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前回の サクラ「クレパス・スペシャリスト」とぺんてる「オイルパステル forArtisut」との比較記事で描いた人物画の制作過程です。言葉を重ねるよりも、百聞は一見にしかず!2つのオイルパステル の違いがすごくよく分かる結果になりました。※紙は、マルマンのオレンジと黒のスケッチブックです。安いやつね。1枚目:イエロー〜オレンジ系で下地をぬる。左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は手で擦るとググッと色が広がるので滑らかな面が出来ます。一方、右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は擦っても線が消えない。(左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist2枚目:ブルー系で影をつける。左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は明るい色を保持しています。一方、右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は落ち着いた色で、下の色と重なって濃くなりました。もうこのあたりでかなりの違いが画面で分かります。左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist3枚目:コバルトブルーで大まかな顔の線を引く。同じ色を使っていますが、左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は明るくて発色が良いです。手で擦ると広げた色が、良い感じでボケて柔らかい感じになりました。また、ニュルニュルとした滑りの良い感じなので、柔らかいゆるゆるとした線が引けます。右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)はブルーの色がアンダートーンで、落ち着いた感じ。線を擦っても、クレパスのように鮮やかに色が広がることはありません。ちょっと色鉛筆っぽいですね。左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist4枚目:描きこみー1ピンクや茶系と白を使いながら、描きこんで画面の密度を上げていきます。左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は擦ればすぐに紙目が消え流ので、とにかく作業が早い。割とすぐに、思ったような画面が描けます。右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は根気強く色を重ねていきます。何度も塗り重ねて、それでもまだ、紙の目が白く残る。かなり厚く塗らないと紙目が消えない。もっとザラつきのない紙に描くべきだったと後悔。左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist5枚目:描きこみー2ハイライトの白や肌の赤みなんかをポイントカラーで入れて描き進めます。左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は、白が効いて立体感が出てきました。赤も映えて、顔の表情がはっきりとしてきました。右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は上から塗った白がイマイチはっきり出なくて、頬のふくらみとかを表現するのに一苦労。色の塗り重ねでどうにか立体感を出そうとしています。必然的に色んな色を使うことになりました。「いまいち描きづらいなー」と思っていたけれど、それが逆に、器用に描かれた感じがしなくて良いです。なんか、夏休みの宿題みたいな絵だな(笑)「思ったように描けない」って素晴らしいなと思いながら描いていました。左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist6枚目:仕上げ左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は引っ掻いた線がはっきり出るので、それで細かい部分を描いで仕上げにしました。右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は、仕上げというよりも、ひたすら色を重ねてどうにか形にしようという試みのまま終了。