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暖かな日差しの降る昼。
燕雀探偵社の庭に二人の人が居た。
「うわぁ、このミントティ-おいしいねッvロキ君っvv」
うふふっと微笑みながら桃色の髪をした少女はミントティ-を啜る。
「騒がしいなぁ、まゆらは。もうちょっと静かに飲めないの?」
ロキと呼ばれた少年は小学校くらいの歳に見える。
ロキは嫌そうな顔をしているが何処か柔らかい雰囲気をしている。
「え-?でも、美味しい物は美味しいッて言わないといけないよ-?」
「そういうのは闇野君に言うんだよ。」
「だって、買い物に出かけてるんでしょ~?」
苦笑するロキ。
闇野に二人で居たいから出かけて、と言ったのはロキだった。
「・・・・この、クッキ-美味しいよ。」
「えッ?どれ~??」

柔らかな光の溢れる午後。

「・・・・・ロキ君、ずるい-!!」
「ずるくなんかないよ。ホラ、チェックメイト♪」
「あ-、もう!!これで三敗だよ~・・・強いなぁ、ロキ君は・・・」
あれから1,2時間ずっとチェスをしていたらしい。
「もう一回やろ!」
「いいけど・・・ん?なんだか玄関が騒がしいなぁ・・・・」
ふと耳を傾けるとお馴染みの声が聞こえてくる。
「ロキ――!!いるかぁ――!!?」
どかどかと走ってくるのは学生服の上に可愛らしいエプロンを着たナルカミだった。
「またバイトがクビ?しかもフリフリのエプロン・・・あはは・・・・ッ」
「ナルカミ君、それってアンティ-ク店のエプロン・・・?」
「くっそォ、皆で・・・なんでロキの家だけこんな豪華なんだよぉ――!!
しかも、大道寺と二人仲良くティ-タイムか!!?このバカップル!!!」
「ちがッ・・・これはまゆらが勝手にっ・・・・!!」
顔を薄い桃色にしながら反論するロキ。
「まぁ、そう照れるなっ♪」
「ったく・・・って、照れてないよ!」
「あはは、ロキ君おもしろい~」
と、そこにブザ-が鳴る。
「あ、誰か来たみたいだ。ちょっと行ってくるね。」
とロキは席を立って玄関に行く。

「・・・・・ロキって本当、大道寺のこと好きだよなぁ・・・。」
「え?そうなの???」
ちょっと驚いたような顔をするまゆら。
「ロキがあんな顔するのって大道寺だけだからなぁ・・・」
ちょっと微笑んで遠い目をする鳴神。
「へぇ~・・そうなんだぁ・・・・」
「おっ?まんざらでもないご様子?」
まゆらはちょっと嬉しそうな微笑みをする。
テ-ブルに影がかかる。
「何の話?」
「て、わぁッ!!ロキっ・・・??!」


「何の話してたの?」
鳴神は焦った顔をして、
「いッ・・・いや、その・・・・あっ、夕方からもバイトあるんだッ!!遅刻厳禁!貧乏暇なしッ!!」
と、去っていってしまった。
「あ、私もそろそろ行かなきゃ。お父さんが早く帰ってこいって行ってたの、
また明日ね、ロキ君ッv」
と、ロキの頬にちゅっと、キスをして去っていくまゆら。

また少し、顔を赤らめたロキ。
「・・・いつまでもこんな日が続けばいいのに・・・・」


見上げた空も 唄う鳥も 何かを話しているかのように
今日も風が柔らかな午後。

*
*
*

茜さす午後の燕雀探偵社。

すこし肌寒くなってきた午後。

冬はもうすぐそこに

木々の影から 今日も

きらきらと光が光っている


★☆あとがき☆★
これもまた東さんの作品です!!
文章力ありすぎですよね~、羨ましいです!!



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