青空を探す旅

PR

コメント新着

ティラ07 @ Re:読んでいただけると嬉しいです(10/18) >ヒナちゃんさん すっかり放置していた…
ヒナちゃん@ 読んでいただけると嬉しいです ブログ、しばらく更新されておられません…
ティラ07 @ Re[3]:■ オキナインコを捜しています!■(10/18) >schmetterlingさん シュメさん、お見…
schmetterling@ Re[2]:■ オキナインコを捜しています!■(10/18) たまちゃん、心配ですね。 ちゃんと食べ…
ティラ07 @ Re[1]:■ オキナインコを捜しています!■(10/18) >繭*まめこ。さん 初めまして!!! …
2008.08.20
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



夕方、自転車で外出していた息子から電話があった。

 「お母さん、ぼく今、横断歩道で車に撥ねられた」

息子には外出時に携帯を持たせている。
どんな状況か判らないが、電話をかけてこれたのだから、そう大したことではないのだろうが。


事故の相手がそこにいるか確認し、電話に出て貰う。
女性が出て、とても狼狽している様子が手に取れた。
何を言ってもシドロモドロで、落ち着かせようと優しく語りかけるが、もうそれどころではない感じ。
それはそうだろう、ハンドルを握る者として、私自身も容易に想像がつく状況だから。

息子に再度代わらせ、事故現場を聞き取り、実際には私も震える手でハンドルを握りながら現地へ向かった。
落ち着かねば、私が事故を起こしてしまう・・・。
こういう時、冷静になるのは極めて難しい。
途中、救急車が追い越して行った。
現場まで約2km、そこにはさっきの救急車が到着し、ちょうど息子を乗せて後ろのドアを閉じたところだった。
交差点脇の安全地帯に自分の車を停め、隊員に呼ばれるままに救急車に駆け寄る。
息子は全身数か所に怪我はあるものの、落ち着いた様子で隊員の問いかけに答えていた。

 「大変しっかりしたお子さんですね、大人より落ち着いてますよ。」

相手が狼狽して車を一瞬発進させたので、逃げられる!?と思ったのか、瞬時に相手の車のナンバーを記憶し、且つ携帯で車を撮影していたらしい。
先方がなかなか降車してこなかったので、通りすがりの目撃者の方々が車から降りてこられ、事故を起こした方を叱咤し誘導したり、息子に応急手当てを施してくださったとか。
私が到着した時、既に助けてくださった目撃者の方々はその場を去っておられた。


世知辛い世の中、されど中には正義感の強い善良な方が、まだまだ沢山いらっしゃるのだな。
一方、事故を起こした女性は私から見ても世間知らず風なお金持ちの奥様と言った感じで、案の定ご主人が飛んでこられた。
そのご主人がまた、私から見てとても違和感があった。
大手タクシー会社の社長さんらしく、身なりのキチンとされた方だったが、あまりにも饒舌だった。
「処理だ、示談だ・・・」と一方的に捲し立ててくる。
母親として、まずは息子への謝罪や気遣いの言葉が欲しかったのだが、それは最終一言も無かった。
息子自身へも、「ごめんね」とは終ぞ言ってくれなかったらしい。残念だ。


タクシー会社を経営されてるらしいので、やはり事故処理には手慣れた感も否めず、どうも保身や任意保険の点数に拘り、私が求める誠意(これは同時に、私が事故を起こした場合でも相手に対し、真っ先に呈する誠意であるのは言うまでもない)からは程遠い違和感を感じたのだ。
息子の様子を見るより先に、示談示談・・・と言われてしまえば、見下されたような気がして息子や私自身が惨めな存在に映る。
やおら外見や地位がキチンとされているだけに、

「高級車レクサスが横断中の子供を撥ねたのに、子供の怪我を気遣うどころか、お金で保身に走った」

という不愉快な気持ちが伴ってしまった。
それでも私は、好きで子供を撥ねたわけではない当事者の奥様の気持ちを思うと、同じドライバーとして理解も共感もできる部分が多々あり、親としての気持ちはさて起き、同じ目線で見てしまう小市民である。
穏便にことが運んで欲しい気持ち、被害者が無事であって欲しい思い・・・。
それは誰しも全く同じなわけで、立場が違えば明日は我が身である。

いや実際、私だって人身事故ではないが、つい最近も BMWにぶつけた 加害者であったばかりだ。


事故は誰しも過失によって起こり、決して意図して起こるものではないこと。
しかし起きてしまったら、逃げることなく冷静に、今最も必要なこと、すべきことを最優先して行うこと。
相手が誠心誠意謝罪し、人間として責任を取ろうとする姿勢を認めたら、許す許さないはさておき、立場を理解してあげることも必要だと思う。
それを総称すると、「マナー」「礼儀」「誠意」「人間性」と呼ぶのだろう。


身を以て体験した今回の事故を、いつか自分も立場が入れ替わる日が来るかもしれない事実を忘れることなく、息子自身には学んで欲しいと願う。
明日は朝から再検査と加療、その後は警察署での事情聴取。
痛い勉強代だったが、息子が「お母さん!」と呼んでくれる当たり前のことが、こんなにも涙が出るほど嬉しいことだったとは・・・私もそのことに改めて気付かされたのだった。



それから搬送された病院だが、私と一緒に地区委員としてサブについてくれている友人で、同じマンションに住む仲良しの“ナースひとみ”の働く救急病院だった・・・。
ナースひとみ、それは数々の伝説を持ち、ひと言で言えばそう、「ナースのお仕事」の朝倉いずみを地でいく、いや・・・更に輪をかけた天然ちゃんw

今日までナースひとみはご主人の実家のある奈良へ帰省していたが、夕方戻ってきた。
明日から職場の整形外科へ出勤するので、明日は一緒に通勤?通院?する予定。
ナースひとみの手にかかるなんて((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
そっちの方が事故よりコワイというもっぱらのウワサ...( = =)トオイメ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.08.21 00:46:28
コメント(30) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: