青い顔の璃華(りか)。
どぅしてキミは辛いはずなのに笑っていられるんだ。
俺はキミを失うことが怖いよ。
「要(かなめ)?」
「あぁ、ごめん。」俺は涙をふき取った。
「まだ、時間はあるよ。それまでは居られるんだから。」微笑みながら璃華は言った。
「…うん。」とだけ要は答えた。
俺はずっと璃華を抱きしめた。
そして太陽が西の空へと沈んでいく。
「要、帰らなくて良いの?」
「うーん…帰らなくちゃいけないけど。」
「私なら大丈夫だよ。冬まで生きられるから。」
「本当?」
俺は心配だった。
俺が帰った後、病気の症状が悪化したりしないだろぅか。
「ホントだよ。早く帰らないと家の人心配するでしょ。」
璃華の顔色は良くなっていた。
「そぅだな。璃華の頬も桜色になってるし。」
「もぅ!じっと見ないで!」璃華が赤くなった。
「可愛い。」要は微笑んで言った。
俺は もぅ1度璃華を抱きしめて別れた。
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―2ヵ月後。
璃華の病気がひどくなっていた。
「ゴホッ。ゴホッ。…ゴホッ。ゴホッ。」
「璃華・・・」
璃華は要の服をつかみながら
「ごめん…ね。」悲しそぅに要を見つめて言った。
―そして。
璃華は死んでしまった。
人間の体から《桜の精》となる。
(さよなら、要。)
初めて璃華は泣いていた。
要の前では【元気な女の子】で居たかったから我慢していた。
でも、《桜の精》の時は人間には見えないから 泣いた。
ポロポロと頬を伝う涙。
「璃華?!」驚く要。
《桜の精》では人間に見えないのに、要には見えていた。
「璃華!」要は璃華の腕をつかもうとした。
だが、つかめなかった。
「要、ありがと。人間になったこと後悔してないよ。」
「でも俺は何もしてやれなかった。」悔しそぅな顔で要は言った。
「そんなことないよ。要は私を抱きしめてくれて、私のために泣いてくれた。」
「…でも」
「すごく嬉しかったよ、要。」
ふわっと璃華は要を抱きしめて、キスをした。
そして璃華は消えてしまった。
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俺は璃華を失った悲しみで忘れよぅと思っていた。
でも忘れなくても良いことに気づいた。
ずっと璃華を忘れずにいれば、俺の隣にはいつもキミが居る。
キミの桜の木は、もぅあの桜並木には無いけど
毎年キミに出会ったことを思い出すよ。
いつまでも俺の心には君が居る。
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