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2026.05.02
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小さい頃に銭湯へ行くとお湯の中に細長い草がぷかぷかと浮いていて不思議に思ったことはないかにゃ。
お風呂の中に野菜が入っているのかにゃなんて首をかしげて眺めていたけれど実はあれには大切な意味があったんだにゃ。
あの草の正体は菖蒲という植物で端午の節句に無病息災を願って入るのが古くからの習わしなんだにゃん。

5月5日は菖蒲の節句

当時の北九州は百万人都市として活気に溢れていて街のあちこちに煙突のそびえ立つ銭湯が並んでいたんだにゃ。
菖蒲のツンとした爽やかな香りは悪いものや邪気を追い払う力があると信じられていたんだにゃん。
だからお風呂に入れるだけじゃなくて家の屋根に挿したりして家族に災難が降りかからないようにおまじないをしていたんだにゃ。
当時の銭湯は家族連れで大賑わいでお父さんと一緒に菖蒲の葉っぱを体に巻いて遊んだ思い出がある人も多いはずだにゃ。
子供心にはただの草にしか見えなかったけれど大人たちが一生懸命にお湯に浮かべていたのは愛情の裏返しだったんだにゃ。
菖蒲湯には血行を良くして体を芯から温める効果もあるから季節の変わり目に風邪をひかないための知恵なんだにゃん。
お風呂上がりにポカポカの体で夜風に吹かれながら帰る道すがら大きな鯉のぼりを見上げるのは最高に幸せな時間だったんだにゃ。
路面電車が走る音を聞きながら金太郎飴やラムネをねだったあの頃の記憶は今でもキラキラしているんだにゃ。
時代は変わっても菖蒲湯の香りを嗅ぐと一瞬で昭和のあの温かい空気感に戻れるような気がするんだにゃん。
あの不思議な草はただの草じゃなくて家族の健康を守る魔法の葉っぱだったんだにゃ。





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最終更新日  2026.05.02 09:49:02
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