不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

ニートはある意味,全人類の憧れでもある




ここ一年ほどで、NEET(ニート)が、ずいぶんとマスコミに出てくるようになりました。

ニートとは、Not in Employment, Education or Trainingの略で、要するに「働く意欲もなく、教育機関にも行かないし、就職訓練もしていない若者達のことをいいます。


さて、テレビの特集や、ニュース番組で取り上げるとき、番組サイドの姿勢はというと


どうしようもない最低のクズヤローども!!


という、制作サイドの 潜在意識 が見え隠れしているように思えるのは、わたしだけでしょうか?

これは、なにもニートだけではなく、ひきこもりや、部屋を掃除できずゴミ屋敷に住んでいる人に対する描き方も似たようなものを感じます。


不登校に対しては、まだいじめや教育不信という知識があるせいか、それほどいやらしくは描かれていないようですね。



おそらく、無関心、無関係な人から見れば、ニートは


「甘えている」

「怠けている」


といった意見が、潜在的にあるというのが、本当のところなのでしょう。


ただ、『甘えている・いない』、『怠けている・いない』などというのは、観念論にすぎず、他人がとやかくいうものではないと言えますね。

『不登校・ひきこもり・ニート』については、精神病や自閉症といった『病気』とされるものと、そうでないものとに大別することができるのですが、病気の場合、甘えや怠けと言う以前に、治療が必要なのはいうまでもありません。

また、それ以外のものでも、『善か悪か』などというようなものでもないんです。



さてさて、『不登校・ひきこもり・ニート』の人たちがよく言われる言葉として

「働かざる者、食うべからず」

というのがあるんですけどね。


でもこれって、人類が地球に生まれて以来、人類の憧れであったのですよ。(笑)


それを現代日本で、実践しているのが、ホームレスやひきこもり、ニートだったりするわけです。
わたしなんかも、働かないで食べていけたらなあなんて思うことはありますね。


もしニートが、“よろしくない”のだとすれば、

● 本人の不安

● 親の不安

● 税収が減るという行政サイドの不安

ということになるのだと思います。


本人の不安と、親の不安は、家庭内の問題ですから、第3者が立ち入るようなものではない。

税収が減るからと、“労働を押し付ける”などというのも、もってのほかです。


ただ、いまのマスコミが取り上げているような、

「どうしょうもないクズヤローども!」

みたいな取り上げ方も……


また逆に

「あの人たちは、かわいそうな人たちなんです」

みたいな関り方も、どちらもどうだかなあと思っています。




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