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過去に掲載した「しろうと自然科学者の自然観察日記」の記事を閲覧・活用する方法は、次の通りです。「しろうと自然科学者○○○○」と入力して検索します。「○○○○」には、植物の名前、野鳥の名前を入力して下さい。その植物や野鳥について、過去に記事を書いてあれば、検索すると表示されます。試してみて下さい。
2024.11.07
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)で、4日前には見かけなかったキツネノカミソリの花が咲き始めていました。(2023年7月31日撮影)。☆植物は、夜の長さで季節を感じるそうで、短日植物であるキク科の植物は夜の時間が短くなると開花します。開花時に葉がないヒガンバナは、なぜ一斉に開花するかを調べたところ、地温が20℃になると花芽が分化して発達し開花することがわかりました。しかし、猛暑が続くこの時期にキツネノカミソリの花が開花し始める要因はわかりませんでした。☆このツネノカミソリの花が開花し始める要因について、ご存じの方はお知らせください。よろしくお願いします。
2023.07.31
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☆個人的な事情で今年は高尾山の植物観察に行くことができませんでしたが、タカオスミレだけは観察したいと思い、急遽高尾山を短時間訪ねました。なんと、4月が始まったばかりなのに、タカオスミレは花の終わりの時期でした。(2023年4月8日撮影)。☆花の終わりの時期になっていたため、タカオスミレの特徴である葉の表面の黒紫色・暗赤褐色・こげ茶色は、薄くなりかけていました。◎そこで、4年前2019年の4月中旬に観察した「しろうと自然科学者の自然観察日記」を再録して紹介することにします。※一部修正※☆4月15・16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目・6回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。タカオスミレの花です。(2019年4月15・16日撮影)。☆タカオスミレは、ヒカゲスミレの品種で、谷筋の落葉樹林など湿り気のある半日陰の林縁に生えるスミレ科スミレ属の多年草です。高尾山で多く観察できますが、他の地域にも分布しています。☆高尾山で、たくさんのタカオスミレを観察することができました。☆タカオスミレの葉は、花の時期に表面が黒紫色・暗赤褐色・こげ茶色になります。株によって、表面の色や濃度は異なっています。☆タカオスミレの葉は卵形で先が尖り、基部は湾入しており、葉脈の部分が凹んでおり葉に凹凸があります。全体に毛が多く、花柄や葉柄には白い毛がありますが、この写真でも葉の周りに毛が見えます。☆この写真では、葉柄に毛があるのがわかります。☆タカオスミレの花期は4~5月で、花弁は白く、唇弁はもちろんですが上弁と側弁にもわずかに紫条があります。側弁基部には、毛が目立ちます。雌蕊柱頭は、カマキリの頭型です。☆タカオスミレの距は、細長く淡紫色です。萼片は幅が広く、付け根から付属体が花茎方向に張り出しています。萼片の付属体には切れ込みがあります。☆タカオスミレ(高尾菫)の名は、高尾山で最初に発見されたことから名づけられました。☆タカオスミレは、花が終わると表面の黒紫色・暗赤褐色・こげ茶色はほとんど消えてしまい、ヒカゲスミレとの見分けはむずかしくなります。☆スミレ類の記事作成にあたっては、次の資料を参考にしました。(1)『増補改訂日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし、山と渓谷社、2004年)(2)『スミレハンドブック』(山田隆彦著、文一総合出版、2010年)(3)『高尾山全植物 草・木・シダ1500種』(山田隆彦著、文一総合出版、2018年)
2023.04.08
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☆2月初めのウォーキングコース(玉川上水緑道)です。カンザクラが咲いています(2023年2月7日撮影)。☆カンザクラ(寒桜)の名は、早咲きの桜で早いものは1月頃から咲き始めることに由来します。☆例年は2月下旬から3月初旬に咲きます。今年は晴天続きで気温も3月の気温になる日があり、早く開花したようです。
2023.02.09
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☆1月のウォーキングコース(玉川上水緑道)です。12月初めから開花し始めていたニホンズイセンの花が見ごろになっています(2023年1月22日撮影)。☆白い6枚の花被片(外側の萼3枚、内側の花弁3枚)とともに、オレンジ色の副花冠が目立ちます。副花冠について調べてみると、「副花冠は雄蕊の付属物」、「副花冠は花冠や雄蕊の一部が変形してできたらしい」という記事や、「副花冠は雄蕊の花糸が花弁化したうえで、その花弁どうしが合弁したものと考えられる」という記事がありました。副花冠は、スイセンなどのヒガンバナ科やキュウリグサなどのムラサキ科、キョウチクトウなどのキョウチクトウ科で観察できます。☆「スイセン」という名は、中国名の「水仙」を音読みしたもので、水仙という名は、水辺で咲くスイセンの姿を仙人に例えたと言われています。☆ニホンズイセンについては、2016年12月3日の日記で詳しく紹介しました。◎11月末からニホンズイセンの花が咲き始めました(2016年12月3日の日記)。☆年が明けてからは、ソシンロウバイの花が開花しました(2023年1月6日撮影)。☆ソシンロウバイ(素心蝋梅)の名は、漢名の素心蝋梅を音読みしたもので、ソシン(素心)の名は、中国では花弁(萼)や花芯まで同じ花を素心と呼ぶことに由来しているそうです。☆ソシンロウバイの花については、2016年1月4日の日記で詳しく紹介しました。◎ソシンロウバイの花が咲いています(2016年1月4日の日記)。☆葉が落ちて、クロガネモチの果実がたわわに実っているのが遠くからでも目につきます。☆このたくさんの実も、2月頃にはヒヨドリがやってきて全て食べてしまうそうです。クロガネモチについては、2016年11月19日の日記で詳しく紹介しました。◎クロガネモチの鮮やかでたわわな赤い実が目立つようになりました(2016年11月19日の日記)。
2023.01.30
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)を歩いていると、道路わきに白い花が見えました。近づいてみると、ハナミズキの花でした。(2022年12月4日撮影)。☆毎年この時期にツツジの返り咲きは見かけますが、ハナミズキの返り咲きは初めてです。☆返り咲きは、台風の後に葉が落ちてしまったサクラやフジで見かけたことがあります。調べてみると、「返り咲きは、……花芽が完成したあと、日照量が多くて気温が高く植物の養分や水分の吸収が盛んな時期に、物理的障害や生理的充足を受けることにより生ずる」という解説がありました。☆今年は11月に晴天が続き、12月でも晴天の日中は気温が15度まで上がりました。来年4月の開花に備えていた花芽が、小春日和に誘われて開花したようです。写真はありませんが、苞葉がピンク色のものも開花していました。☆返り咲きは、ナシ、リンゴ、ウメ、サクラなどバラ科の落葉植物や、フジ、ツツジに多いそうです。台風の後に葉が落ちてしまったサクラやフジで見かけた返り咲きは、上記の解説によれば「花芽が完成したあと」に「物理的障害」を受けたもののようです。☆ハナミズキの開花から果実ができるまでについて、経過を詳しく紹介したことがあります。◎ハナミズキの赤い実が目立つようになりました(2014年10月3日の日記)。
2022.12.06
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☆7月30日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容の続きです。キジョランの花です。花冠は5つに分かれています。花冠の内側に副花冠があるようですが、詳しいことはわかりません(2022年7月30日撮影)。☆キジョランの花期は8~9月で、葉腋に散状の花序を作ります。今年は、少し早く開花し始めたようです。☆3年前の2019年は、11月初めの開花でした。☆冬には果実が割れて、白い種髪がついた種子を飛ばします。今年こそ、果実とともに先に白い種髪がある種子を観察したいと思います。☆キジョランについては、2019年11月21日の日記で紹介しました。◎キジョランの花(2019年11月21日の日記)。☆道端で、見かけたことがない花が咲いていました。調べてみると、サルトリイバラ科サルトリイバラ属のシオデでした。シオデは、北海道から九州の山野に生え、茎はつる状に長く伸びます。☆まるで花火が広がったかのように見えます。シオデは雌雄異株で、葉腋から散形花序を出します。これは雄株の雄花序です。☆雄花の花被片は6個で長さ4~5ミリの披針形、花被片は後ろに反り返っています。6個の雄蕊の先にある葯は線形で鉤形に曲がっています。☆ シオデ(牛尾菜)の名は、アイヌ語の「シュウオンテ」に由来しているそうです。漢字の「牛尾菜」は、芽生えの時期の形が牛のしっぽに似ていることから、中国で付けられたものだそうです。
