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2026.04.03
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【熊本・鹿児島】地図を持たない気ままな旅 <<その5:霧島・えびの高原編>>から続く

人吉からは国道445号線に乗って、五木村を抜けて砥用町へ向かうルートを選ぶにゃ。
この道は走るたびに表情が変わるから、何度来ても飽きないにゃ。
エンジン音を山に響かせながら、ゆっくりと進んでいくにゃ。

途中にある五木村子守唄公園のあたりまでは、建設中の広域農道が続いているにゃ。
この道がまた気持ちよくて、道幅も広くて見通しもいいから、トラックでも無理なく走れそうな安心感があるにゃ。
それでいて景観もちゃんと考えられていて、山の緑や川の流れと調和するように作られているのがわかるにゃ。
つい何度もバイクを止めて、風景を眺めてしまうにゃ。

子守唄公園は、その名前の通り五木の子守唄の発祥地として知られていて、静かな山あいにぽつんと広がる穏やかな場所にゃ。
芝生の広場や記念碑があって、時間がゆっくり流れている感じがするにゃ。
気づいたらそのまま通り過ぎてしまって、「あっ」と思ったけど、何度も来ている場所だから今回はそのまま進むことにしたにゃ。

やがて新しい道が終わって、川の流れに寄り添うように作られた旧道へと降りていくにゃ。
ここから一気に表情が変わって、道幅はぐっと狭くなってくるにゃ。
バイク同士でもすれ違いに気を使うくらいの幅で、慎重にラインを取るにゃ。


※AIさんが描いた「人吉市から山越えで、美里町へ」

両側を覆う緑の壁と、その間を流れる清流がとてもきれいで、まるで別世界に入り込んだみたいにゃ。
川では水遊びをしている人たちがいて、その光景を見ていると、頭の中に自然と懐かしいメロディが流れてくるにゃ。
夏の匂いと水の音が混ざって、時間がゆっくりほどけていく感じにゃ。

そのまま泉村へと入っていくにゃ。
このあたりには緒方家や平家の里といった、平家の落人伝説にまつわる場所が点在しているにゃ。
山深い土地にひっそりと残る歴史の痕跡で、静かな空気の中にどこか物語の気配を感じるにゃ。
本当なら立ち寄ってゆっくり見て回りたいところだけど、今回は時間がなくてそのまま通り抜けるにゃ。


※別の日に五家荘に訪れた時に撮影した、平家に関する建物

しばらく走ると、前にかなりゆっくりな車が現れて、コーナーで止まりそうなくらいの速度にゃ。
でもこんな景色のいい場所で無理に追い越したり煽ったりする気にはなれないにゃ。
気持ちを切り替えて、梅ノ木轟公園で休憩することにしたにゃ。

この公園は深い渓谷にかかる長い吊橋が有名で、完成当時は日本一の長さと言われていたらしいにゃ。
橋の上から見下ろす谷はかなりの高さで、対岸の人が親指くらいの大きさに見えるにゃ。
風が吹くとほんの少し揺れて、それがまたスリル満点にゃ。
写真を撮ろうとしても一枚に収まらなくて、何度もシャッターを切ることになるにゃ。

さらに奥には幻の滝と呼ばれる梅ノ木轟の滝があるけど、そこへ行くにはこの吊橋を渡る必要があるにゃ。
高いところが苦手な自分にはちょっとハードルが高くて、今回は泣く泣く断念するにゃ。
ベンチに座ってしばらく休んで、体の疲れも抜けてきたところで、また走り出すにゃ。

……と思ったら、1キロも走らないうちに、さっきの車がまた前に現れるにゃ。
うぅ……これはなかなか試されてるにゃ。


※山間部を走っていると、落人伝説に町が見られます。

しばらくして道が少しずつ広くなってきて、二本杉峠へと続く区間に入るにゃ。
二本杉峠は紅葉の名所として知られていて、秋になると黄色から赤へと変わるグラデーションがとても鮮やかに広がる場所にゃ。
山全体が色づいて、まるで絵の中を走っているような感覚になるにゃ。

今回はまだ時期が少し早くて、色づき始めている木を探してみたけど、はっきりとした紅葉は見られなかったにゃ。
少しだけ兆しは感じられたけど、それもまた次の楽しみに取っておくにゃ。
峠から南阿蘇の風景を一枚カメラに収めて、急な坂を一気に下って砥用へ向かうにゃ。
ブレーキとエンジンブレーキを使いながら、慎重にリズムよく下っていくこの感じがまた楽しいにゃ。

しばらく走っていると、ふと朝から何も食べていないことに気づくにゃ。
「これはまずいにゃ」と思って、高速に入る前にコンビニへ立ち寄るにゃ。

ドアを開けた瞬間、外とは別世界の涼しさに包まれて、「生き返るにゃ…」って思わず声が出そうになるにゃ。
ふと足元を見ると、ブルドッグがちょこんと座ってこちらを見ているにゃ。
目が合うと、ぺこっと頭を下げてくれた気がして、「挨拶されたにゃ?」なんて少し和むにゃ。
たぶん何か欲しかっただけかもしれないけど、それもまたいいにゃ。

とりあえずおにぎりを一個と水を買って、外の駐車場で腰を下ろすにゃ。
一口食べると、体にじわっとエネルギーが戻ってくる感じがして、「うまいにゃ…」としみじみ思うにゃ。

こういう何気ない一口が、ツーリングの中では一番贅沢だったりするにゃ。

<<終わり>>





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最終更新日  2026.04.04 10:20:28
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