左)サクラ クレパス・スペシャリスト (右)ぺんてる オイルパステル forArtist終了後の感想左のクレパス・スペシャリスト(サクラカラー)は、初めのドローイングの線を生かしたユニークな表情の人物画となりました。オイルパステル らしいニュルッとした感覚に慣れているせいかもしれませんが、さらさらと描けて、どんどん絵が仕上がっていくので、描いていて楽しい。右側のオイルパステル forArtist(ぺんてる)は、色々と苦労の連続。擦ってもあんまり伸びない、線引いてもはっきり出ない。色を重ねると、暗くなったり、濁ったり、白はハッキリ出ないし、画面への喰いつきが良いもんだから、引っ掻いてもあんまり削れないし。いつまでも紙目が出ているし。「なんだよー」って思ったけど、苦労して時間がかかった分だけ面白い画面になったと思う。じっくり向き合う時間がとても楽しかった。ちょと、カランダッシュのネオカラー1に近い感じのパステルなので、一回そんな感じで描いて見るのも良いかも。そんな感じで、もっと色んな使い方が出来そうなので、次回はまた、他の描き方で試してみようと思います。マルマン スケッチブック図案印刷シリーズ(並口)S131【a30947】サクラクレパス ESP36クレパススペシャリスト 36色セット【四角 角型 専門家用 パステル プロ仕様 大人向け 耐光性 高級】チョークアートに最適!!オイルパステル【36本セット】【0603superP5】
2020.10.13
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サクラの「クレパス・スペシャリスト」とぺんてるの「オイルパステル forArtist」を比べてみます。どっちを買おうか迷ったことがあるので、違いを調べてみました。他のオイルパステルについてはこちら。日本メーカーのオイルパステルは、この2つとホルベインが有名ですが、中でも老舗文具メーカーのサクラとペンてるは、子どもの頃から親しみがあるメーカーだと思います。画材屋さんに行くと、オイルパステルコーナーにこの2つのメーカーが並んで置いてあって、価格帯も同じだし、見た目の形も似ているので、どっちを買うか悩んじゃいます。けれど、実はこの2つ、結構違いがあるんです。作品の仕上がりに影響するぐらいな違うので、「似ているからどっちでもいいやー」ではなく、しっかりと検討する方が良さそうです。ちなみに私は、「どっちでも一緒じゃん?」と思っていました。すいません。最近では、ファーバーカステルもこの価格帯よりさらに安くオイルパステルを販売していますが、あまりに安すぎてビビって購入していません。そのうち試してみたいと思います。●クレパス・スペシャリスト(サクラカラー・CRAYーPAS Specialist)クレパスは、言わずと知れた学童用のオイルパステルです。その扱いやすさで、学校指定の画材となっていることも多い製品。クレパス・スペシャリストはそれの専門家用で、良い顔料を使っているのだとか。発色と耐光性に優れたクレパスです。専門家用とのふれこみ通り、学童用のクレパスよりも発色良く、色数も多く、また、塗った時に出るカスも少なめなので画面を汚しません。色数85色、単品価格は129円とオイルパステルの中ではお手頃価格なので、私も他のオイルパステルと併用して使っています。ふんだんに、気兼ねなく使えるので。こちらはメーカーの製品紹介ページです。↑こんな感じで、一本づつに耐光性表示(+++は堅牢度が高い方です。4段階中の3ということ。色によって違う。)やピグメント(顔料)の表示がついています。他の面には、CEやAPの表示がついていて、毒性のないことを示しています。安全面でも安心ですね。こうした表示は、専門家用の絵具やパステルなど顔料を使用した画材についているもので、顔料によって異なる特性が記号で示されているのです。絵具の場合はこれに、顔料のグレードや乾燥速度、透明度とかが加わってきます。表示について詳しく知りたい方は、ホルベインのWebサイトに掲載されているので参考にしてください。●「オイルパステル forArtist」(ぺんてる)ぺんてるといえば、あの男の子と女の子が向かい合って絵を描いているイラストのクレヨン!私も子どもの頃使っていました。クーピー(サクラ)とパスティック(ぺんてる)、クレヨンでもサクラカラーとは常にライバル関係のメーカーだと言えるでしょう。しかし、文具に強いぺんてる も、画材というと、サクラカラーの方がリードしている印象です。オイルパステルにおいても、やはり絶対王者”クレパス(CRAYーPAS)”という知名度にはなかなか及ばないといった感がありましたが、昨今の チョークアートブームでずいぶん使用している人が増えたような気がします。