2022.07.31
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☆7月30日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。イワタバコの花です。この花を見たくて猛暑の中出かけたので、大満足でした(2022年7月30日撮影)。☆イワタバコ花期は6~8月で、葉腋から長さ10~30センチの花茎を伸ばし、2~30個の花をつけます。☆満開に時期を少し過ぎていましたが、たくさんのイワタバコの花を観察することができました。☆イワタバコの花冠は、直径1.5センチ、紅紫色(まれに桃色、白色)の花冠は5つに分かれ先が尖っています。花冠の底部は白色で、黄橙色の円形の斑紋が梅鉢型に並んでいます。☆これから咲き始める蕾も見えています。☆イワタバコ(岩煙草)の名は、岩壁に生えていて、葉がタバコの葉に似ていることから名づけられました。葉が大きく長く伸びています。☆イワタバコについては、2019年8月26日の日記で紹介しました。◎イワタバコの花(2019年8月26日の日記)。
2022.07.31
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☆10日前の6月30日に6羽のカルガモの雛を見つけましたが、10日後も順調に成長している姿に出合いました(2022年7月10日撮影)。☆10日前は孵化した直後のように見えましたが、10日間で羽も伸びて随分と大きくなっています。餌を求めてでしょうか、岸辺に集まっています。☆下流へと移動し始めました。☆カラスなどの天敵に襲われることなく、6羽のカルガモの雛が順調に育ってもらいたいものです。
2022.07.10
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☆玉川上水緑道で、ヤマユリの花が咲き始めました。玉川上水緑道でもっとも大きな山野草です。本格的な夏の訪れを実感します。(2022年7月6日撮影)。☆ヤマユリは、本州(北陸地方を除く近畿地方以北)の山地の草原や林の中に生えるユリ科ユリ属の多年草(球根植物)です。☆ヤマユリ(山百合)の名は、山に咲く百合から。☆ヤマユリについては、2018年11月9日の日記で詳しく紹介しました。◎林の中で大きな花を堂々と咲かせているヤマユリの花(2018年11月9日の日記)。☆まもなく、オニユリの花も咲き始めるでしょう。
2022.07.08
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☆7月1日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(10回目)に行きました。その内容を紹介しています。前回6月9日に観察した時は蕾でしたが、ボダイジュの花が開花していました(2022年7月1日撮影)。☆ボダイジュは、中国原産で日本に渡来したアオイ科シナノキ属の落葉高木です。釈迦が木の下で悟りを開いたというのは、全く別種のクワ科イチジク属のインドボダイジュだそうです。☆ボダイジュは、苞葉の中央近くから集散花序を出し、花を3~20個つけます。苞葉は、狭長楕円形で先が丸く、長さは花時に5~8センチ、果時に8~10センチです。☆ボダイジュの花は、萼片は狭卵形で長さ5ミリ、花弁は淡黄色で狭披針形、仮雄蕊は線状楕円形で花弁より短く5個、雄蕊は長さ約3ミリです。雄蕊5個という記述の資料も見かけましたが、写真では5個の雄蕊の束のように見えます。☆ボダイジュの花は満開の時期を過ぎ、果実ができてきていました。☆ボダイジュ(菩提樹)の名は、釈迦がその木の下で悟りを開いたというので、サンスクリット語の「悟り」を意味する「ボーディ(bodhi)」 の音を漢字にして「菩提樹」と呼ぶようになったそうです。☆ボダイジュの花言葉は、「夫婦の愛」「結婚」だそうです。
2022.07.02
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☆7月1日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(10回目)に行きました。その内容を紹介しています。オオカモメヅルの花です。(2022年7月1日撮影)。☆オオカモメヅルは、北海道から九州の山の木陰に生えるキョウチクトウ科オオカモメヅル属のつる性多年草です。☆オオカモメヅルの葉は対生し、3角状狭卵形で先は長く尖り、基部は心形でやや耳状に張り出しています。☆オオカモメヅルの花期は7~9月で、葉腋から花序を出し、花は短い総花柄の先にまばらにつきます。☆オオカモメヅルの花冠は淡暗紫色で、5つに深く避けています。濃い紫色の副花冠は星形に開出しています。中央に見える黄色の5角形は、雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱です。☆花冠の内面には白色の毛があります。☆オオカモメヅルの果実は、袋果で狭披針形です。柄の先に2個が水平に開出します。(2019年9月6日撮影)。☆オオカモメヅル(大鴎蔓)の名は、花ではなく葉が大きいカモメヅル(鴎蔓)です。カモメヅル(鴎蔓)の名は、蔓性植物で対生した葉が翼を広げたカモメの姿に似ていることからという説があります。
2022.07.01
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☆猛暑の中、玉川上水緑道を歩いてみました。ヤブカンゾウの花が咲いています(2022年6月30日撮影)。☆ヤブカンゾウは、北海道から九州の道端や土手、林の縁、平地や丘陵地の斜面などいたる場所に生えるススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。☆ヤブカンゾウについては、2018年12月12日の日記で詳しく紹介しました。◎ヤブカンゾウの花(2018年12月12日の日記)。☆ヤブカンゾウの花とともに玉川上水緑道で目立つのはノカンゾウの花です。☆ノカンゾウは、本州から沖縄に分布し、野原や田んぼの畔など、湿った場所に生えるススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。☆ノカンゾウについては、2018年12月11日の日記で詳しく紹介しました。◎ノカンゾウの花(2018年12月11日の日記)。☆心配なのは、玉川上水緑道で広がりつつある生態系被害防止外来種のアメリカオニアザミです。数年前に玉川上水緑道で見つけたのですが、今では玉川上水緑道はもちろん近くの空き地や団地内でも見かけるようになりました。葉や茎、花にも鋭い刺があり、極めて危険な外来植物です。☆アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産ですが北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して日本に渡来したキク科アザミ属の帰化植物です。ヨーロッパ原産なので「セイヨウオニアザミ」と呼ばれることもあるそうです。繁殖力・生命力が強く、道端や草地でも見かけます。草丈は、80センチから2メートルほどにもなります。☆アメリカオニアザミの花については、7月15日の日記で詳しく紹介しています。◎アメリカオニアザミの花(2017年7月15日の日記)。☆今年も、カルガモの親子を見つけました。スマホで遠かったため、ピンボケですが記録のため紹介します。2013年には10羽の雛を見つけましたが、今年は6羽でした。
2022.07.01
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☆6月9日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(9回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウリノキの花です。長さ3~3.5センチの線形の6~8個の花弁が、外側に強く巻いています。「くるりんぱ」でかわいい印象です(2022年6月9日撮影)。☆ウリノキは、北海道から九州の山地の林内に生えるミズキ科ウリノキ属の落葉低木です。高さ3メートルほどになります。ウリノキ科に分類されていましたが、APG分類体系ではミズキ科に分類されました。☆ウリノキの花については、2019年8月18日の日記で詳しく紹介しました。◎ウリノキの花(2019年8月18日の日記)。☆ムヨウランの花です。広葉樹林下でひっそりと咲いています。☆ムヨウランは、本州(岩手県以南)・四国・九州・沖縄の落葉広葉樹林、常緑広葉樹林などの林床に生えるラン科ムヨウラン属の地生の多年草です。☆ムヨウラン(無葉蘭)名は、文字通り葉がないことに由来します。ムヨウランについては、改めて詳しく調べて紹介したいと思います。☆ギンリョウソウの花です。鱗片葉がつく茎が伸び、花冠の中に周りが紫色の雌蕊柱頭が見えています。☆ギンリョウソウは、日本全土の山地の林中の湿り気のある腐植土の上に生えるツツジ科ギンリョウソウ属の多年草です。開花時期は4~8月で、地下から花茎を伸ばし、先端に一輪の花をややうつむきに咲かせます。