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普通ってすばらしい!!
光の射す方へ 後編
ふと目を覚ます。
見慣れない天井・・・というか、ぼやけて見えない。でもふかふかの
ベッドで眠っていたことから、自分の家でないことはわかる。
ここはどこかしら・・・
そういえば、シャルルに抱き上げられて・・・
お、思い出した!!
あたしはがばっと起き上がる。
少し動かしにくい関節。包帯が巻いてあった。
シャルルが手当てをしてくれたのね。
着ているものが違う。シルクのガウン。ちょっと大きい
・・・シャルルのかしら。
って・・・ま、まさか!着替えさせてくれたのはシャルル?
裸とか見られ・・・ちゃった???
ガウンのあわせを緩め、中を覗いてみる。
下着は・・・そのままだった。ホッとしたような、そういう問題では
ないような・・・。
一人でワタワタとパニクっているときにシャルルが部屋に入ってきた。
「気がついたか」
「きゃあ!シャルル・・・」
思わずシーツを胸元まで上げてシャルルを仰ぎ見る。
「傷はたいしたことはない。薄く傷が残るかもしれないが、恐らく
大丈夫だろう」
「あ・・ありがとう」
あたしは緊張で引きつった笑顔でお礼を言った。
「・・・オレが、怖い?」
「え?」
少しの沈黙の後、シャルルは意外な言葉を言った。
シャルルが・・・怖い?
なんとなくシャルルの弱いところを垣間見た感じがして、少し気持ちが
解れた。
「ううん、怖いんじゃないの。どちらかといえば極度の緊張。
でも怖いとは紙一重かしら・・・あたしも後ろめたかったしね」
「そうか・・・」
シャルルはそう言いながらベッドサイドに座る。
「・・・3年前のこと、聞かせてくれ」
吸い込まれそうなほど、真剣にあたしの目を覗き込む。
あたしの一瞬の表情も見逃さないつもりなのね。
「そうね。和矢のことは彼から聞いたと思うから、あたしのことだけ
話すわね」
そしてあたしは話し始めた。
「結局は恋愛においての価値観の違い・・・ってことなんだけどね。
お互い、納得の上での別れだったの。愛よりも友情を育ててしまったんだわ。
あたしがコドモすぎて・・・愛を育んでいくことができなくなっちゃったの。
和矢が好き。これは今もずっと変わらないことだけど、このことは中学生の
あたしと同じなの。・・・20歳のあたしの和矢への想いは、13歳のときの
初恋のままだったの。恋への憧れや好きな人がいるって言う満足感が大切
だった。
求めていたのは13歳の和矢とのままごとみたいな恋で、20歳の和矢との
将来を約束する恋じゃなかった。それに和矢が気がついたのね。別れは
和矢からだったわ。たくさん話をして、価値観の違いが目の当たりになった。
別れは大人になりきれないあたしへのせめてもの優しさだったのよ・・・
それ以来、和矢とは親友に戻ったの」
ここまで言うと、涙が滲んできた。
涙をこぼさないように、ギュッと瞼を結ぶ。
和矢から何をどう聞かされたかわからないけれど、
「そうか・・・」
一言だけ、シャルルは言った。その表情からはなにも読み取れなかった。
「でも、今日あんたに会えてよかったわ。ひとつだけ気がついたことが
あるの。
それに気がついただけでも大きな進歩だわ。忙しいあんたまで茶番に
巻き込んで迷惑かけてごめんね。そしてありがとうシャルル」
あたしは心の底からのお礼を言い、ベッドから降りようとした。
だけど・・・シャルルがいて降りられないことに気が付いた。
「・・・あたし、帰るわ」
「・・・」
シャルルは何も言わない。
「ねぇ、シャルル?」
「ドレスと靴を運んでもらうように手配した。そのままじゃ帰れないだろ?」
・・・自分の姿に気付く。ガウンの下は下着のみだ。
「見た?」
あたしは顔から火が吹き出るほど赤面し、思わずシャルルに尋ねた。
「着替えが必要だったからな」