ぺんてるの専門家用のパステルは、日本チョークアート協会推薦の画材なんですね。この製品には、クレパススペシャリストのような個別の表示はありません。また、ぺんてるのホームページにも詳しいことは記載されていないので、不明点が多いんです。が、カラーバリエーションのところに「インキ色」と書かれているので、使用されているのは顔料ではなく染料なのかもしれません。そうすると、個別の表示がないのもうなずけます。色によって質にばらつきのある顔料と違って、インク色ならば、比較的均一な質が保持できるからです。耐光性には疑問が残りますが、顔料特有の毒性はないので、安全性は問題ないと言えるでしょう。多分。色数49色、単品価格は???です。単品で売られているのかしら?楽天市場で一本149円というのを見かけましたが、希望小売価格は分かりません。多分サクラと同じだと思うんだけど…。クレパス・スペシャリストの方がちょっと高いだろうと思い込んでいた為、「ぺんてる意外に高いな…」というのが率直な感想です。セットだと25色2500円〜3500円ぐらい(市場価格)でサクラカラーのクレパス・スペシャリストと同じ価格帯。1、見た目の比較クレパス・スペシャリストもぺんてるのオイルパステルも四角タイプのスティック形状をしています。長さは同じですが、クレパス・スペシャリストに比べてぺんてるの方が細いですね。およそ2/3ぐらいな細さ。その分「容量が少ない」わけですが、実際に使ってみると、ぺんてるのオイルパステル は、結構硬めなので、クレパス・スペシャリストと比べると減りが少なく、コストパフォーマンスは同じくらいに感じられます。どちらも四角い形状をしているので、角を使って細かい部分を描いたりすることもできますが、ぺんてるの方が硬めで細いので、細かい作業が得意です。ただ、私は筆圧高めな上に我を忘れてガジガジと塗ってしまうことがあるので、何本かはボキボキに折れてしまい、あまり繊細な作業ができない状態になってしまいました…。後悔しています。2、色調の比較↑24色セットでの比較です。●セットカラーの特徴色名が、ぺんてるは「バーミリオン」や「カーマイン」に対して、サクラは「カドミウムオレンジやカドミウムレッド(ヒュー)」というのを見ても、ぺんてるはクラシカルで渋めな色調で、サクラは鮮やかで派手めな色調を目指しているのでしょう。大きな違いとしては、ぺんてる のオイルパステルには、「SandalWood」と「MaderPink」というベージュ系の2色が含まれているところ。この2色はポートレートを描く際にはとても便利です。また、「セピア」「テラコッタ」「オリーブグリーン」「ピーコックグリーン」など、24色セットでは珍しい色がラインナップしていて、個性的です。一方で、サクラカラーのクレパス・スペシャリストは、隙のない色相環のラインナップで、過不足なく、何を描くにも困らない。特に、赤系の色相がぺんてるに比べると豊かです。↓ぺんてるの便利なピンクベージュ系カラー。●質感と色調全体的に、ぺんてるのオイルパステルは均一の質感で、不透明でマットな質感です。比べて、サクラのクレパス・スペシャリストは、発色が良く、また、色によって質感や透明感が異なります。↓グレーの紙に塗ったところ。ぺんてる の方はどの色も均一に不透明です。サクラの方は白が混じった色は不透明ですが、透明色が結構あります。隠蔽力は、どちらのメーカーも「まぁまぁ」です。白で上から塗っても、完全には消えません。白だけで言うなら、クレパス・スペシャリストの方が上です。↓鉛筆とパステルの上から白で塗ったもの。上がぺんてる、下がサクラカラー。↓色の比較。コバルトブルー(ヒュー)とビリジャン(ヒュー)色の本質は白を混ぜるとわかる!らしいですよ。コバルトブルーの方は、画面上だとちょっと違いがわかりにくいですね…。実際は、クレパス・スペシャリストの方が明るく彩度も高いです。ぺんてるのオイルパステル は落ち着いた色です。ビリジャンの方は、ぺんてるはビリジャン、サクラはビリジャンヒューです。※ヒューは「似せて作った色」という意味です。現物の顔料がお高い物はこうした「ヒュー」とか「チント」とかがついた絵具が作られます。ぺんてるのビリジャンは、不透明色です。実際のビリジャンに比べるとちょっと色が浅いですね。それと、ビリジャン特有の透明度がないのでだいぶ印象が違います。色相を近づけてもそこは難しいところなんでしょう。クレパス・スペシャリストの方は、青みがかったグリーンで、いわゆる一般的な「ビリジャンヒュー」です。3、描き心地ぺんてるのオイルパステル は、硬く、伸びがいまいちですが、細かい部分は描きやすいです。また、滑らずにしっかりと色がつくので、上質紙やコピー用紙みたいなツルッとした紙でもしっかりとした仕上がりになります。