☆こちらは、花冠の裂片がとれて子房が成長してきたギンリョウソウです。周りに10個の雄蕊が見えています。☆ギンリョウソウ(銀竜草)の名は、全体に白色で下向きに咲く花と鱗片に包まれた姿を竜に見立て名づけられました。別名は、その姿が幽霊に見えることからユウレイタケ(幽霊茸)です。花言葉は、「はにかみ、そっと見守る」だそうです。ギンリョウソウについては、改めて詳しく調べて紹介したいと思います。☆テイカカズラの花です。花は芳香があり、白色から淡黄色に変化します。花冠は5つに分かれ、裂片はねじれています。☆テイカカズラは、本州から九州の常緑樹林の林内に生えるキョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木です。テイカカズラ(定家葛)の名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、テイカカズラに生まれ変わって式子内親王の墓にからみついたという伝説によるそうです。テイカカズラについては、改めて詳しく調べて紹介したいと思います。☆ウメガサソウの花を見かけました。近くでは撮影できませんでした。☆苞葉の途中から花序を出しているボダイジュの花の蕾です。☆ボダイジュは、中国原産で日本に渡来したアオイ科シナノキ属の落葉高木です。☆ボダイジュの花が開花した時に観察できましたら、再度紹介します。なお、2017年に北海道で観察したボダイジュと同じアオイ科シナノキ属のシナノキを紹介したことがあります。参考にしてください。◎シナノキの花(2017年6月28日の日記)。
2022.06.10
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☆5月26日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(8回目)に行きました。その内容を紹介しています。まだ数株、咲き始めたばかりのイナモリソウの花です(2022年5月26日撮影)。☆イナモリソウは、本州(関東南部以西)から四国・九州の山地の路傍などに生えるアカネ科イナモリソウ属の多年草です。イナモリソウについては、2019年8月8日の日記で詳しく紹介しました。◎イナモリソウの花(2019年8月8日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190808/☆ホシザキイナモリソウも咲き始めたばかりでした、こちらは、ホシザキイナモリソウでも花冠の先端が比較的幅広のものです。☆こちらは、花冠の先端が細いホシザキイナモリソウです。☆ホシザキイナモリソウは、高尾山で最初に発見されたイナモリソウの変種です。ホシザキイナモリソウは、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。ホシザキイナモリソウについては、2019年8月9日の日記で詳しく紹介しました。◎ホシザキイナモリソウの花(2019年8月9日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190809/☆セッコクの花は、ほぼ満開の時期を迎えたようです。☆セッコクは、本州中部以南から四国・九州・沖縄の山地の常緑樹林内の樹上や岩上に着生するラン科セッコク属の多年草です。☆セッコクについては、2019年8月15日の日記で詳しく紹介しました。◎セッコクの花(2019年8月15日)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190815/☆サイハイランの花も、見頃でした。一部の場所では、まだ蕾のものがありました。☆サイハイランは、北海道から九州の山地の林床に生えるラン科サイハイラン属の多年草です。サイハイランについては、2019年8月12日の日記で詳しく紹介しました。◎サイハイランの花(2019年8月12日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190812/☆登山(ハイキング)コースから遠くの高い木を見上げると、ジャケツイバラの花が満開の様子が見えました。☆ジャケツイバラは、本州(宮城県・山形県以南)から沖縄の低山地、川辺、野原などに生えるマメ科ジャケツイバラ属の蔓性の落葉低木です。ジャケツイバラについては、2019年8月14日の日記で詳しく紹介しました。◎ジャケツイバラの花(2019年8月14日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190814/☆ギンリョウソウが、地面からわずかに顔をのぞかせていました。高尾山でギンリョウソウに出合ったのは、昨年に続き2回目です。☆ギンリョウソウは、日本全土の山地の林中の湿り気のある腐植土の上に生えるツツジ科ギンリョウソウ属の多年草です。開花時期は4~8月で、地下から花茎を伸ばし、先端に一輪の花をややうつむきに咲かせます。☆ギンリョウソウ(銀竜草)の名は、全体に白色で下向きに咲く花と鱗片に包まれた姿を竜に見立て名づけられました。別名は、その姿が幽霊に見えることからユウレイタケ(幽霊茸)です。花言葉は、「はにかみ、そっと見守る」だそうです。
2022.05.27
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☆高尾山で出合った樹木の花を紹介します。花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つマルバウツギの花です(2022年5月6日撮影)。☆マルバウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)から四国・九州の山野の日当たりの良い斜面に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。マルバウツギについては、2019年8月6日の日記で詳しく紹介しました。◎マルバウツギの花(2019年8月6日の日記)。☆ツクバネウツギの花です。ツクバネウツギの萼は基部まで5つに分かれ、5個の萼片の大きさが同じです。☆ツクバネウツギは、本州(東北地方の太平洋側、関東・中部地方以西)から九州の日当たりのよい丘陵や山地に生えるスイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木です。ツクバネウツギについては、2019年8月1日の日記で詳しく紹介しました。◎ツクバネウツギの花(2019年8月1日の日記)。☆コゴメウツギの花です。☆コゴメウツギは、北海道から九州の低山地の日当たりの良いところに生えるバラ科コゴメウツギ属の落葉低木です。コゴメウツギについては、2019年7月30日の日記で詳しく紹介しました。◎コゴメウツギの花(2019年7月30日の日記)。☆ガクウツギの花が本格的に咲き始めていました。ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。☆ガクウツギの装飾花の萼片は3片が大きくなりますが、大きさがばらばらなのが特徴です。中央には、花弁が3~5枚と雄蕊がある花があります。☆ガクウツギの両性花は、直径が約5ミリで、淡黄色の花弁が5個、雄蕊が長短各5個の10個、雌蕊花柱が3個です。この花は雌蕊花柱が4個見えます。ガクウツギについては、2019年7月28日の日記で詳しく紹介しました。◎ガクウツギの花(2019年7月28日の日記)。☆ハナイカダの雌株の雌花です。花弁と雌蕊花柱が3個のものが多いようですが、この花は花弁と雌蕊花柱が4個です。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。ハナイカダについては、2019年4月4日の日記で詳しく紹介しました。◎葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たてたハナイカダの花と果実(2019年4月4日の日記)。☆キブシの果実を見かけました。
2022.05.07
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☆5月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目)に行きました。その内容を紹介しています。クワガタソウの花です(2022年5月6日撮影)。☆クワガタソウは、東北地方南部から関東・中部地方、紀伊半島の林中に生えるオオバコ科クワガタソウ属の多年草です。☆クワガタソウについては、2019年7月29日の日記で詳しく紹介しました。◎クワガタソウの花(2019年7月29日の日記)。☆ギンランの花も見つけました。☆ギンランについては、2017年6月11日の日記で詳しく紹介しました。◎ギンランの花(2017年6月11日の日記)。☆先週、1週間前に蕾を見かけたキンランは開花していました。☆このキンランは、高尾山の登山コースの間近で咲いていましたが、盗掘されることなく咲き続けていました。「キンランは、菌根菌(ラン菌)という菌類と共生し、その菌に対する依存度が強く、キンラン・菌根菌・菌根性樹木の三者共生系がなければ生育できないため、自生地からキンランのみを採取しても、庭で育てることはできません」と明記しましたが、多くの方に理解してもらいたいものです。☆高尾山のスミレシーズンの終わりを告げるコミヤマスミレは、咲き続けています。☆コミヤマスミレについては、2019年7月10日の日記で詳しく紹介しました。◎コミヤマスミレの花(2019年7月10日の日記)。
