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2008.05.20
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カテゴリ: アメリカ映画

 典型的なサスペンスの妙味をたっぷり味わえた名作でした。
今現在、たくさんの映画の中で見られる手法があちこちに散りばめられていて、そういった演出を観ているだけで面白いです。古典には味わいがありますね~

ロンドンで殺人事件が発生。殺されたのは著名な女性歌手。犯人は捕まらず、彼女に育てられた姪のローラ(バーグマン)は、死んだ叔母の伝でロンドンを離れ、傷心イタリアへと留学します。
それから10年、声楽家で学んだ彼女は、伴奏を担当する作曲家のグレゴリー(ボワイエ)と恋に落ちて、やがて夫婦になります。
新居はグレゴリー達ての希望でロンドンの、ローラが相続したあの忌まわしい叔母の家に決まるのですが・・・。

ガス燈はなにも街頭だけではないのですね。本作では、室内で使われているガス燈を粋な小道具として、サスペンスを盛り上げていきます。
過去の殺人事件の忌まわしい記憶から、いまだ立直ることができないローラを、全霊で愛してくれるグレゴリー。しかし、ロンドンに住まうことになってから、彼の本性が姿を現し始め、怖ろしい事件の真相と新たなる陰謀が見えてくるのでした。

グレゴリーの陰険さといったら!それでも男なの!と言いたくなるほど、ある意味すごいです。小細工を重ねて、ねちねちとローラの精神を追い詰めていきます。もっとも、登場してすぐから嫌な予感はしているのですが・・・予感どおり彼は悪人なのです。
紳士の仮面を被り、毎夜作曲の仕事と偽って外出していくグレゴリーは、10年前の事件で遂げられなかった、ある計画を実行しているのでした。が、やがて意外なところから尻尾が。
それは、生前の叔母が可愛がっていたキャメロン警部(コットン)との偶然の出会い。キャメロンはローラに再会し過去を思い起こし、未解決事件の再捜査をはじめるのです。
果たして、グレゴリーの魔の手に落ち、心神喪失となっていくローラは救われるのか・・狂気との堺を彷徨っている彼女の運命は―――ご覧になってのお楽しみですね


見所は、シャルル・ボワイエ演じるグレゴリーの卑劣漢ぶりといっても過言ではありません。異常な言動をとる姿は、据わった目も、時々覗かせる本性も、なかり真に迫って怖いです。
時計や絵を隠しローラが失くしたと騒ぎ立てたり、なかったことをあったと主張したり、まるで健忘症であるかのように見せかけ、彼女を追い詰めていきます。自分を信じようと、健気に奮闘するローラは、それでもグレゴリーを疑えず、自分自身を疑ってしまう・・・。
誰もいないはずなのに何処かでガスを使っているように部屋のガス燈の灯りが急に小さくなること、階上で不気味な物音が聞こえること。不気味なことだらけでも、だれも気づかずだれも信じてはくれません。
病気扱いされ外出は許されず、おどおどとして暮す精神衰弱に陥った彼女は、遂には目を見て会話することもできなくなり、さらに追い討ちかけるグレゴリーには、まったく容赦はありません。
頼みの綱はキャメロン警部のみ捜査のみ。

影を使った巧みな演出や、ロンドンらしい霧の情景、ガス燈の趣が素晴らしい。
曲者のメイドたちも雰囲気作りに一役買っていました。
古典の名作なので、それなりの時を経た古さはあるものの、近年作られているサスペンス映画に遜色ないほど見応えある映画ではないでしょうか。
とっても面白かったです


死ぬまでに観たい映画1001本





製作  アーサー・ホーンブロウ・Jr
原作  パトリック・ハミルトン
脚本  ジョン・ヴァン・ドルーテン  ウォルター・ライシュ  ジョン・L・ボルダーストン
撮影  ジョセフ・ルッテンバーグ
音楽  ブロニスラウ・ケイパー
出演  シャルル・ボワイエ  イングリッド・バーグマン  ジョセフ・コットン

(モノクロ/114分/アメリカ/GASLIGHT)








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Last updated  2008.05.21 12:48:16
コメント(6) | コメントを書く


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これは文句なしの名作ですね!  
racquo  さん
ボワイエにとっては実に息の長い計画ですね。
狂っているのはバーグマンよりボワイエの方かも知れない。
ロンドンの家は空家になっていたわけだから、
こんなことしなくても忍び込んでダイヤを捜せたのでは・・・、
とか、そう上手くダイヤ目的でバーグマンと結婚出来るのかな?、
なんて突っ込みは野暮でしょうか。

(ボワイエの妄執を描くことは出来なくなり、別の作品に
 なってしまいますが、イタリアで熱烈に恋して結婚した
 相手がたまたま例のダイヤの家の娘で、それを知って
 愛よりもダイヤになっていくボワイエという展開でも、
 心理描写を巧みにすれば、リメイク可能な気がします。)

レビューにも書きましたが、最初の方でのオペラの曲の使い方が、
バーグマンの心理や未来を暗示していて上手かった。
そしてなんと言っても最後の方で椅子に縛られたボワイエと
バーグマンの対決シーンが良い。
筋立てもバーグマンの演技も傑作ですね、ここは。
レンタルではなく5百円DVDを買って観たのは正解でした。

(2008.05.21 13:39:25)

Re:【ガス燈】 1944年 バーグマンとボワイエによる名作心理サスペンス(05/20)  
ヤスカイ  さん
こんばんは。

映画と直接関係ないんですが、この日記を読んで、ふとバーグマンからロバート・キャパを連想して、今、彼の写真集を眺めています。埃だらけで苦労しつつ・・・『汚名』とか『凱旋門』とかの撮影中のスナップなんですが・・・綺麗ですね・・・溜息つきつつ

こんどキャパの写真集を日記で紹介しましょうかね。
みんな興味ないかな・・・・ないな。
(2008.05.21 23:16:31)

racquoさん   
はる*37  さん
文句なしですね!
とても面白かったです。

ボワイエは完全に狂っていました。
なんでわざわざ偽装結婚したのか・・というのは最大のツッコミどころでしょうか。

>相手がたまたま例のダイヤの家の娘で、それを知って
愛よりもダイヤになっていくボワイエという展開

うん。これでも面白くなりそうですね。
オペラの件は、これから日記を読ませていただいきます。 (2008.05.22 22:33:03)

ヤスカイさん  
はる*37  さん
こんばんは。

>ロバート・キャパ

初めて名を知りましたが、ドキュメンタリー映画もあるようですね。
ヤスカイさんは戦争という惨い出来事を知ることによって
自分自身に鞭打ってらっしゃいますね。
そう感じます。
映画の撮影風景なら、私は文句なしに楽しめますよ! (2008.05.22 22:40:37)

Re:【ガス燈】 1944年 バーグマンとボワイエによる名作心理サスペンス(05/20)  
ジウニー  さん
あらすじを読んだだけでぞっとしました
ローラがかわいそう、にっくきグレゴリー全女性の敵だー!
この映画むちゃくちゃ有名ですよね
それなのにストーリー初めて知りました^^
怖いけどたまにはいいかも^^ (2008.05.23 10:27:25)

ジウニーさん  
はる*37  さん
そうでしょう!
あんまりにも酷いヤツなのですよ!人でなしなのです。
古典でここまで描いているとは、大満足の映画でしたよ♪ (2008.05.23 22:34:15)

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