クレパス・スペシャリストは柔らかく、伸びも良いので、素早く作業が進むので、直感的に描けます。滑らかな紙だと、色を重ねると滑ってしまうので、少しざらついた紙か、定着剤を吹きかけながら作業をする方が良いです。クレパスそのものでは細かいことは出来ないので、削ったり、色鉛筆を使ったりしながら細かい部分を描きます。4、実際に描いてみました↑チョークアート風に暗めのカラーの紙に描いたところ。右がペンてる、左がクレパススペシャリスト。クレパス・スペシャリストも悪くはありませんが、ぺんてるの不透明でしっかりと色が乗っている感じは、黒地に映えます。↑画用紙に描いたところ。左がぺんてるで、右がクレパス・スペシャリストです。これはもう、クレパス・スペシャリストの方が圧倒的に描きやすいです。細かいことが出来ないので、自由な線になりますし、なんせ、色が伸びるので作業が早い。一方、ぺんてるの方は、丁寧に仕事を重ねて完成させていく感じです。(この作品の制作過程はこちら)いかがでしたでしょうか?この二つはライバルに見えて、実は棲み分けているんだなーと言うことがわかりました。自分の描きたい作品に合わせて選びたいですね。私はチョークアートやイラストっぽいペイントはしないので、クレパス・スペシャリストかな〜。サクラクレパス ESP36クレパススペシャリスト 36色セット【四角 角型 専門家用 パステル プロ仕様 大人向け 耐光性 高級】チョークアートに最適!!オイルパステル【36本セット】【0603superP5】
2020.10.12
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日本のクレパスは、海外でも使用する人が多い描画材料です。クレヨンの描きやすさとパステルの伸びの良さをミックスしたもので人気の画材ですね。ではでは、子どものころから使っているサクラクレパスと専門家用のサクラクレパススペシャリスト。いったいどこが違うのでしょうか?サクラのホームページには・専門家の要望に応え開発された専門家用クレパスです。 ・高級顔料を使用していますので発色、耐光性に優れています。 ・均一性、着色性に優れています。 ・角型形状で、面塗りから線描まで対応できます。と書かれています。クレパスでそこそこ大きな作品を描こうと思うと結構な量を使いますので、できれば安い方がいい!作品とはいえ、売れるわけじゃないし、そんな何十年も持たなくていい!見た目と使い心地があんまり変わらないなら、別に専門家用じゃなくていいじゃないか!と、思ったりするのは私だけではないはず。っということで、使い心地と見た目を比較してみたいと思います。●形の違いクレパス太巻きは円筒形で子供も持ちやすい形状になっています。スペシャリストの方は、四角です。角を使って細かい部分を書き込んだりできるので、使い勝手はスペシャリストの方が断然いいです。細かいことをしないなら関係ないですが…。●色おおよそは同じ感じですが、赤だけは明らかに違います。クレパスの赤はちょっと生っぽいですが、スペシャリストの方はしっかりとした深みのある赤です。白い紙の時は違いがはっきりしませんでしたが、こうして並べてみると、明らかにスペシャリストの方が塗りカス(にょろにょろしたカス)が少なく、また、粒子が細かいためか均一でキレイに塗れているのがわかります。隠蔽度はそれほど変わらないですね。●混色均一にきれいに塗ることができるスペシャリストの方が、グラデーションが断然キレイに表現できます。微妙な筆圧が調節できるみたいです。混色自体はどちらも問題なくできますが、太巻きの方は塗りカスが多いため、混ぜていると汚いダマみたいなムラができてしまいます。黄色~オレンジのあたりはとても目立っています。●結論太巻きクレパスの問題点は、塗りカスが多く、そのせいで混色すると画面が汚れやすいことです。また、通常のサクラクレパスは24色(980円)なので色数がちょっと足りないですね。通常のクレパスは無しかな。ただ、サクラからは「太巻き50色セット(3000円)」という製品も出ていて、こちらは、大人も使えるホビーユースの位置づけで販売されているようです。子供向けクレパスとは顔料の質が異なるようです。その分お値段も高くなりますが、スペシャリスト(一本120円)に比べるとお安いので、使ってみる価値はあるかもしれません。●そのほかのオイルパステル比較はこちら●大人向けクレヨンの比較はこちら●セヌリエオイルパステルについてはこちら●カランダッシュ オイルパステルについてはこちら●ホルベイン オイルパステルについてはこちら新撰文具(KC)サクラクレパス クレパス太巻50色セット VP50N
2017.10.04