2022.05.06
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☆4月28日、今年6回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行き、その時見かけた樹木の花です。コバノガマズミの花です(2022年4月28日撮影)。☆コバノガマズミは、福島県以南の本州、四国、九州の山地に生えるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。APG分類体系では、ガマズミ科に分類されています。☆コバノガマズミの葉は対生で長楕円形、縁には粗い鋸歯があります。☆コバノガマズミは、4~5月に枝先に散房花序を出し、白い小さな花を多数つけます。☆コバノガマズミの花は直径約5ミリ、合弁花で花冠は5つに分かれています。雄蕊は5個です。☆コバノガマズミ(小葉莢迷)の名は、ガマズミ(莢迷)に比べて葉が小さいことに由来します。ガマズミ(莢迷)の名の由来は、諸説あるようです。☆ガクウツギの花も咲き始めていました。☆ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。☆ガクウツギについては、2019年7月28日の日記で詳しく紹介しました。◎ガクウツギの花(2019年7月28日の日記)。☆ヤマツツジの花は、満開の時期でした。☆ヤマツツジは、北海道(南部)・本州・四国・九州の低山地の疎林内に生えるツツジ科ツツジ属の半落葉低木です。☆ヤマツツジについては、2019年7月21日の日記で詳しく紹介しました。◎ヤマツツジの花(2019年7月21日の日記)。
2022.05.04
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☆今年もウォーキングコース(玉川上水緑道)で、ハリエンジュ(ニセアカシア)の花が満開になりました(2022年5月3日撮影)。☆ハリエンジュは、北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、明治初期に日本に渡来しました。☆ハリエンジュについては、2016年5月19日の日記で詳しく紹介しました。◎大きなハリエンジュ(ニセアカシア)の木にたくさんの白い花が咲きました(2016年5月19日の日記)。☆トチノキの大木にも、たくさんの花が咲いているのを見つけました。☆トチノキは、北海道から九州の深山の谷間に多いトチノキ科トチノキ属の落葉高木です。APG分類体系では、ムクロジ科に分類されています。☆トチノキの花は、大型の円錐花序です。写真では確認できませんが、雄花と両性花をつけるそうです。花弁は大きくなく雄蕊が長く伸びるそうですが、写真でも雄蕊が沢山あるのは確認できます。☆トチノキについては、2016年8月17日の日記で詳しく紹介しました。◎トチノキの実が大きくなっていました(2016年8月17日の日記)。
2022.05.04
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☆高尾山で初めてキンランの花に出合いました(2022年4月28日撮影)。☆登山コースのすぐ脇に咲いていました。高尾山で増えている違法な盗掘の被害を受けないことを願わずにはいられません。開花前ですが、蕾が8個見えます。☆野生蘭ブームによる乱獲によってキンランやギンランは少なくなり、国の絶滅危惧種に登録されています。キンランは、菌根菌(ラン菌)という菌類と共生し、その菌に対する依存度が強く、キンラン・菌根菌・菌根性樹木の三者共生系がなければ生育できないため、自生地からキンランのみを採取しても、庭で育てることはできません。
2022.04.30
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☆4月28日、今年6回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。高尾山で花期が最も遅いスミレ、コミヤマスミレの花が咲き始めました(2022年4月28日撮影)。☆コミヤマスミレは、日本のスミレの中で最も暗いところを好むものの一つです。コミヤマスミレ(小深山菫)の名の通り、小(花が小さく)深山(山地に咲く)菫(スミレ)です。☆コミヤマスミレについては、2019年7月10日の日記で詳しく紹介しました。◎コミヤマスミレの花(2019年7月10日の日記)。☆ツクバキンモンソウの花も咲き始めていました。接近して撮影してみました。☆ツクバキンモンソウは、関東から四国の太平洋側の山地に生えるシソ科キランソウ属の多年草です。北海道・本州・九州の主として日本海側に生えるニシキゴロモの変種です。☆ツクバキンモンソウについては、2019年6月25日の日記で詳しく紹介しました。◎ニシキゴロモの変種ツクバキンモンソウの花(2019年6月25日の日記)。☆ジュウニヒトエの花は、4月中旬から咲き続けています。接近して撮影してみました。☆ジュウニヒトエ(十二単)の名は、花穂に花が重なり合う様子を平安時代の貴族女性の正装である「十二単」に例えてつけられたといわれています。☆ジュウニヒトエについては、2019年7月8日の日記で詳しく紹介しました。◎ジュウニヒトエの花(2019年7月8日の日記)。☆ホウチャクソウの花が、あちこちで咲いています。☆ホウチャクソウは、日本全土の丘陵や原野の林下に生えるイヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。☆ホウチャクソウについては、2019年7月18日の日記で詳しく紹介しました。◎ホウチャクソウの花(2019年7月18日の日記)。
2022.04.28
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)でアマドコロの花が咲きました(2022年4月26日撮影)。☆アマドコロは、北海道から九州の山野の草地などに生えるクサギカズラ科(キジカクシ科)アマドコロ属の多年草です。☆アマドコロはナルコユリと似ていますが、ナルコユリは茎が丸くて稜がないのに対して、アマドコロの茎には稜(とがったところ)があり丸くないのが決定的な違いです。アマドコロの茎は、角張って見えます。☆アマドコロについては、2015年5月10日の日記で詳しく紹介しました。◎アマドコロの花(2015年5月10日の日記)。
2022.04.27
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)のあちこちで、キンランの花が咲いています。(2022年4月26日撮影)。☆キンラン(金蘭)は、本州・四国・九州の山地や丘陵の林下に生えるラン科キンラン属の多年草です。☆キンランの花被片は6枚ですが、この写真でも確認できます。外花被片(萼片)は3枚で、上萼片1枚と下の左右に側萼片2枚で三角形を作っています。内花被片(花弁)は3枚で、側花弁2枚と唇弁1枚です。☆キンランについては、2018年8月14日の日記で詳しく紹介しました。◎「華やかな美人」という花言葉がふさわしいキンランの花(2018年8月14日の日記)。
2022.04.26
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)で毎年4月下旬に咲くハンカチノキの花が、今年も咲きました(2022年4月25日撮影)。☆ハンカチノキは、中国原産でミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木です。なお、APG分類体系では、ヌマミズキ科に分類されています。☆ハンカチノキの名は、花の形が白いハンカチをつるしたように見えることから名づけられましたが、白い布きれが垂れ下がっているように見えます。☆ハンカチノキについては、2019年4月3日の日記で詳しく紹介しました。◎ハンカチノキの花と果実(2019年4月3日の日記)。
2022.04.25
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☆ウォーキングの途中で、フデリンドウの花が咲いているのを見つけました(2022年4月22日撮影)。☆フデリンドウは、北海道から九州の日当たりの良い山野に生えるリンドウ科リンドウ属の越年草です。例年は4月上旬に咲いていたので、今年は遅いようです。☆フデリンドウの花冠は青紫色で、先が5つに分かれ、裂片と裂片の間には短い副片があります。日が当たると先が平たく開花します。☆フデリンドウについては、2017年4月21日の日記で詳しく紹介しました。◎フデリンドウの花(2017年4月21日の日記)。
2022.04.22
