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おはなし その16
おはなし その16 本編最終話
もう2度と秀香に、会う事はないだろう・・・
もう2度と自分の娘に、会う事はできないだろう・・・
年が明けて、気が付くと回りは、みんな幸せそうな顔をしていた。
お正月に、啓介達が帰省した。
啓介「まさか、あのケンタが、こんなに早く結婚するとは思わなかったぜ」
涼介「俺も、予想外だった」
啓介「アニキは、去年いくつ披露宴に呼ばれたんだ? 結構行っただろ?」
涼介「ケンタも松本もそうだったけど、みんな俺に聞いて来るんだぜ。
<涼介さんよりも、早く結婚してもいいですか?>って」
啓介「それで、何て答えたんだ?」
涼介「別に俺に遠慮する事はない。俺ももうすぐ、おまえ達の後を追いかける
から・・・・と言ったのさ」
啓介「本当に、追いかける気はあるのかよ?」
涼介「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
啓介「俺は、アニキの言うとおり、アニキ達の分まで幸せをもらった。
だからアニキも・・・
・・・・・恭子が、アニキは卑怯だと言ってた。
よくこんな状況で、歩美は平然としていられるよな。
出会った頃に比べて、ずっと強い女になった。
秀香の事を、ずーと思い続けていたら、いつか歩美から仕返しが来るぞ」
涼介「仕返しか・・・・歩美は、そんな事ができる女じゃない。
それに秀香の事はもう・・・・」
啓介「恭子が、俺にそう言ったのさ。
いつか、歩美は変わる時が来る」
涼介「恭子は女だから、歩美の気持ちがよくわかるんだな」
啓介「俺と恭子は、いつでも歩美を義理の姉として、歓迎するぜ」
涼介「おまえ達は、秀香の味方だったんじゃないのか?」
啓介「ああ、もちろん今でも秀香の味方だ。
秀香は、アニキの幸せを願っている・・・・」
*********************************
啓介の言った<歩美から仕返しが来るぞ>も忘れた頃に、かつての宿命の
ライバル・須藤京一から、招待状が届いた。
秀香の兄貴だ。
おどろいた涼介は、京一に電話を入れた。
涼介「一体、何のまねだ?」
京一「おまえは、医者のくせに字が読めないのか?」
涼介「そんな事を言っているんじゃない。
どうして、俺がおまえの披露宴へ呼ばれるんだ?」
京一「友人だからな・・・」
涼介「友人? 都合のいい時だけ、友人にしやがって」
京一「休息の場として、俺の部屋を提供してやったじゃないか。
友人のめでたい席だ。 もちろん、来てくれるよな?」
涼介「俺を脅迫する気か?
しかも、俺の誕生日に結婚式か? ふざけるな」
京一「彼女が6月を希望していたんだが、日にちが取れなくて、たまたま
おまえの誕生日と一緒になっただけさ。 ありがたいと思え」
涼介「だいたい、何でおまえみたいな奴に、彼女がいるんだ?
子供でもできたのか?」
京一「おまえと一緒にするな。
彼女とは、高校の同級生だ。3年前に再会してな・・・・
俺が結婚すれば、刺激を受けて涼介も結婚するだろうと思ってな。
出席してくれるだろ? 披露宴」
涼介「・・・・・・・・・・・」
京一の披露宴、冗談じゃない。
秀香と会う事になるじゃないか。
あんなに、俺達の事を認めてくれなかった京一が、なぜ俺を呼ぶんだ?
もう2度と秀香には、会いたくない。
会えば、また気持ちが揺れ動く。
会えば、秀香を抱いてしまうかもしれない。
欠席しようか・・・
自分の気持ちが、抑えられなくなるかもしれない。
*******************************
その次の週。
京一からの電話。
京一「まさか、欠席しようなんて、考えちゃいないだろうな?」
涼介「・・・・・・・・・」
京一「綾香と去年会っただろ?