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オイルパステル以上に、手軽に使っている画材にクレヨンがあります。主にスケッチするときに使う道具として使っています。今回は、そんな大人向け?クレヨンを比較です。大人向けといっても、べつに「これが大人向けだよ~」と言って売られているわけではありません。そこは独断と偏見で、私が使いやすい!と感じたものをピックアップしています。1、やわらかい系クレヨンクレヨンといえば、日本ではぺんてるやサクラが親しみ深いですが、これらのクレヨンはオイル成分が多いようで、描いたときにベタベタとしています。その代わり、やわらかくて発色も良いので描きやすいし、表現の幅も広いのが特徴です。そういった意味では、ぺんてるやサクラもとても良いクレヨンだと思います。ただ、残念なことにやはり色がどうしてもチープで、子供向けの域を超えないのが残念なところです。大人向けなら、専門家用のクレパス出してるでしょ!って事なのでしょう。最も、クレヨンは簡単に熱で溶けるので、混ぜ合わせて好きな色のクレヨンを作ることはそれほど難しくはありません。まぁ、私は面倒なのでやりませんが…。・マンレイ (スペイン)24色 やわらかくて描きやすいクレヨン。セヌリエもびっくりな、ものすごく滑らかな書き味です。スペインのメーカーとあって、色が独特です。妙に透明感がある、オレンジとグリーンは好みが分かれるところかも。テレピンで伸ばしたり、指でこすって混色したりもできるので表現の幅は広いですね。 欠点を上げるなら、「独特の臭いがする」ことと「折れやすい」ことです。臭いはまぁ、我慢するとしても、折れやすいのは…。元があまり大きなクレヨンではないので、折れてしまうとけっこう使いづらくなります。…私が結構、ぎゅーっと線を描くせいかもしれませんが、丁寧に扱いましょう…。MANLEY マンレイ 油性ワックスクレヨン 24色セット2、硬い系クレヨン米国なんかだと、プラスチックやワックス成分が多いクレヨンが多く、こちらの方はベタベタはあまりしませんが、硬くて面で描くことは難しいです。透明感があるので、使い方によっては面白い効果が出せますし、色があまり混じらないという特徴を生かして描くこともできます。子どもが誤って口にしても大丈夫なように「蜜蝋」を使ったクレヨンが出ていますが、これも、ワックス系のクレヨンです。こちらのクレヨンは、きちんと選ばないと、発色が悪くて、描いていても全く楽しくないので要注意です。ちなみに、「おやさいくれよん」「お米くれよん」はとても発色が悪いです。安全性を重視するのは良いことだと思いますが、それで絵を描く楽しさが減少してしまうのでは元も子もないです。ましてや、クレヨンは基本的に、有害な金属の顔料は使われていません。なので、万一、一本ぐらい食べちゃったとしても、気持ち悪くはなるかもですが、どうということはないのです。私からしてみると、必要以上に「安全」を売りにすることで、子供を思う親心を逆手にとった商売にしか…いやいやこれ以上は言わないでおこう…。とにかくまぁ、絵を描く道具なんですから、まずはソコを大事にしてほしいですよね。・ホルベイン みつろうクレヨン(日本)16色 一本150円みつろうクレヨンですが、柔らかめで描きやすいクレヨンです。クレヨンの名前に「まっくろからすのくろ」とか書いてあるのがとてもかわいらしい。発色良く、指でこすればぼかしたりもできます。色々な意味で、バランスの良いクレヨンです。作家のヒグチユウコさんとコラボした商品もあったりで、大人向けも意識されているみたい。 平均点の高さはさすがのホルベインです。欠点をあげるならば、色数の少なさと、色のラインナップが子供向けであること。正直言って白が混じったピンクとか普段使わないので、どう使ったらいいのか(笑)ピンクの代わりにマゼンタ入れてほしい…。ホルベイン みつろうクレヨン 16色セット・シュトックマー みつろうクレヨン(ドイツ)32色 一本150円みつろうクレヨンでは非常に有名なクレヨンですね。ゲーテの色彩論とシュタイナー教育学に裏付けされた質を追求することがシュトックマー社の目指すところらしいです。シュタイナー学校では、美術教材としてこの蜜蝋クレヨンが使われています。一度に全部の色を渡すのではなく、一本渡して、その色と仲良くなったら次の一本を渡す…といった感じで、ひとつひとつの色と大事に向き合うようにクレヨンをわたしていくのだそうです。あぁ、そうゆう教育すごくいいなーって思いました。そんでもって、「シュタイナー学校の子どもたちは、たいていみんな、絵がうまい」と私の友達は言っていました。このクレヨンの特徴は、「いいにおいがする!」ってところ。甘くていい匂いがするんです(笑)これはテンション上がる!それから、クレヨンの形状が2種類あって、円筒形と■形。