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☆4月19日、今年5回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。チゴユリの花が一斉に咲き始めました(2022年4月19日撮影)。☆チゴユリは、北海道から本州・四国・九州の山野の林内に生えるイヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。チゴユリ(稚児百合)の名は、花が小さく可愛らしくチゴ(稚児)のようなユリ(百合)の花を咲かせることに由来します。名前の通り、直径1センチメートル位の小さな花を下向きに咲かせています。☆チゴユリについては、2019年6月24日の日記で詳しく紹介しました。◎チゴユリの花(2019年6月24日の日記)。☆高尾山の頂上近くで、アケボノスミレと思われるスミレを見つけました。アケボノスミレの花は、花弁が厚く、色も鮮やかで、日本のスミレの中でも特に美しいと言われています。アケボノスミレの葉は、花期には十分に展開していません。☆アケボノスミレの花は、鮮やかな紅紫色から淡紅紫色です。写真は鮮明でありませんが、アケボノスミレの距は、円くて太い形をしています。☆アケボノスミレについては、2019年7月9日の日記で詳しく紹介しました。◎アケボノスミレの花(2019年7月9日の日記)。☆タカオスミレの花は、残念ながら終わりの時期になっていました。来年は、観察したいと思います。☆タカオスミレについては、2019年6月4日の日記で詳しく紹介しました。◎タカオスミレの花(2019年6月4日の日記)。☆ジュウニヒトエの花も見つけました。☆ジュウニヒトエは、茎が株から数本束生し、高さは10~25センチ、全体に長い白毛が多く、帯白緑色となります。☆ジュウニヒトエについては、2019年7月8日の日記で紹介しました。◎ジュウニヒトエの花(2019年7月8日の日記)。☆ウラシマソウの花が数株咲いているのを見つけました。高尾山では、ウラシマソウの花は初めての出合いです。肉穂花序の先端の付属体が細長く釣り糸状に伸びています。☆ウラシマソウについては、2017年4月15日の日記で詳しく紹介しました。◎ウラシマソウの花(2017年4月15日の日記)。☆ウラシマソウと同じサトイモ科のミミガタテンナンショウの花です。ミミガタテンナンショウの仏炎苞の口辺部は、名前の通り耳朶(みみたぶ)のように著しく張り出しています。☆ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)の名は、仏炎苞の口辺部が耳朶(みみたぶ)のように張り出していることと、「天南星」は中国で夜空に広がる星のことで葉が広がる形に由来するそうです。葉が広がっています。☆ミミガタテンナンショウについては、2019年5月29日の日記で紹介しました。◎ミミガタテンナンショウの花(2019年5月29日の日記)。
2022.04.19
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☆昨日、ウォーキングの途中に玉川上水緑道でウラシマソウの花を見つけました。ウラシマソウは、北海道(日高・渡島)、本州・四国・九州(佐賀県)に分布するサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。(2022年4月14日撮影)。☆ウラシマソウ(浦島草)の名は、肉穂花序の先端の付属体が細長く釣り糸状に伸び30~60センチにもなり、これを浦島太郎が持っている釣り竿の釣り糸に見立てたそうです。付属体が長く伸びて垂れ下がり、ウラシマソウ(浦島草)と名付けられたことに納得できます。☆ウラシマソウについては、2017年4月15日の日記で詳しく紹介しました。◎ウラシマソウの花(2017年4月15日の日記)。
2022.04.15
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☆4月10日、今年4回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。ニオイタチツボスミレの花です。ニオイタチツボスミレの花は、濃紫色から淡紫色で、赤みが強いものもあり、中心部が白く抜けます。タチツボスミレより色は鮮やかで、唇弁の紫条も細かくなっています。(2022年4月10日撮影)。☆ニオイタチツボスミレは、北海道(南部)から本州・四国・九州(屋久島まで)の山地や丘陵の、比較的日当たりが良い草地や明るい尾根伝いなどに生えるスミレ科スミレ属の多年草です。☆ニオイタチツボスミレについては、2019年6月12日の日記で紹介しました。◎ニオイタチツボスミレの花(2019年6月12日の日記)。☆フイリヒナスミレの花です。ヒナスミレの葉は、長卵形から披針形で、先は細く尖り、鋸歯が目立ちます。このように、葉の表面に白い班が入るものをフイリヒナスミレ(斑入雛菫)といいます。☆フイリヒナスミレの花は、初めての出合いでした。3年前に出合った時は、花が終わっていました。☆ヒナスミレについては、2019年5月19日の日記で紹介しました。◎ヒナスミレの花(2019年5月19日の日記)。☆オカスミレの花です。オカスミレは、アカネスミレの品種です。☆オカスミレの花期は4~5月、花は直径1.5センチ前後で、花の色は濃い紅紫色で、花の基部は閉じ気味で奥の雌蕊などは良く見えません。☆オカスミレについては、2019年5月18日の日記で紹介しました。◎オカスミレの花(2019年5月18日の日記)。☆マルバスミレの花です。☆マルバスミレの葉は、心形または卵形で、基部は心形で、葉の縁の鋸歯は丸みがあります。☆マルバスミレについては、2019年5月17日の日記で紹介しました。◎マルバスミレの花(2019年5月17日の日記)。☆アカフタチツボスミレです。アカフタチツボスミレは、タチツボスミレの品種です。☆アカフタチツボスミレの葉は、葉脈沿いに紅紫色の班が入っています。班は、花後になくなるものもありますが、そのまま残るものが多いそうです。☆アカフタチツボスミレについては、2019年5月15日の日記で紹介しました。◎アカフタチツボスミレの花(2019年5月15日の日記)。
2022.04.11
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)では、この数日で春が急速に進んでいるようです。ヒトリシズカの花です。ヒトリシズカは、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつけます。(2022年3月20日撮影)。☆花には花弁も萼もなく、雌蕊の子房の横に雄蕊がついています。白いブラシ状に見えるのは、長さ約3ミリの3個の雄蕊(花糸、葯隔)で、基部は合着しています。☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)の岸辺でアマナの花が咲き始めたのを見つけました。アマナは、スミレやカタクリなどとともに、アリによって種子が拡散し広がるそうで、非常に大きな群落をつくっています。☆花の形は同じユリ科のチューリップに似ており、花びらには紫のスジがくっきりと見えます。アマナは、かつてはチューリップ属に含められていたこともあるそうですが、花茎の途中に2枚(~3枚)の苞があるので別属のアマナ属に分類されたそうです。☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)には高いフェンスがあり、自然が保護され山野草が増えているのは嬉しいことです。約300種が確認されている玉川上水の野草は、玉川上水の450年を超える歴史の中で、奥多摩から多摩川の水に運ばれて岸辺に定着したもの、アリなどの昆虫によって拡散したもの、野鳥によって運ばれたものなど、野草のロマンに満ちています。
2022.03.30
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☆3月29日、今年3回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。あいにくの霧雨の中での植物観察でした。エイザンスミレの花です。(2022年3月29日撮影)。☆葉が鳥足状に分かれているのが特徴的なエイザンスミレ(叡山菫)の花です。☆ナガバノスミレサイシンの花も多くみかけるようになりました。☆ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)の名は、葉が長いスミレサイシン(菫細辛)です。スミレサイシン(菫細辛)の名は、スミレで葉の形がウマノスズクサ科ウスバサイシン属のウスバサイシン(薄葉細辛)に似ていることに由来します。☆霧雨に濡れたヒナスミレの花。本格的に咲き始めました。☆ミミガタテンナンショウの花も、1株見つけました。☆キブシの花もあちこちで見かけました。☆キブシは、雌雄異株・雌雄異花です。花序が長く、雄蕊が見えるようなので雄花(両性花)のようです。雌花は花序が短く、雄蕊が退化し雌蕊が突き出ています。☆ミツマタの花です。花は、満開の時期を過ぎたようです。☆ミツマタの花です。花弁はなく、内側が黄色い萼筒の先端が4つに分かれて開花しています。☆霧雨に濡れてしまい、途中で中断して早々に引き上げました。
2022.03.29
