水至清無魚

水至清無魚

小野川温泉(2005.4)


米沢の奥。ここは前から行ってみたいと思っていた所で、混雑を避けるため
ゴールデンウィークを外したのだけど、思い立ったのが三月下旬だったので、
宿の選択肢は限られてしまった。

 行きのルートは東北自動車道を白石で降りて七ヶ宿経由。
 仙台では数日前に桜の開花宣言があった。ここらは仙台より南だけど標高
が高いせいか、同じぐらい花が開いているように見える。けれど七ヶ宿に近
づくと空が曇り始め、ダムのあたりでポツポツ降り始めた。休憩がてら散歩
でも、と思っていたけど早々に切り上げて先に進むことに。
 七ヶ宿の山間部にはまだ雪が残っている。水芭蕉群生地の看板を見つけ、
雨もあがったので寄り道。わーここにも雪が。にもかかわらず、雪解け水の
中に水芭蕉が沢山咲いている。まだツボミのものが多いがかなりの広範囲。
一周するのは大変そうだったので途中で引き返したが、後一週間くらい経て
ばすごい光景だろうなあ。
みずばしょう


 七ヶ宿を抜けると南陽市。と、突然夫が「サルだ!」車を路肩に止めて見
上げると、道路わきの法面に、猿が5,6匹うろうろしてる。子供もいるみたい
だ。野生の猿は初めて見た。
 温泉に行く前に高畠ワイナリーに寄る予定だが、お腹が空いてきたのでお昼
ご飯のお店を探しながら進む。山形ならやっぱり蕎麦でしょう、と窓にへばり
つくように店を探すが、なかなか見つからない。途中で、縄文式住居?のよう
なのがある、広くて面白そうな公園があったが(後で歴史公園という所だと判明)
空腹に耐えられず通過。高畠ワイナリーの近くでやっと見つけて入店。天気は
良くなってきたけど、ちょい肌寒いのであたたかいお蕎麦を頂く。
そばや2
 ひなびた雰囲気のいい感じの蕎麦屋さんでした。安かったし。

 お腹が落ち着いたので高畠ワイナリーへ。思ったよりもこじんまりした建物
だけど、駐車場には観光バスが何台か。工場の見学路の奥には試飲コーナーが
あって、各種ワインが飲み放題だという♪ がしかし、試飲のグラスの小さい
こと!小さ目のおちょこ程度だ。ワインは赤白ロゼと8種類位あっただろうか。
他にジュースもあったのでムスメにはそれ。係の人が注いでくれるのだが、
その人が他所に移った隙にもう一杯、という姑息な手段にも出てみた。トータ
ルでは普通のワイングラス2杯ぶん位飲んだかな。夫は運転手なので、各種一
口ずつに留めていたが、一番おいしかったのは「まほろばの貴婦人」という、
やはりそこでは一番高いワインだと意見が一致。けど国産ワインに3000円以上
払う気にはならん。売店にはワインのほかお菓子やジャム、おつまみ、ワイン
グッズなどがあった。外の出店でぶどうのソフトクリームと赤ワインのソフト
クリームを買って休憩。ちゃんと赤ワインの味がしたけど、赤ワインと普通の
ソフトクリームと別々にしてくれたほうがいいか、という感じ。

 さて、米沢を抜けて酒屋で買出しをして小野川へ。米沢は本当に牛肉料理と
ラーメンの店ばっかりだ。住宅街を抜け、山道になってくると、ここにも雪が
残っている。しかもかなりの量。道路の脇には川があり、温泉方向から流れて
いるのだが、その水量も勢いもすごい、水もきれい。夏には蛍が見られると
聞いていたが、成程ここなら、という自然環境だ。
 米沢から30分ほどで温泉街に到着。温泉の匂いが漂う。こじんまりした
温泉街の中心部に、酒屋とコインランドリー発見。コンビニはないが、お土産
屋さんには普通の食料品、雑貨なども置いているようだ。
(子連れだとこういう所が気になる)
 予約していた宿、吾妻園は少し奥まった所にあり、吾妻荘という旅館の別館
である。本館のフロントにいたお姉さんの案内で車を止め、建物に入る。周辺
の宿に比べると古くて地味だが、きちんとお手入れ、掃除されているよう。
二階建てで全五部屋しかなく、普段は宿の職員もいない様子。
 客室に入ると、おお暖ったかい。予定より少し早い到着だったのだが暖房を
入れててくれたのだ。そして部屋の真中にはコタツ!庭には雪!そして、この
客室には何と、温泉の内風呂が付いているのである。しかも源泉かけ流し、
いつでも湯船には温泉が満ちているのだ。
 早速入るかと思ったが、お姉さんによると本館にこれから団体のお客さんが
到着するので、本館の大浴場は今のうちに入ったほうがいいとのこと。それも
そうだ、ついでに周辺をちょっと探索、といったん外へ。本館までは細い道を
横切って1分で到着。ムスメを夫に託して一人で大浴場へ。誰もいない湯船で
手足をのばしてホワーっとする。ちょっと熱めだが、匂いも肌触りもいい。
 ぬくぬくした身体に浴衣を羽織って、温泉街に降りてみた。まず目に付いた
のが年季の入った小さな建物で、共同浴場だった。その前には飲泉所があった
のでちょっと味見。あちこちにコンクリート製の水槽のようなものがあった。
温泉卵を作るためのものだ。酒屋で氷を購入し、夫が宿に戻った後もムスメ
と散策を続けた。
たまご