これが、広い面も線も描くことができるので使いやすい。あとは、色がキレイというのも良く言われています。 欠点を上げるなら、まぁまぁ硬いクレヨンなので(特に冬はカチカチ)苦手な人はいるかも。一度に色をつけるのではなく、じっくりと何度も重ねて濃い色にしてゆくのがコツです。あとは、よく「肌色がない」とか「みずいろがない」とか色のラインナップに苦言を呈す方は多いみたいです。日本のクレヨンとは色のラインナップが大分ちがいますからね。「子ども用に」と思って買うと文句が出るかもしれませんが、大人用なら問題ないかなと…。ちなみに、欧米では子ども用であっても、色のラインナップに「はだいろ」が入らないのはわりと普通です。肌の色が色々だからです。日本ももう「はだいろ」とは言わなくなりましたね。「うすだいだい」。ちなみに、シュトックマーはケース代があるので、単品で買うよりもセットで買う方が割高です。セットでもディスカウントはあまりされていない商品なので、単品で色をそろえて、好きなケースに入れて使うのも有りだと思います。☆シュトックマー/STOCKMAR 蜜ろうクレヨンブロック 16色缶!ST35000☆☆シュトックマー/STOCKMAR 蜜ろうクレヨンスティック 16色缶!ST32000☆3、硬くもなく、ベタベタもせず…なクレヨンベタベタしない。なんにでも描けるので工作にも使えて、なおかつ硬すぎず、しっかりとべったりと色が着く。理想的とも言えるクレヨンではないかと思います。ダーマトグラフやポンキーなんかはかなりこのラインじゃないかなと思うんですけどね。クレヨンと色鉛筆の間くらいの位置づけでしょうか。どちらも扱いやすい画材で、特にポンキーなんかは子供向けにはすごくイイと思います。が、大人が使うとなるとやっぱり色が…。ってことで、おすすめは…。・カランダッシュ ネオカラー1(オランダ) 全50色 一本260円カランダッシュの中では、大人向け趣味用みたいな位置づけで販売されているものです。油性オイルパステルと言われているようですが、クレヨンのジャンルに入れちゃいました。色数も多く、色も非常に美しいです。塗った場所をこするとつやが出てくるとか…。テレピンで伸ばせばまた違った表現もできますが、普通に色を重ねて混色ができます。紙巻ですが、非常にしっかりとしていて、力をかけても折れることはあまりありません。また、カランダッシュならでは…の色の美しさは、他に代えがたいものがあります。私は10色入りのものと数本バラで購入して使っています。10本入りのものは、ちょっとしたお出かけにカバンに入れておくだけでササっとスケッチができるので重宝しています。欠点を上げるとするなら、そりゃもう、値段の高さでしょう!10色セットで3000円近い…。まぁ、パステルと違って、減りにくいですから、1本で結構使えますが…。カランダッシュ ネオカラー1 油性パステル 40色セット/オイルパステル/40色缶入/7000-340【取寄商品】【ネコポス不可】●最後に色比較見本です。 この写真だとちょっとわかりづらい…?
2017.09.15
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※この記事は、2020年10月に一部改訂しました。ぺんてるのオイルパステルの所。オイルパステルやクレヨンは、速記性があるのが特徴です。私は主に、エスキースを描くために使用しています。オイルパステルは柔らかく、混色しやすい画材。一方で、クレヨンは線で描くことが得意な画材です。また、クレヨンとオイルパステルの中間的存在の画材もありますね。クレパスなどは、混色もできつつ、線でも描けるすぐれものなので、学校の指定画材にもなっています。他にも、水性クレヨンなんかもありますね。オイルパステル・クレヨン共に、手につく画材なので、カドミウムのような有害金属は基本使われておらず、安全な材料でつくられています。とくに最近は、各メーカーからみつろうクレヨンとかお野菜クレヨンとかも出ていて、安全性に気をつかわれているみたいです。主な成分としてワックス、オイル、顔料、体質顔料でできています。オイルパステルのようなやわらかいものは、オイルの割合が高いものです。●選ぶポイント ・塗りカスが出ない塗りカスとは、塗っているときに出てくる消しゴムのカスみたいなもの。画面を汚してしまうので、たくさん出るとイライラします。 ・価格価格=顔料の良さ です。価格が高いものは良い顔料を使っているので耐光性が高く作品が長持ちします。自分の作品を長持ちさせたいなら、高いものを。また、子供向けで作られているものは、手軽に使えるように顔料を使わないなど原価のコストを落としています。 ・柔らかさ柔らかいものは混色や盛り上げも行いやすく、表現の幅が広いです。