あたしの慌てぶりを見てシャルルの目じりが少しだけ緩んだように見えた。
「そんなことよりも、何に気がついたのか聞きたいね。そこが肝心なところ
だろう?」
シャルルはあたしの頬に手のひらを当て、青灰色の瞳を揺らしながら、
魅惑的に微笑んだ。『帰さない』と無言プレッシャーを感じる。
「今はまだ言えないわ。気がついたばかりだもの」
あたしは何とか抵抗を試みた。もちろんそれが意味を成さないことも知っていた。
「カズヤがもう一度君に愛を誓ったら、君はまたその愛を受け入れるんだろう?」
「そんなはずないじゃない!あたしの一番大切な人が誰なのかってことに
気がついたんだもの!」
あたしはシャルルの言葉に即座に反応していた。その言葉が売り言葉だと
わかっていたのに、ついその言葉を買ってしまった自分の単純さが恨めしい。
そしてシャルルは自分の想像通りになったあたしの反応を楽しむように、ニヤリと
笑って、
「言えよ。今」
耳元でシャルルが艶のある声で命令するように言った。
頬にかかる白金の髪をうるさそうに掻きあげた。形の良い額が現れ、
情熱を宿した青灰色の瞳があたしを見据えた。
あたしは少しずつ、でも確実に作り出されていくシャルルのムードに
抵抗できなくなっていった。
「あんたのことが好きだって、気がついたの!5年前、あたしの心に
あんたが植えた種が、あんたに再会して、今芽吹いたのよ!
これでいいでしょ!?」
あたしは勢いよく言い切った。
「色気がない。減点だ。告白ってのはこうするんだぜ」
「な、え?ど・・・」
シャルルは静かにそんなことを言いながら、あたしを優しく抱きしめた。
そしてあたしのオデコにシャルルの額をくっつけて、驚くあたしの言葉を
遮り、言う。
「マリナ・・・好きだ。永遠に君だけを愛している・・・」
華麗の館に連れて行かれたとき、シャルルにもらった言葉。
あたしはシャルルに抱きしめられたまま、彼の吐息と小さな声で
紡ぎだされる言葉が鍵となり、記憶の扉が開かれていった。
『おいで、一緒に寝よう』『オレたちはもっと仲良くなれる』
『結婚式はランスの教会だ』『新婚旅行は世界を回って月まで行こう』
過去の出来事がつい昨日のことのように溢れ出てきて、幸せすぎて
切なくなった。
「あたし・・・バカだからあの時、小菅で自分の好きな人を間違えちゃった
けど、もう絶対に間違えないわ。シャルル、好きよ」
その答えに満足したのか、青灰色の瞳が甘く煌めき、ため息が出るほど優しく
揺れた。その煌めきはあたしを夢の中に誘っていた。あたしは眩暈を感じ、
「マリナ・・・もう離さない」
そう囁いたシャルルの声を意識の遠くで聞いた。
優しく、唇に感じる暖かな感触。
それがシャルルの唇だということに気がつくのに時間はかからなかった。
5年の時かけてゆっくりゆっくり育っていったあたしの中のシャルルへの
想い。
今、蕾になったわね。花を咲かせるのはあたし達二人なんだわ。
・・・シャルル、大好き。愛・・・してる。
fin
********************************
完結です。読んでくださった皆様、ありがとうございます。
SS全般ですが、ご感想をいただけるととっても嬉しいです。
シャルルが鑑定医なのに甘甘。
本当はもっと冷たく、独断的だと思うのですが、
やっぱりシャルルはマリナには弱いんでしょうね。
実は。
ここでfinにしたのですが、なんとなくシャルルサイドも
書いてみたいんですよね。でも迷っているのが本音。
和矢とシャルルがマリナが去った後、どんな会話をしたのか。
シャルルがベッドの上のマリナをガマン(!)できるのか。
・・・失礼しましたm(__)m
お付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
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