また<涼兄ちゃんと会いたい>と言ってたぞ」
涼介「綾香を、ダシに使うな」
京一「俺の頼みは聞けなくても、娘の頼みは、聞いてあげられるだろ?」
涼介「痛いところをついてくるな。
・・・・・・・わかったよ。行ってやるよ」
涼介は、しかたなく、京一の披露宴へ出席する事になった。
*********************************
京一の結婚式当日。
涼介は、鏡の前で悩んでいた。
どのネクタイにしようか・・・・
涼介は、奥側にあったわりと新品のネクタイを手に取った。
トントントン・・・・
歩美「おはようございます」
涼介「おはよう。 今日は・・・・」
歩美「やっぱり、ネクタイで迷っていたのですね。
よかった。 はい。お誕生日おめでとうございます」
歩美が、ネクタイが入っていると思われる包みを、涼介に渡した。
歩美「迷っているなら、これをして行って下さい」
涼介は、包みを開けた。
やっぱり、ネクタイだ。
歩美「このネクタイは、素敵だけど、ちょっと時代遅れのような気がします」
そう涼介が、して行こうかと思っていたネクタイを見て言った。
涼介「ならば、歩美のプレゼントしてくれたネクタイをして行こう」
歩美「わあ。うれしいわ」
歩美は、にこっと笑った。
この天使の微笑が、いつ悪魔に変身するのか・・・
そんな事、涼介は、全く予想できなかった。
涼介は、歩美のプレゼントしたネクタイをして、日光へ向かった。
日光。
涼介は、1番会いたくなかった秀香に、1番に会ってしまった。
秀香「涼・・・」
涼介「また会ったな。 京一からどうしても・・・と言われてな」
秀香「席の表を見て、びっくりしたわ。
あなたの名前が載っているんだもん」
涼介「来る気は、なかったんだが・・・」
秀香「兄のために、わざわざ遠いところをありがとうございます」
綾香「涼兄ちゃ~~ん」
綾香が、秀香の祖母らしき人物と、こっちへ向かって来た。
涼介「綾香・・・」
綾香「やっぱりやっぱり、来てくれたんだね。
京兄ちゃんが、来てくれるって言ったんだよ。
本当に本当に、来てくれたんだね。 あやか、うれしい」
綾香は、涼介に会えて喜んでいた。
綾香「ねえねえ、涼兄ちゃんは、お母さんの事が好きなんでしょ。
だったら、結婚すればいいのに」
子供は、時々おもしろい事を言う。
秀香は、いつも綾香と一緒にいるから、こんなセリフはもう平気だが、涼介は
少しドキッとした。
秀香「綾香。好きでも結婚できない事があるのよ」
綾香「京兄ちゃんは、しずちゃんが好きだから、結婚するでしょ?」
しずちゃんとは、京一の彼女の事だった。
秀香「そうだけどね」
この3人を見ていると、親子でも不思議はない・・・・
披露宴では、どういうわけか<今日のお誕生日の高橋涼介様、おめでとうございます>なんて、誕生日を宣伝された。
そして、何と綾香からのほっぺに、チューの誕生日プレゼントまであった。
綾香の歌もあり、涼介の幸せな時間だった。
このまま、時間が止まればいいのに・・・
披露宴が、お開きとなった。
このまま時間が、止まってくれればいいのに・・・
もう2度と、秀香と綾香に会えないかもしれない。
歩美を抱くのに、秀香の思いは、断ち切ったはずなのに。
綾香「もう涼兄ちゃん。帰っちゃうの?」
涼介「うん」
綾香「あやか。 もっと遊びたい」
涼介「・・・・・・・」
綾香「また、あやかに会いに来てくれる?
いつ、お母さんと結婚するの?」
涼介「・・・・・・・」
綾香「お母さんも、涼兄ちゃんの事、すんごくすんごく好きなんだよ。
涼兄ちゃんも、お母さんの事、すんごくすんごく好きなんでしょ?」
涼介は、返事に困ってしまった。
秀香と祖母が、トイレから戻って来た。
秀香「綾香。トイレは、大丈夫?」
綾香「さっき、おばあちゃんと行ったよ」
涼介「じゃ、京一に挨拶したら帰るから」
涼介は、帰ろうとした。
綾香「もう、帰っちゃうの? イヤだよ。
お母さんが、淋しいって泣くよ」
秀香「綾香!」
祖母「今日、綾香を見てあげるから、2人でゆっくりしておいで。
久しぶりに、会ったでしょ?」
綾香「いいなあ~。 あやか、今日おばあちゃんと寝るー。
お母さんと涼兄ちゃんも、好きだから一緒に寝ればいいじゃん」
全く、子供はすごい。
時々、大人がドキッとするようなことを言う。
多分、秀香の祖母は、3人の様子を見て、綾香の父親が誰かわかったのだろう。