逆に硬いものは細かい部分が描けます。柔らかさは、人それぞれ、描く作品によって、好みが分かれるところだと思います。まぁ、やわらかい書き味って、色がたくさん乗って気持ちイイですけどね。 ・フィーリング硬さ・柔らかさもそうですが、持ち手の形や太さも重要です。描いているときに「気持ちいい」画材を使っていると、どんどん描きたくなります。パステルやクレヨンは、絵と画材との距離が近く「手で描いている」っていう感覚がある画材です。フィーリングは大事だと思います。画材屋さんに行くと、試し書きができたりしますし、2~3本づつ単色で買ってみて、使ってみるのもいいと思います。■オイルパステル比較 1,セヌリエ オイルパステル(1本300円・全110+10色)最高級のオイルパステル。ピカソが使ったパステルとのことです。パールカラーが魅力的で購入してみたのですが、使い心地がすごくいいので、単色で好きな色をそろえて使っています。今は私のメイン画材です。ぬるっとしたバターのような?描き心地が一番の特徴です。ものすごく柔らかいので、混色も盛り上げも得意。そのままで、いろいろな表現がストレスなくこなせます。描きながら発想が広がってゆくパステルです。特筆すべきは、色の透明度が「透明・半透明・不透明」と設定されているところです。これは他のオイルパステルにはないもので、まさに、油絵具のように使ってくれ!といわんばかりの製品です。セヌリエ オイルパステル 木箱入50色セット2、カランダッシュ ネオパステル(1本300円・全96色)24色入り+単色数本を使っています。カランダッシュはセットのカラーがキレイなので、セットで購入しました。明るい色が魅力的です。やや柔らかめの硬さもちょうどよく、かといって、なめらか過ぎず、描きごたえがあるタッチのパステルです。発色も色の被覆力も高いので、美しい色彩を表現できる。レベルの高いパステルです。カランダッシュ ネオパステル96色セット3、ホルベイン アーチスト オイルパステル(1本200円・全100色)一本ずつプラスチックケースに入っているので、雑に扱ってもパステルが汚れない!というのがすごいところですが、いちいちケースから取り出すのがめんどくさいというのも本音です。中間色が豊富で、繊細な色味をそろえることができます。私もいろいろと中間色を購入しちゃいましたが、比較的ビビットなカラーが好きな私としては、あまり使っていないことに最近気づき…。カランダッシュよりやや硬めのオイルパステルです。こうしてみるとあまり褒めていないようですが、発色・色の被覆力共にとても良く、お値段とあわせると非常にコスパの良い製品だと思います。ホルベイン オイルパステル 50色セット(木箱入り)4、サクラクレパス スペシャリスト(1本130円・全85色)クレパスは、オイルパステルとクレヨンとの中間的なものなので、描き心地も硬めで、線も面も描けます。塗りカスはまぁまぁ出ます。被覆力も上記3種にくらべると落ちます。スペシャリストは、子ども用の「サクラクレパス」を専門家向けに開発したもので、顔料の質等が向上しているようです。他のオイルパステルも同様ですが、オイルや熱で溶かしたりとかして使いこなすと、かなりのことができます。そうしたテクニック本も出ています。が、そんな面倒なことするなら、油絵具でいいんじゃね…?なんて思っちゃっいますが、小さな作品を描くならこのオイルパステル は油絵具よりも便利です。色んな技法を駆使して、幅広い表現ができる楽しい画材です。なんといっても、一本の値段が安くて、良い顔料を使っているというのが一番の魅力。安いってことはたくさん使って、たくさん描けるってことですからね!サクラクレパス クレパス スペシャリスト85色(88本入り) 木箱入り ESP885、ぺんてる オイルパステル(一本130円・全49色)ぺんてるが出している専門家用のオイルパステルですね。サクラは「クレパス」ですが、ぺんてるは「パス」という名称です。違いはよくわかりません…。2年ほど前に、父にプレゼントした際に、一緒に使ってみた程度なのであまり詳しくはコメントできませんが、色がとてもきれいで、使いやすいパステルでした。塗りカスはまぁまぁ出ましたけどね。サクラよりも硬めのパステルです。ざらっとした紙に描くと、なかなか色が伸びないので、ツルッとした紙に描く方が良い感じです。さくらより心なしか柔らかかったような気がします。被覆力はさくらと同等程度でしょうか。チョークアート向きらしいですよ。私はチョークアートをしないのでわかりませんが。<ぺんてる>専門家用パス 50色セット PTA-50D他に、ファーヴァーカステルやマイメリからオイルパステルが出ています。残念ながら、使ったことがないので、コメントできませんが、機会があったら試してみたいと思います。●クレヨンとオイルパステルで描いたエスキース。色の組み合わせとか、構図とか、いろいろ描いて試して、発見して…。パステルやクレヨンってそうゆう使い方が向いていると私は思う。
