さっき言い忘れたけど、涼介さんが、夕食まで時間があるから、お散歩     でもしてきたら?と言ってましたよ。 じゃ、失礼しました」

ケンタは、部屋へ戻って行った。
恭子は、ほっとした。

 恭子「お茶飲んだら、お散歩行こう。ねっ」

 啓介「ああ」


夕食まで、お散歩タイム。
夕食。

 ケンタ「食った。食った。ああ~おいしかった」

 啓介「俺も満腹だよ。うまかった」

 涼介「それは、よかったな」

 恭子「啓介さん。意外とビール飲めるんですね。私そんなに飲めない」

 啓介「アニキが、意外と飲めるんだよ。それもさー。顔色変わらないんだよ」

夕食後、部屋に戻った。
部屋には、布団の用意がしてあった。
ドキッ。
恭子の予想していた通り、啓介が恭子を押し倒してきた。

 啓介「もう、明るくないから」

 恭子「お風呂は?」

 啓介「あとで入るから」

啓介は、恭子のおでこ・頬・鼻・耳・唇にキスをした。
そして、首筋。

トントントン。
またケンタか?
恭子は、啓介から逃げるようにして、急いでドアを開けた。
やっぱりケンタだ。

 ケンタ「お風呂に行きましょう」

 恭子「うん」

 啓介「ケンター。何かおまえ、俺たちの邪魔してないか?」

 ケンタ「邪魔? 全然~」

恭子は、お風呂に行く支度をした。
何か、今日の恭子って、俺のことを避けてないか?
啓介は、そう思った。

お風呂前。

 啓介「きれいに洗って来るんだぞ」

 恭子「やだー。もう恥ずかしいなあ」

 涼介「風呂上りに、みんなで1杯やるか」

 ケンタ「賛成! みんなで飲みましょうよ」

どうやら、啓介の邪魔をしているのは、ケンタだけではないようだ。

恭子は、ドキドキしながら、温泉につかっていた。
2人きりの部屋。
2人きりの夜。
みんなで行こう・・・と聞いていたから、みんなで同じ部屋かと思っていた恭子。
まさか、2人きりの部屋だなんて。
朝まで一緒は、初めてじゃないけど、何か恥ずかしい。
隣の部屋には、涼介とケンタもいるし。
やっぱり、今夜・・・・

風呂上り。
部屋に戻ってきた啓介と恭子。
浴衣の恭子を、見たのは初めて。

 啓介「恭子」

涼介の部屋に行くのも忘れて、恭子を押し倒した。
浴衣の恭子に、そそられる。
恭子の唇は、啓介のもの。

トントントン。
あ~あ。お楽しみは、おしまい。

 ケンタ「啓介さ~ん。一緒に飲みましょう」

ドアの向こうで、ケンタが誘っている。

 恭子「は~い」

恭子は、衣服の乱れを直して、啓介と涼介たちの部屋へ行った。

 啓介「何か、アニキまで俺たちの邪魔してない?」

 涼介「そうか? まあ、みんなで来たから、一緒に飲もう」

 ケンタ「そうですよー。飲みましょうよ」

何かこの2人。グルになって俺と恭子の邪魔をしてる?
まあ、いいや。
夜は、長いんだから。
啓介は、雰囲気に誘われて結構ビールを飲んでいる。

 啓介「ああ~。うまい」

 ケンタ「みんなで、飲むからおいしいんですよー」

 涼介「恭子は、もういい?」

 恭子「あっ。はい。私さっきご飯の時に飲んだから・・・」

恭子は、このまま時が止まればいい・・・と思った。
部屋に戻れば、きっとまた啓介が自分を押し倒してくる。
ドキドキしている。
イヤじゃないけど・・・やっぱりみんなで来たのだから。

時計が、10時を過ぎた。

 啓介「そろそろ、部屋に戻るよ」

 涼介「もう少し、一緒に飲まないか?」

 ケンタ「まだ10時じゃないですか。啓介さん。もう眠いんですか?」

 啓介「別に眠くは無いけど・・・」

 恭子「じゃ、まだここにいてもいいでしょ? 啓介さん」

 啓介「・・・・ああ」

またアニキ、邪魔しやがって。
恭子も、恭子だよー。 何で部屋に戻らないんだよ。
アニキとグルなのかよー。

11時。

 涼介「そろそろ、お披きにしようか?」

いつのまにか、ケンタが寝ていた。

 啓介「ああ。部屋に戻ろう」

啓介が、恭子の手を引っ張った。
やっと2人になれる。

 啓介「おやすみ。アニキ」

 恭子「ごちそうさまでした。 おやすみなさい」

 涼介「ちゃんとやれよ。おやすみ」

ちゃんとやれよ・・・って何を?
この言葉は、非常に大切なことなのに、酔った啓介は意味がわからない。
啓介と恭子は、部屋に戻った。
啓介が、酔いつぶれて寝てしまった・・・・


なんて、ことはないけど。

 恭子「大丈夫? 飲みすぎなんじゃないの?」

 啓介「大丈夫」

啓介が、恭子を押し倒した。
恭子の緊張が、さっき飲んだビールによって、ほぐれる。
啓介は、恭子の浴衣の帯をほどいた。

もう邪魔は、入らない。
好きなだけ、愛を贈る。

啓介の腕の中で、恭子は朝を迎えた。
ドキドキ。
朝起きて、好きな人が隣にいるっていいね。
いい寝顔、啓介・・・・
恭子は、そっとおはようのキスをした。
恭子は、服に着替えて、朝の海を窓から見ていた。

 啓介「おはよう」

 恭子「あっ。起きた? おはよう」

 啓介「おはようのキスして」

恭子が、啓介の前に行った。
おはようのキス。
だけじゃ、まだもの足りないのか・・・・
恭子を押し倒す啓介。
トントントン。
朝から、邪魔者か。

 ケンタ「おはようございます」

元気のいい声が、ドアの向こうからした。
恭子が、ドアを開けた。

 恭子「おはよう。ケンタ君」

 ケンタ「おはよう。恭子ちゃん。 俺昨日、いつのまにか、寝ちゃって」

 恭子「寝つきが早いって、みんなで言ってたのよ」

 啓介「ケンタ~。朝から邪魔しに来たのか~」

 ケンタ「朝食は、8時からです」

ケンタは、部屋へ戻って行った。
邪魔者は、消えた。
さて・・・・
啓介が、恭子を抱きしめた。

 ケンタ「言い忘れたけど・・・・」

ケンタがいきなり、入ってきた。
2人は、びっくりして離れた。

 ケンタ「あっ。すいません」

 啓介「何だ?言い忘れか?」

 ケンタ「はい。朝風呂入りませんか?」

 啓介「行こうぜ」

ケンタと啓介は、朝風呂へ行った。

朝食が終わり、4人は、また群馬へ帰って行った。
啓介の車に恭子。

 啓介「今度は、いつ会えるかわからない」

 恭子「わかってる」

 啓介「それでも、俺のこと好きか?」

 恭子「もちろんよ」

 啓介「忙しくて、なかなか会えなくてごめん」

 恭子「私は、大丈夫よ」

 啓介「好きだよ。恭子」

この次は、いつ会えるでしょうね~。
群馬と埼玉・・・そんな遠くはないけど。

 恭子「私も啓介さんが好き」


 おはなし その3完

 7月18日

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