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☆3月25日、今年2回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。ハナネコノメの花です。雄蕊先端の裂開前の紅色の葯が目立ちます。これは、開花直後でないと観察できません。ハナネコノメ(花猫の目)の名前をつけられたことが納得できます。(2022年3月25日撮影)。☆蛇滝周辺では、開花直後で見ごろのハナネコノメを観察することができました。☆ヒナスミレ(雛菫)の花です。淡いピンク色の小さくてかわいらしい花をつけ、三角形に近い先がとがったハート形の葉も特徴的です。☆ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)の花も咲き始めました。まだ咲き始めなので、葉が名前のように長い披針形になっていません。☆身近な道端や庭でも出合う日本を代表するスミレと言ってもいいタチツボスミレ(立坪菫)の花も咲き始めていました。写真はありませんが、エイザンスミレも1輪見かけました。☆シュンラン(春蘭)の花も、開花していました。☆ニリンソウの花も咲き始めました。本格的な開花はこれからです。☆ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)の花も見かけました。ヨゴレネコノメの葉は、青みがかった暗緑色で、灰白色の斑紋があります。この斑紋が、ほこりをかぶったように見えるため「汚れ」の名が付けられました。☆前回(3月12日)は2株ほどしか見かけなかったヤマルリソウの花も目立つようになりました。☆マメヅタです。細い匍匐茎からまばらに葉を付け、岩肌に這うように広がります。葉は丸い栄養葉と、細長くてヘラ形の立ち上がった胞子葉があります。☆昨年よりは遅れていますが、3月下旬になって高尾山では春が動き出したようです。
2022.03.25
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☆3月12日、今年初めて高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行きました。キクザキイチゲの花です。(2022年3月12日撮影)。☆ヤマルリソウの花は、2株だけ見つけることができました。☆例年ならいたる所で見かけるユリワサビの花も、ようやく咲き始めたところです。☆6号路、1号路で見かけるキヨスミイトゴケです。☆3月中旬なのに、まだスミレの花は見つけることができませんでした。ハナネコノメ、シュンラン、フサザクラなどは、まだ蕾でした。今年の高尾山の春は、例年よりかなり遅れているようです。
2022.03.12
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☆5月26日、今年7回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。オカタツナミソウの花です。花冠は淡紫色で長さは約2センチ、下唇は折れ曲がり斑紋は薄く、ほとんど斑紋がない場合も見られます。☆オカタツナミソウ(丘立浪草)の名は、丘に生えるタツナミソウ(立浪草)です。タツナミソウ(立浪草)の名は、花が片側を向いて咲く様子を寄せる波に見立てたことに由来します。☆オカタツナミソウの花は、茎頂に短い花穂を作り、茎先にかたまって花がつきます。☆オカタツナミソウの花については、2019年8月11日の日記で詳しく紹介しました。◎オカタツナミソウの花(2019年8月11日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190811/☆ユキノシタの花です。☆ユキノシタは、湿った半日陰の岩場などに群生しています。☆ユキノシタ(雪ノ下)の名は、常緑で寒い冬に雪の下でも枯れずに育つことに由来するという説や、白い花がちらちら降る雪のように見え下に葉が見えることに由来するという説があります。☆ユキノシタの花については、2019年8月16日の日記で詳しく紹介しました。◎ユキノシタの花(2019年8月16日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190816/
2021.05.31
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☆5月26日、今年7回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。ウリノキの花です。☆ほとんどがまだ蕾で、本格的な開花は6月に入ってからのようです。ウリノキ(瓜の木)の名は、葉の形が瓜に似ていることに由来します。☆ウリノキの花については、2019年8月18日の日記で詳しく紹介しました。◎ウリノキの花(2019年8月18日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190818/☆サワハコベの花です。直径1~1.5センチの花で、道端を注意深く観察していないと見逃してしまいそうな小さな花です。花が小さく、しかも日陰で光量が少なく、写真撮影で苦労しました。☆サワハコベ(沢繁縷)の名は、沢沿いに生えるハコベであることに由来します。☆2年前の2019年5月末には、鮮明な写真を撮影できました。サワハコベの花弁は5個で、先端は浅く裂けています。雄蕊は10個、雌蕊花柱は3個、雄蕊の花糸の基部には毛があります。(2019年5月28日撮影)。☆サワハコベの花については、2019年8月13日の日記で詳しく紹介しました。◎サワハコベの花(2019年8月13日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190813/
2021.05.30
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☆5月26日、今年7回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。イナモリソウの花冠の変異です。図鑑には「イナモリソウの花の花冠は筒状漏斗形で、先は5つ(まれに6つ)に分かれて平開します」とありますが、変異は多様なようです。☆イナモリソウの花が本格的な開花の季節を迎えており、あちこちで観察できましたが、筒状漏斗形の花冠に変異があることに気づきました。☆このイナモリソウの花冠は、先が4つに分かれています。☆このイナモリソウの花冠は、先が5つに分かれています。ほとんど花は、花冠が5つに分かれています。☆このイナモリソウの花冠は、先が6つに分かれています。花冠が6つに分かれているものは、時々見かけます。ホシザキイナモリソウでも、花冠が6つに分かれているものがありました。☆このイナモリソウの花冠は、先が7つに分かれています。花冠が7つに分かれているものは、これだけでした。
2021.05.29
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☆5月26日、今年7回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。イナモリソウの花です。今年は早々と5月10日には咲き始めていましたが、本格的な開花の季節を迎えていました。☆こちらは、フイリイナモリソウの花です。初めて出合いました。フイリイナモリソウ(斑入稲森草)は、イナモリソウに斑が入ったもので、高尾山で見つかった数が少ない貴重種だそうです。☆ホシザキイナモリソウの花です。ホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)は、高尾山で最初に発見されたイナモリソウの変種です。ホシザキイナモリソウは、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。☆イナモリソウについては、2019年8月8日の日記で詳しく紹介しました。◎イナモリソウの花(2019年8月8日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190808/☆ホシザキイナモリソウについては、2019年8月9日の日記で詳しく紹介しました。◎ホシザキイナモリソウの花(2019年8月9日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190809/
2021.05.28
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☆5月26日、今年7回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察です。セッコクの花です。☆2019年は、5月末に満開のセッコクの花に圧倒され感動しました。今年も、6号路のスギの老木の枝の上に着生して美しい花を咲かせています。☆セッコク(石斛)の名は、中国名の石斛をそのまま音読みして「セッコク」の名になったそうです。セッコクの太い茎を、石のように硬い水がめ「斛(こく)」に見たたて、石斛(セッコク)の名がついたそうです。☆満開の時期は、もうすぐのようです。☆ケーブルカー清滝駅のセッコクは、満開のようです。☆セッコクについては、2019年8月15日の日記で詳しく紹介しました。◎セッコクの花(2019年8月15日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190815/☆サイハイランの花です。サイハイラン(采配蘭)の名は、花序の様子を戦国時代の陣中で武将が命令を指揮する時に使う采配に見立てて名づけられました。☆サイハイランを間近で観察できました。4株ほどが花を咲かせていました。観察場所は掲載しませんが、見逃しそうな草むらの中です。2019年5月末にも、同じ場所で観察しました。☆こちらのサイハイランは、「踏み込まないでください」と掲示があり、通路からはっきり見えるおなじみの場所です。☆サイハイランの花については、2019年8月12日の日記で詳しく紹介しました。◎サイハイランの花(2019年8月12日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190812/