2017.09.13
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ハツカネズミはいまだ捕まらず。。。餌を取りに来た形跡はあるんだけどね。うーん。今日のドローイングは、今はまっているクレヨンで描きました。一枚目はホルベインのみつろうクレヨン。16色入り。シュトックマーよりなめらかなかき味。みつろうなので、一般のクレヨンよりは硬いですが、そのかわり、かなり繊細に描けます。色も発色よく、キレイです。どっちかというと、柔らかい色かな。描いた後にべたべたしないのはいいです。けっこういい感じに描けたかな!二枚目はシュトックマーのみつろうクレヨン。先日使ったときに、一度ゆっくり描いてみたいと思って買ってしまったやつ。ブロックタイプです。ちょっと夢中になっちゃう画材です。ただゆっくりと、色を重ね続けるだけで厚みのあるしっかりとした絵が描けます。遠くで見た方がいいなぁ。
2017.02.18
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セヌリエのオイルパステル。パターのように滑らかで、きもちのいい描き心地。いつまでも塗っていたくなります。一度使ったら病みつきになっちゃいます…。セヌリエが、パブロ・ピカソのために造ったということで有名なオイルパステルです。その使い心地は、オイルパステルの中では最高だと思います。ただ、値段が1本300円と少々お高いので、なかなかメインで使えませんが…。セヌリエの特徴は、こんな感じです。●使用感が、ものすごくクリーミーで、気持ちがいい。 パステル画を描いていると、たまに、指で伸ばすのが面倒な時があります。セヌリエは指で伸ばさなくてもいいぐらい、びたっとつくので、手を止めずに、どんどん描けるのがいいです。(パステルはどんどん減りますが…。)●パール&メタリックカラーが出ています。セットでも販売されていますが、これが、とってもイイ。画面に入れると、キラッと光沢が出て、なんだか高級感が出ます。●110色と豊富な色数。不透明、透明、半透明の色がありますが、特に透明・不透明の色がいいです。画面に透明感がでて、独特な色味が得られます。セヌリエ オイルパステル 12色セットセヌリエ オイルパステル 12色セット ※パール色セヌリエ オイルパステル 24色セットセヌリエ オイルパステル 木箱入50色セット
2017.01.29
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カランダッシュ ネオパステルです。24色入り+3色バラ高級オイルパステルですね。一本346円。カランダッシュ ネオパステルの特徴はこんな感じ。●ほど良い硬さで、ぴたっと画面に定着する。心地良い程度に柔らかく、指でよく伸び、しっとりと紙に乗ります。程よい硬さもあるので、タッチを聞かせた描き方もできるし、細かい書き込みもできます。●発色もよく、なんといっても色が私好み。ポップで明るい色揃えです。カランダッシュの色鉛筆に比べると、パステルは鮮やかな色が多い印象がありますが、こうして描いてみると、やっぱり、カランダッシュらしい、鮮やかながらも落ち着いた、美しい色です。●カラーチャートカランダッシュ ネオパステル クレヨン オイルパステル 油性 48色セット/7400-348【ネコポス不可】
2017.01.28
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オイルパステルの手を汚しながら描く感じが大好きです。ホルベインは、私が一番初めに購入した、専門家用オイルパステルです。一本ずつケースに入っているところが、結構うれしい。サクラクレパスやぺんてるよりも、柔らかくてなめらかです。お値段は、1本200円。●コスパがいい。サクラクレパスなんかに比べるとお高いですが、品質も良く1本が大きい。セヌリエやカランダッシュに比べれば良心的なお値段。●日本のメーカーらしく、色は鮮やかめで、クリアで素直な色が多いです。WARM Grey,NaturalGrayなど、グレートーンが充実しています。●ホルベインで描いたもの。テレピンで伸ばしてから、うえに塗り重ねています。色メモ付きなので今後の参考に。ホルベイン アーチストオイルパステル 25本セット(紙箱) U684【画材/美術/芸術/製作活動/文具】
2017.01.27
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