秀香「涼、時間ある?」
涼介「ああ」
秀香「おばあちゃん。綾香をお願いします。
綾香。いい子にしているのよ」
涼介「また、会いに来るから。綾香」
涼介は、綾香をそっと抱きしめた。
自分の娘に対して、嘘をついてしまった。
多分、もう綾香に会う事はないだろう。
さようなら・・・愛しい綾香。
涼介と秀香は、適当に車で流して、夕食を済ませた。
秀香「今日は、涼のお誕生日だったわね。 何かほしいものある?」
涼介「そうだな・・・綾香からキスしてもらったから、おまえからも同じ
ものをもらいたいな」
秀香「それだけでいいの?」
涼介「本当は、もっとほしい」
秀香「たくさんのキス?」
涼介「それ以上に、もっとほしい」
秀香「・・・・・・・・わかったわ。 その前にちょっとコンビニへ寄って」
涼介は、秀香が途中でコンビニへ寄った事に、何の疑問も感じなかった。
これが、嫉妬の始まりかもしれない。
いや、もっと前に始まっていたのかもしれない。
ホテル。
涼介が、秀香を後ろから抱きしめた。
耳元でそっと
涼介「秀香。好きだよ」
そして、あごに涼介の指をかけられ、上を向き、見つめあう2人。
キス・・・・
シャワーを浴びて、久しぶりのベッドの上での2人の時間。
涼介の上に、秀香が乗っている。
秀香「涼介。お誕生日おめでとう。 いくつになったの?」
涼介「おまえと一緒だろ」
秀香「私は、まだお誕生日が来てないから、涼介より1つ年下よ。
涼介の年の数だけ、キスしてあげる」
涼介「唇だけじゃなくて、おまえが好きなところにキスしてくれ」
秀香「私が、好きなところは全部よ」
秀香は、キスし始めた。
唇と唇は、糸のようにキラキラと2人を結んでいる。
涼介のすべてが好き。
涼介のすべてが好き・・・・
涼介「1回多いぞ」
秀香「数えていたの?」
涼介「・・・・・」
秀香「私は、涼介の事が好き。 今でもこの気持ちは、変わらない」
涼介「俺も、何度も何度も、おまえの事を忘れようとした。
でも、忘れられなかった」
秀香のすべてが好き。
秀香のすべてが好き・・・・
2人は、激しく抱き合った。
お互い感じ合い、お互い気持ちがいい時間。
体だけではなく、心も感じてる。
愛を贈る。
このまま、時間が止まればいいのに。
激しく抱き合う2人。
2人は、ここで大切な事を1つ忘れていた。
いい事なのか・・・悪い事なのか・・・
朝になった。
あえぎ声があった部屋に、チョキチョキという音がする。
何かを切る音?
涼介が、目を覚ました。
ベッドの横に、秀香がいた。
そこから、チョキチョキという音がする・・・
涼介「秀香・・・・」
チョキチョキ・・・
秀香「おはよう。涼介」
チョキチョキ・・・
涼介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
チョキチョキ・・・
なんと秀香が、涼介のしていたネクタイを、細かく切っていたのだ。
細かく・・・細かく・・・
涼介「何やってるんだ?」
秀香「ネクタイを、切っているのよ」
涼介「それは、見ればわかる」
秀香「このネクタイ、フィアンセにもらったでしょ?
お誕生日のプレゼントに」
涼介「なぜ、わかった?」
秀香「涼介の好みと、全然違うからよ。 一目見て、すぐにわかったわ」
チョキチョキ・・・
秀香「このネクタイをして来るって事は、その人のことが好きなんでしょ?
私と会う事がわかっていながら、してくるんだもん。
そんな事を気にしないで、ホテルに誘う涼介の気持ちがわからないわ。
一時の気の迷いなのかな?」
チョキチョキ・・・
細かく・・・もっと細かく・・・
秀香「いいかげんに、その人と結婚すればいいじゃない」
秀香の嫉妬は、すごい。
涼介「本当に、俺が結婚してもいいと思っているのか?」
秀香「・・・・私は、あなたが幸せになるのを、願っているわ」
涼介「言い訳に聞こえるかもしれないけど、
昨日は秀香からもらったネクタイを、して行こうと思っていた。
だけど、朝に彼女が来て、このネクタイをプレゼントしてくれたんだ。
そんな状況だったら、俺じゃなくても男は皆、プレゼントされた
ネクタイの方をして行くだろ?」
秀香「私が、あげたネクタイ。まだ残っていたのね?
全部、私宛に送ったんだと思っていた。松本君に頼んで・・・」
涼介「クリーニング屋に、残っていたんだ」
秀香「処分しないで、そのまま涼介が持っていたのね?