2021.05.27
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☆5月10日、今年6回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。フタリシズカの花です。麓でも頂上付近でも観察できました。☆フタリシズカの花のつくりは、穂状花序で白く3つに分かれて見えるのが雄蕊の花糸です。フタリシズカの3本の花糸は短く、雌蕊を囲むように内側に曲がっています。☆フタリシズカ(二人静)の名は、能の謡曲「二人静」の中で静御前の霊とその霊に憑かれた菜摘女(なつめ)が舞を舞う姿に、この花の2本の花序を見立てて付けられたそうです。フタリシズカの穂状花序は、フタリシズカの名の通り2本が一般的ですが、1本から5本以上になることもあります。☆ラショウモンカズラの花です。花は、終わりの時期のようでした。☆ラショウモンカズラ(羅生門葛)の名は、この花の形を平安時代中期の武将である渡辺綱(わたなべのつな:正式な名は源綱)が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたとされているそうです。カズラ(葛)は蔓(つる)のことですが、厳密には蔓ではなく、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎(走出枝)が地を這うように伸びていきます。☆ガクウツギの花です。☆遠くの林の中にミズキの花が咲いているのが見えました。☆セリバヒエンソウの花です。セリバヒエンソウは、中国原産の帰化植物で、明治時代に渡来し小石川植物園から逸出したキンポウゲ科ヒエンソウ属の1年草です。東京を中心に分布し、神奈川県や埼玉県でも観察されているそうです。奥多摩でも観察したことがありますが、高尾山の麓でも、かなり広がってきているようです。☆セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の名は、葉が羽状に切れ込んで芹の葉に似ているヒエンソウ(飛燕草)です。ヒエンソウ(飛燕草)の名は、花の形が燕の飛ぶ姿に似ていることから名づけられました。
2021.05.12
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☆5月10日、今年6回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察です。イナモリソウの花が咲き始めていました。2年前は5月下旬、4年前は6月初旬に観察しましたので、今年は3週間ほど早いようです。☆イナモリソウ(稲森草)の名は、江戸時代に尾張の花屋の九兵衛が伊勢菰野(現在の三重県)の稲森山で発見し、イナモリソウ(稲森草)と名づけたことに由来します。まだ1輪だけでしたので、これから本格的な開花になりそうです。☆高尾山で初めて観察できたキンランの花です。3株ほどがまとまって開花していました。☆キンラン(金蘭)の名は、金色(黄色、黄金色)の花を咲かせる蘭から。☆日陰では、コミヤマスミレの花が咲いているのを観察できました。☆コミヤマスミレは、例年は5月下旬から6月初めに咲く「最後のスミレ」ですが、今年は4月初めから咲き始め、およそ1カ月間咲き続けていることになります。
2021.05.12
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☆4月27日、今年5回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。ツクバネウツギの花です。一昨年は5月中旬に見かけましたので、こちらも2週間ほど早いようです。ツクバネウツギの萼は基部まで5つに分かれ、5個の萼片の大きさが同じです。☆ツクバネウツギ(衝羽根空木)の名は、果実に5枚の萼が付いたものが羽根つきの羽のように見えることから名づけられました。☆ハナイカダの花です。ハナイカダの花も、一昨年は5月中旬に見かけましたので、こちらも2週間ほど早いようです。ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。ハナイカダの雄花です。雌蕊花柱は見えず、雄蕊が3個見えます。☆マルバアオダモのようです。マルバアオダモはモクセイ科トネリコ属の落葉高木で、雌雄異株です。初めての出合いで、詳しいことは今後調べてみたいと思います。☆ガクウツギの花が咲き始めていました。☆今年の高尾山は季節が2週間ほど早く過ぎているようで、4月下旬にもかかわらず、あたかも5月中旬に訪れたかと思わせるような山野草や樹木の花でした。
2021.04.30
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☆4月27日、今年5回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。チゴユリの花は、終わりの時期を迎えていました。☆そのチゴユリの近くで、1株だけ茎が立ち上がり枝分かれするチゴユリを見つけました。調べてみると、チゴユリの変種でエダウチチゴユリというそうですが、最近では特に変種として分類しないことが多いそうです。☆花の形や大きさもチゴユリと同じであり、チゴユリとホウチャクソウの雑種ホウチャクチゴユリやオオチゴユリではなさそうです。☆こちらはホウチャクソウの花です。☆ホウチャクソウ(宝鐸草)の名は、花の形が寺院の軒先に下がっている宝鐸(四隅に吊り下げられた飾りの大型風鈴)に似ていることから名づけられました。
2021.04.29
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☆4月27日、今年5回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察です。今年は、高尾山の春は駆け足で過ぎ去ったようです。コミヤマスミレの花期は4月中旬から5月中旬で、花期が最も遅いスミレの一つですが、4月初旬に咲き始め、すでに終わりの時期になっていました。☆コミヤマスミレの花は、6号路の数カ所で見かけるだけでした。☆一昨年と同じところで、アケボノスミレの花を見かけました。花柄の先に咲く花だけで、葉は見かけることができませんでした。アケボノスミレの葉は、花期には十分に展開していません。アケボノスミレ(曙菫)の名は、鮮やかな紅紫色の花の色から、曙の空を連想して名づけられました。☆クワガタソウの花が、咲き始めていました。クワガタソウの花期は5~6月で、一昨年は5月中旬に見かけましたが、こちらも2週間ほど早いようです。☆クワガタソウ(鍬形草)の名は、扁平な三角状扇形の果実と2個の萼片が、兜とその前にある角状の飾りであるクワガタ(鍬形)に似ることに由来します。☆今年の高尾山は、季節が2~3週間早く過ぎているようです。
2021.04.28
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☆4月6日、今年4回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。エイザンスミレの花です。エイザンスミレの葉は長さ5~9センチで、3全裂するもの、3全裂して外側2裂片の基部で2つに分かれて鳥足状に5つに分かれているように見えるものがあります。☆こちらのエイザンスミレは一般的に見かけるもので、葉は3全裂して外側2裂片の基部で2つに分かれて鳥足状に5つに分かれています。☆こちらは、鳥足状に5つに分かれていません。☆エイザンスミレの花は、花弁の縁が少し波打っており、側花弁の基部には毛があります。雌蕊花柱の上部は張り出して、カマキリの頭のような形になっています。葉の変異が気になったので、記録として残しておきます。
2021.04.11