娘は公園で遊びたいというので探すが、見つけた児童公園は、雪対策だろう、
遊具は丸太とロープで固定され、ブランコも外され、唯一遊べるのは鉄棒だけ、
しかも除雪された雪が積まれてとても遊べる場所ではない。
 不満そうなムスメをなだめつつ、温泉街の中心部に戻ると、お土産屋さんで
おなじみの玉コンニャクのほかに、殻にヒビを入れた茹で卵を煮つけた煮卵を
売っていたので一つ購入。熱かったけど美味しかった。
にたまご

 近くにはインフォメーションセンターという無料の休憩所が。ここには足湯
もあり、人力車のお兄さんが客待ちをしていた。足湯はちょっと熱かったけど
気持ちよかったー。ここにあったチラシによるとラーメンの出前も頼めるそう。
ここだけじゃなくて、温泉街の周辺の公園などにも持ってきてくれるらしい。
どこからか白い猫がやってきて、食べ物を持っているお客さんのまわりをうろ
うろ。ムスメは気を惹こうとするがほとんど近寄ってこない。ほかにキジ猫も
何匹かいた。温泉街には猫が似合うよね、ほんと。
ねこ

 お土産屋さんの店頭にはあさつきと芽モヤシが積まれている。特産品なのか?
 宿に戻ると、オットが満足そうな顔でビールを飲んでいる。赤い顔をして
「風呂いいぞー」と言うので早速ムスメと内風呂へ。湯船に身体を入れると、
ざばーっとお湯が溢れ出す。湯船は深めだが段差があるのでムスメも大丈夫。
その間にも絶えず湯口からはちろちろとお湯が流入。無色透明のお湯には湯の
花がちらほら、ラジウムの匂いも肌の感触もいい。さすがかけ流し。
 私もホヤホヤになってビールをごくり。うまーい!
 しばらくして夕食が運ばれてきた。米沢牛のしゃぶしゃぶ(霜降り!)や鯉
の煮物、山菜の天ぷらなど、どれもおいしかった。子供用の食事は頼まなかっ
たのだが、三人でちょうどいい量だった。だが、本館から仲居さん(着物姿)
が一人でしずしず運んでくるらしく、全部揃うのに時間がかかる。大人はビール
飲みながらちびちびつまむのでいいけど、子供には最初からご飯がないと。
「ご飯はすぐに持ってきてください」と言ったのに、30分近く待たされた。
食べ終わってからも、片付けを電話で頼んでから来るまでに30分。片づけが
済んで「今、お布団敷きに着ますから」と言うので、オットを部屋に残しムスメ
と本館の大浴場に入りに行って(内風呂にはシャワーやボディソープなどがない
ため)、戻ってくるとまだ敷きに来ていなかった。その頃はまだ八時頃だったん
だけど、ペース狂うよ。
 まあ、この宿での不満な点といったらその程度だったんだけどね。朝食はそん
な量でもない(でも我が家にとっては豪華)せいか、わりとスムーズだったし、
温泉卵を1パックくれたし。何より、客室に源泉かけ流しのお風呂が付いている
なんて、贅沢極まりない。オットは5回は入ったようだ。思ったよりも他の部屋
の音などは聞こえなかったし、1階の部屋なので眺望などは望めなかったが、
すぐに外に出られるのは便利。
やど


 料金は本館と一緒。ムスメには食事も布団も頼まなかった(結局一緒に寝るか
ら)ので、三万円でおつりがきた。リーズナブル!ただし、子供向けのアミュー
ズメントは全くないので、ムスメには退屈だったみたいだ。私とオットは大満足
で、夏にでもまた来たいねと話したりしたけど、嫌がられるかも?
 さて、宿を出て温泉街に寄り道。昨日行った売店で煮卵とこんにゃくを買い、
インフォメーションセンター近くの足湯に浸かりながら食べた。これから福島に
出て競馬場に行くのだ。

 地図で見た限りはそんなに長距離でもなさそうだったが、実際には峠を越える
のでかなり時間がかかった。途中にスキー場がいくつか。さすがにもう営業して
いないようだが、やろうと思えばまだ滑れそう。
 福島では桜が散り始めていた。ムスメは二度目なのですぐ遊具に駆けていった。
ただ馬場内には家族連れのお客さんが多くてポニー乗馬はできず。それでもミニ
新幹線やアスレチックで遊びまくり。天気もよかった。ただし私は惨敗だった;
ひたすらムスメと遊んでりゃよかったなー。 
けいば

と、一泊ながら盛りだくさんの楽しい旅行だったのですが、一日目の途中から
デジカメの調子が悪くなり、めいっぱい充電しているはずなのに、電源を入れて
最初の一枚は撮れても二枚目を撮る前に画面が真っ暗に。2日目の途中からは
一枚目も取れなくなってしまいました。ムスメが生まれた翌月に買ったカメラ、
寿命なのかなあ。というわけであまり写真は撮れなかったのでした。


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