~夏~

セミの声がうるさくなってきた。
そんな中、毎日のよぅに この桜並木に来る少年が居た。
桜はもぅ散ってしまってるのに・・・


「おはよ、璃華(りか)。」
「おはよ。」

璃華と呼んだ その青年は 要(かなめ)。
要が話しかけたのは《桜の精》であった。


「璃華って此処から動けないのか?」
「ううん。そんなに遠くない所だったら大丈夫だよ。」
「そっか。」嬉しそぅに笑う 要。

璃華は不思議そぅな顔をして尋ねた。

「どぅしたの?」
「え!?い、いや…。」

赤くなる 要。

璃華は要の顔を覗き込む。
そして要はまた赤くなった。


「何?」
「あ、あのさ…夏休みだから海に行けるかなって…。やっぱ駄目だよな。」

うつむいてしまう。


でも

「え!ウソっ。連れて行ってくれるの?」璃華の喜んでいる声を聞き

少し顔を上げて

「大丈夫なのか?体…。」
「今は人間の体だから平気だよ!」

「水着は?」
「服は色々変えれるから大丈夫。」
「へぇ。すごいな。」


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「じゃぁ、明日の朝迎えに来るから待ってて。」
「うん!」


「えへへ。」
「ん?!璃華?」

「要は優しいね。今日はいっぱい心配してくれたよね。 ありがと。」
「…うん。」真っ赤になってしまった。


桜並木の帰り際、俺は ふと 思った。
赤くなりすぎだよなぁと・・・

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

・・・翌日。

俺は璃華と海へ行った。
璃華の漆黒の髪が水の中で とても綺麗だった。
無邪気に笑い、普通の女の子と変わらなかった。


そして俺は璃華を抱きしめてしまった。
でも後悔はしていない。

璃華が好きだから・・・


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