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☆4月6日、今年4回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。ミミガタテンナンショウの花です。ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)の名は、仏炎苞の口辺部が耳朶(みみたぶ)のように張り出していることと、「天南星」は中国で夜空に広がる星のことで葉が広がる形に由来するそうです。☆ミヤマキケマンの花です。ミヤマキケマン(深山黄華鬘)の名は、山地に咲く黄色い花の華鬘草に由来します。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられました。「深山」の名はついていますが、深山に分布するのではなく低山や丘陵地に分布します。☆ムラサキケマンの花は、あちこちで見かけました。ムラサキケマン(紫華鬘)の名は、紫色のケマンソウ(華鬘草)から。ケマンソウ(華鬘草)の名は、仏具の一つである「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることから名づけられました。☆コクサギの花です。コクサギは、雌雄異株・雌雄異花で、雌株の雌花は1個だけ咲き、雄株の雄花は総状花序に咲きます。これは、雄株の雄花です。☆こちらは、コクサギの雌株の雌花です。コクサギ(小臭木)の名は、枝や葉に特有の臭気があること、低木でクサギ(臭木)に比べて小さいことから名づけられました。☆エンレイソウです。花は終わりかけていました。エンレイソウ(延齢草)の名は、中国では薬草として用いられていて、漢名を延齢草根(えんれいそうこん)という胃腸薬として用いられていたことから名づけられました。
2021.04.11
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☆4月6日、今年4回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。ジュウニヒトエの花です。ジュウニヒトエ(十二単)の名は、花穂に花が重なり合う様子を平安時代の貴族女性の正装である「十二単」に例えてつけられたといわれています。一昨年は、4月下旬に同じ場所で見かけました。3週間ほど早いようです。☆ツクバキンモンソウにも出合いました。ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)の名は、筑波山で最初に見つかったこと、キンモンソウ(金紋草)は基本種であるニシキゴロモの別名です。キンモンソウ(金紋草、錦紋草)は、紋様がある葉を錦に例えて名づけられました。葉の文様が印象的です。☆チゴユリの花が咲き始めていました。チゴユリ(稚児百合)の名は、花が小さく可愛らしくチゴ(稚児)のようなユリ(百合)の花を咲かせることに由来します。名前の通り、直径1センチメートル位の小さな花を下向きに咲かせています。☆センボンヤリの花も咲き始めていました。センボンヤリは、1年に2回花を咲かせ、春型と秋型の2種があります。センボンヤリ(千本槍)の名は、秋の花の長い花茎を槍に例え、道端にたくさん並んでいる様子が大名行列で槍の穂先に被せた飾りを連想させるところから名づけられました。☆6号路は、昨年12月から今年の3月末まで閉鎖され整備中でした。6号路の上りの最後の急斜面に木製の階段が新設され、最後の力を振り絞る「難所」がなくなってしまいました。☆花は終わっていましたが、フイリヒナスミレの葉を見つけました。まとまってあったので、来年は花の時期に観察したいと思います。
2021.04.11
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☆4月6日、今年4回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察です。一昨年は4月下旬に観察したコミヤマスミレ(小深山菫)の花が咲いていました。コミヤマスミレの花期は4月中旬から5月中旬で、花期が最も遅いスミレの一つですが、今年は高尾山の春はスピードが速く過ぎているようです。☆アカフタチツボスミレ(赤斑立坪菫)にも出合いました。アカフタチツボスミレの名は、葉に赤い斑が入るタチツボスミレ(立坪菫)です。☆ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫) にも出合いました。ニオイタチツボスミレの名は、花に芳香があることに由来します。
2021.04.07
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☆3月20日、今年3回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。木の花も3種類出合いました。モミジイチゴ(紅葉苺)の花です。☆掌状に3~5つに分かれる葉がモミジ(紅葉)の葉に似ることから、モミジイチゴと名づけられました。黄色い実をつけるため、別名は「黄苺」です。☆ミヤマシキミ(深山樒)の花です。☆ミヤマシキミは、雌雄異株です。これは、雄株の雄花です。高尾山では、雄株が圧倒的に多いようです。雌株の雌花に出合ったら、紹介するようにします。☆ミツバツツジ(三葉躑躅)の花が咲き始めていました。ミツバツツジの花期は4月から5月で、2年前の2019年は3月末の開花でした。今年は少し早いようです。☆ミツバツツジの名は、葉が枝先に3枚輪生することから名づけられました。
2021.03.22
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☆3月20日、今年3回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。カンアオイ(寒葵)の花期は10月から2月ですが、3月中旬でも花を観察することができました。カンアオイの葉は、個体によって斑紋があるものとないものがあります。☆こちらは、葉に斑紋が見えます。☆カンアオイの花です。三角形に広がっているのは、萼裂片です。雄蕊が12個、雌蕊花柱が6個あるそうですが、花の中央に6個の雌蕊花柱が見えるようです。☆カントウミヤマカタバミ(関東深山片喰、関東深山傍食)の花も、咲き始めました。☆先週は地面を這うようにしていたヤマルリソウですが、花茎が立ち上がってきていました。☆ヤマネコノメソウ(山猫の目草)も、道端でたくさん見かけます。☆熟して裂開した果実の形が瞳孔を閉じた猫の昼間の目に似ていることから、ネコノメソウ(猫の目草)と名付けられたそうですが、何となく納得できます。☆ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)も目立つようになりました。ヨゴレネコノメの葉は、青みがかった暗緑色で、灰白色の斑紋があります。この斑紋が、ほこりをかぶったように見えるため「汚れ」の名が付けられました。
2021.03.22
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☆フェイスブックの友達からの情報にもとづいて、オクタマスミレを探しに行きました。オクタマスミレとは、初めての出合いでした。☆植物図鑑『高尾山全植物 草・木・シダ1500種』によると、オクタマスミレはエイザンスミレとヒナスミレの交雑種だそうです。なお、「オクタマスミレ(奥多摩菫)」の名は、牧野富太郎博士が最初に奥多摩で発見したので名づけられたそうです。☆花の時期は少し遅かったせいか、少ししおれかかっていました。5日ほど前に同じ道を通っていたので、その時に気づかなかったことが悔やまれます。自分の注意力と観察力の不十分さを反省しました。☆ヒナスミレの葉は三角形に近い先がとがったハート形ですが、葉の全体の形はヒナスミレの葉の特徴に似ているようです。また、葉の深い切れ込みはエイザンスミレの形質を受け継いでいるようです。☆オクタマスミレは、エイザンスミレとヒナスミレが混在しているところで比較的多くみられるそうです。周りにはエイザンスミレとヒナスミレが多く観察されます。ヒナスミレの花。☆エイザンスミレの花。☆来年は、花の開花直後に花の特徴などを詳しく観察してみたいと思います。高尾山では、ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)が真っ盛りを迎えていました。☆咲き始めの時期と比べて、名前の通り葉が長く伸びてきています、☆こちらは、花の色が淡紫色のナガバノスミレサイシン。☆こちらは、花の色が白いシロバナナガバノスミレサイシンの花です。
2021.03.22
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☆3月15日、今年2回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。1株だけマルバスミレ(丸葉菫)の花を見つけました。花は白色で丸みがあり、縁が波打っています。雌蕊の花柱上部が張り出して、カマキリの頭部のようになっているのも特徴です。☆名前の通り葉が丸いマルバスミレ。本格的に開花するのは、これからのようです。☆先週は蕾だったシュンラン(春蘭)の花も、開花していました。☆名前の通り花が春に咲く蘭です。日当たりの良いところで、たくさん見かけました。☆シュンランの別名は、ホクロ。唇弁の斑点模様に由来するそうです。花を下から見ると、唇弁の紫色の斑点模様が見えました。☆タチツボスミレは、あちこちで一斉に開花し始めたようです。☆エイザンスミレとヒナスミレも、見ごろの時期を迎えたようです。日当たりの良い斜面で咲いているエイザンスミレの花。☆ヒナスミレの花も、エイザンスミレが咲いている日当たりの良い斜面でたくさん見かけました。☆こちらは、同じ場所で見つけたスミレの花です。エイザンスミレのように葉が烏足状に分かれていないので、エイザンスミレとの交雑種なのでしょうか。
2021.03.16
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