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 ザ―――ッと同じ音が響いている。
周りは夜で暗く、しかも雨ときた。しかもその雨はとても激しく道は湖のようになっていた。 一言で言えば最悪だ。
 その中にポツンと水色の傘が浮き出ていた。
暗いので、見えるといえば嘘だが、なんとなく水色で無色の傘があるのが分かる。その傘の主はセーラー服を着たピンク色の長い髪を持つ少女だった。その少女を繭良と言った。

その少女は右手に傘、左手にカバンを持っていて、カバンを持っている手を顔の近くまで持ってきて、腕時計を見ていた。
「もぅ、8時だよ~、、パパ心配してるかな~?だって今日はこんなに雨が降るなんて言ってなかったのに・・・」
とぶつぶつ文句を言いながらも足をぬらしながら歩いている。

 雨が傘にあたり、鈍い音を立てて傘から滑り落ちる様子は傘の周りにキレイなカーテンを作っているようだ。
 繭良がこんな遅くに帰宅しているのはロキの家に行っていたからではない。
学校のテストの追試だった。
赤点をとった教科は追試だという事は知っていて、繭良なりに頑張ったのだが・・・8教科中4教科、半分が追試だった。しかも苦手な数学が3回連続追試ときた。8時で終わったのが夢のようだ。
 まぁ、その事はロキにも親にも言わないが・・・・馬鹿にされるのは目に見えている。

 いろいろなことを思いながら歩いていると小さな男の子が傘もささずにぬれて歩いているのが見えた。
 しかし、その男の子は困る様子もなく、とても不思議な感じがした。
銀髪で前髪が長くその子供には似合っていないマントのような服を着ていてる子だった。ウトガルドロキだ。

繭良はその男の子のことがどうも気にかかり、その子のところまで行って傘を頭の上にかざしてあげた。

急に頭の上の雨がなくなったかと、思い、フと上を見上げると見知らぬ女の人と目が合った。

「どぅしたの?傘ないの?お父さんとかお母さんとか心配してるんじゃないの?」
たくさんの疑問を持ちかけてみた。しかし、答えてくれない事はなんとなく分かっていた。

「余は・・一人だ。」

そぅ言ってまたすたすたと雨の道を歩いていった。
水を吸ったマントが重く感じられた。

「ぇと、、一人で大丈夫?」

「探し物をしている。邪魔するな」

冷ややかな口調で少しだけ振り返り、また雨の中を水のはじける音とともに歩いていった。
 しかし、そこに銀髪の少年(ウトガルドロキ)と同じ顔の茶髪の少年が現れた。バシャバシャと激しく水を足が触れ合う音が聞こえ、繭良とウトガルドロキがそちらへ振り向くとロキが雨にぬれ、息を切らしながら立っていた。
傘がすぐそばの道に放り投げてある。

2人の姿を目撃してとっさに手放してしまったのだろう。

同じ顔の少年を見て唖然とする繭良。なんでロキくんがここにいるの!?なんで同じ顔なの!?なんでロキくんまで塗れてるの!?
繭良の好きなミステリィだらけだ。

「繭良になにをした!?」
ロキがウトガルドロキに聞こえるよう、雨に消されないように大きな声でいう。
えっ!?私に!?と、自分のことを指差し、口を四角にポカーンと開け、ロキとウトガルドロキを交互に見る。

「なにもしてはいない。余は探し物をしているだけだ。」

普通の淡々とした口調で雨に消されてしまいそうだったが、このときは繭良もロキもその声がはっきりと聞こえた。

ロキはしばらくウトガルドロキを凝視していた。ウトガルドロキも疑いが晴れるまではその場で背を向けながら止まっていた。

「本当なの?繭良。。」

いきなり話をふられてアタフタする繭良だったが、あまりにも二人が真剣に思えたので、冷静さを取り戻すのに時間はかからなかった。

「う、、うん。雨にぬれてたから傘をさして上げただけだよ。」

「そぅ、、」

ロキが安心したように、うなずく。

ウトガルドロキも疑いが晴れたので、また、雨とともに歩き始めた。

ロキはその姿をジッと睨んでいた。

繭良にはその後ろ姿が寂しそうで仕方がなかった。

帰り道、ずぶぬれになったロキを横に二人で繭良の傘に入って帰っていった。
「ねぇ、ロキ君。あの子と友達?」

「・・・友達っていうか、、僕だよ」

「ぇっ!?ロキくんなの??」

「そぅかもね」

「へぇ~、ミステリィ!!あ、なんで私がここにいるって分かったの?」

「繭良を探してたわけじゃ・・・まぁ、勘だよ。。。」

「ほぇ~、、」

        雨の日に出会ったのは不思議な不思議な男の子


☆★☆あとがき★☆★

ウトロキと繭良の小説なんて・・・わぁ!初めて!!

なんか微妙なんだよねぇ。。私ってやっぱり文章力ないや・・・
なんかウトガルドロキと繭良を書いてみたい!と思ったらこんな・・・

孤独の王だからねぇ、、最後は会話だけになっちゃったけど、、、

楽しんでいただけたら、それでいいや!!(マテ


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