だったら、今頃、彼女も私と同じ事をしているかもしれないわ」
涼介「・・・・・彼女は、そんな事をするような女じゃない」
チョキチョキ・・・
細かく・・・もっと細かく・・・
涼介「細かく切り刻むほど、おまえが彼女に嫉妬しているという事なのか?」
秀香「そう。私は、こういう嫉妬深い女なのよ。
もう、あなたの事は忘れるから、あなたも私の事を忘れて・・・
彼女と幸せになって・・・」
チョキチョキ・・・
涼介「それが、本心か?」
秀香「もちろん。 さようなら。涼介」
本当は、本心じゃない。
あなたの事、好きで好きでたまらない。
でもこうでもしないと、あなたはフィアンセと結婚しないでしょ。
・・・・愛しているわ。涼介。 いつまでも。
チョキチョキ・・・
涼介は、引き出物の紙袋に、切られたネクタイを入れて家に帰った。
部屋には、秀香の予想どおり、ネクタイの切れ端が散乱していた。
そして、歩美が座っていた。
仕返しが、待っていた・・・
歩美「おかえりなさい」
涼介「ただいま」
歩美「意外と早いお帰りだったのね。 ごめんなさい。今からお掃除します」
涼介「・・・・・このネクタイ、なぜ切った?」
秀香から、プレゼントしてもらったネクタイ。
歩美「このネクタイ。医大の時の恋人から頂いたものでしょ?
1度もした事がないから、いつも不思議に思っていました。
だけど、昨日初めて、涼介さんが手に取っているのを見て、わかった
んです。
これは、恋人からのプレゼントだという事が・・・
そして、披露宴で、恋人と再会するという事が・・・
何もかも、処分されたかと思っていました。
大切にしまって置いたということは、今でもその方が好きなのですね。
昨日のうちに帰って来なかったのは、その方と会っていたからでしょ?
・・・・私を初めて抱いて下さった時に、涼介さんは私ではなく
その方を考えていましたね。 その方を、忘れるために。
私は、あなたの心を奪えなかった」
涼介は、歩美の言ってることが、間違えではないので言い返す言葉がなかった。
歩美「ネクタイは? 私が、あげたネクタイは?」
歩美は、ネクタイをしてない涼介に気がついた。
涼介「引き出物の袋の中に・・・」
歩美は、引き出物の袋から、ネクタイの切れ端をつかんだ。
そして、引き出物を全部出して、袋の中を確認した。
歩美「・・・・・嫉妬に狂う女は、怖いですね。
あら、これは・・・」
歩美は、ネクタイ以外に、指輪を見つけた。
歩美「R to H」
涼介「それは・・・」
歩美「涼介からHへ・・・どうやら、涼介さん、Hさんから振られたみたい
ですね。 これで、私のところへ戻って来るなんて、喜びませんよ。
実は・・・涼介さんを好きなこの私の事を好きだって、言ってくれた人が
いるんです。 同じテニスクラブの人です。あなたと違い、頭はよく
ありません。テニスも上手じゃないし、容姿もそれほどでもないです。
でも、優しい人です。 淋しい時に一緒にいてくれました。
・・・・・高橋クリニックも、何とか順調にやってます。お金の事は
父に頼んでおきます。
私も涼介さんも、開放してあげます。
今まで、ありがとうございました」
涼介「歩美・・・」
これが、恭子が言ってた歩美の仕返しか・・・
これが、歩美の変身か・・・
歩美は、100%仕返しのできない女だと思っていたのに。
ものの見事にやられたな。
秀香に振られたから、ようやく歩美と結婚する決心がついたのに・・・
何だ。この結果は・・・
結局、2人の女に振られたって事なのか?
俺らしくもない。
その後、歩美は自分の父親に頼んで、お金の援助は何とかなった。
歩美が、テニスクラブで一緒だった人と、どうなったのかは不明である。
本当なのか、それとも涼介を解放するための嘘だったのか。
********************************
2人の女に振られてから、半年。
涼介は、久しぶりに、啓介のところへ行った。
啓介「女は、怖いからな」
涼介「今回で、思い知った」
啓介「お袋が、泣いてたぞ」
涼介「歩美のことを、気に入ってたからな」
恭子「少しは落ち着いた?」
涼介「立ち直れないかもしれない」
恭子「元気に出してよ。お義兄さん」
啓介「アニキが元気がないと、俺淋しいから」
*********************************
次の日の朝。
「パパ」「パパ」と、声が聞こえる。
「パパ」の中に「涼兄ちゃん」が混じっていた。
?
涼介は、目を覚ました。
昨日の夜から、ソファで寝てしまったらしい。
掛け布団がかけてあった。
啓介が、目の前で煙草を吸いながら、コーヒーを飲んでいた。
子供達が、啓介の回りで遊んでいる。
「パパ」「パパ」
綾香「涼兄ちゃん」
え?
啓介「アニキ。おはよう」
涼介「おはよう。 おまえ、随分早起きになったな」
啓介「こいつらに、毎朝起こされるんだよ」
綾香「おはよう。涼兄ちゃん」
ソファの後ろから、綾香が顔を出した。
え?
何でここに、綾香がいるんだ?
俺は、夢を見ているのか?
綾香「また、会ったね。涼兄ちゃん」
涼介「誰と来たんだ?」
綾香「お母さんと一緒に来たんだよ」
え? 秀香と来た?
もう秀香とは、会いたくないのに。
何でここにいるんだ?
恭子「秀香さん。夜遅くまでお義兄さんの寝顔を、見ていたのよ」
涼介「秀香が?」
恭子「眠くて、向こうの部屋で寝ているわ」
綾香「涼兄ちゃん。お母さんにキライって、言われたでしょ?
だから、かわいそうだから、あやかが涼兄ちゃんと結婚してあげる!」
啓介「アニキ、よかったな」
啓介が、ニタニタ笑っている。
いくら女2人に振られたからって・・・・綾香が相手だなんて。
綾香。おまえは、知らないけど、俺はおまえの父親なんだぞ。
父親らしい事は、何1つしていないけど。
綾香「涼兄ちゃん。綾香の事キライ?」
涼介「好き。大好きに決まっているだろ」
涼介が、綾香を抱きしめた。
啓介「綾香。よかったな。結婚できるぞ」
恭子「支度できたわよ。 お義兄さん。お留守番お願いします。
はい。鍵」
涼介「留守番って・・・」
啓介「出かけて来るよ」
恭子「秀香さん。もう少し寝かせて、あげた方がいいかもしれない。
自分1人の体じゃないから。
綾香。お義兄さん。行って来ます」
4人は、出かけてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分1人の体じゃない?
まさか・・・
秀香と最後の夜、俺達は激しかったからなあ。
後の事は、何も考えてなかった。
綾香「行っちゃったね」
涼介「涼兄ちゃんは、綾香のお母さんの事が、今でも好きなんだよ」
綾香「でも、キライって言ってたよ。キライだけど好きって」
しばらく、涼介と綾香は、遊んでいた。
綾香「もう、お母さん。起こそうか?」
涼介「そうだな」
綾香「あやか。もう少ししたら、お姉ちゃんになるんだよ。すごいでしょ」
涼介「・・・・・・・」
やっぱりそうか。
また秀香にやられたな。
でも、俺にだって責任はあるからな。
秀香は、計算づくだったのか?
それとも、偶然か?
まあ、この際どっちでもいい。
俺は、秀香のところへ帰って来れたのだから。
秀香のおなかの子が、俺達をまた元通りに、してくれたかもしれない。
綾香。いつおまえに話そうか・・・
本当の父親が俺だという事を。
いつ話そうか。
秀香のおなかにいる子の父親が、俺だという事を。
いつ話そうか。
俺は、秀香も綾香も産まれてくる子も、愛しているという事を・・・・
時間は、これからいくらでもある。
のんびり、考えようか。
俺と秀香と綾香と産まれてくる子の4人で、一緒に・・・・
おはなし その16 完
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
あとがき
最初は、
涼介は歩美と結婚して、なかなか子供に恵まれず、その後秀香と大きくなった
綾香と再会する・・・というストーリーを考えていた。
1%も、涼介と秀香がよりを戻す事は、考えていなかった。
しかし、T様の意見を参考に、涼介と秀香は、よりを戻す話に変更。
どうやって、元通りになるか、随分考えた。
京一の披露宴・ネクタイ事件は、以前から考えていたが。
最終話という事で、結構時間がかかった。
ご協力頂いたT様・O様、ありがとうございました。
本編は、これで最終話だけど、番外編のリクエストがあれば、いくらでも!?
書くつもり。
感想・リクエストなどは、メールで下されば、ありがたいです。
ここまで、読んで下さって、本当にありがとうございました。
11月23日
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