真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2018年03月18日
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前回の「陶ケ岳」以降、三つの峰々を経て、いよいよ「火の山」に到着。そこで今回の記事は、この秀麗な「火の山」に関する記述に絞ることにした。

尾根伝いに登頂後、散策のため画像に映る山の中腹まで降りてみたのだが、この山は他の峰々と違って露出する岩塊の規模が大きく、近くに寄れただけでもなかなかの醍醐味を感じることができた。

実は中腹にある各所の岩場で写真を撮るも、何しろ一つの岩塊が大きすぎるために、せっかく映した画像を公開しても何が映っているか分かりづらいので、残念ながら掲載は控えることにした次第。

さて次の画像は、「火の山連峰」の主峰「火の山」の山頂から、西方の「御伊勢山連峰」を撮影したものである。
この「御伊勢山連峰」の主峰たる「御伊勢山(おいせやま/標高 183m)」は、画像中央の少し尖った山だ。
​​​​​なぜか今回の登山直前になって、南北に流れる椹野川(ふしのがわ)を挟んで、東側の「御伊勢山」と西側の「火の山」の位置関係が気になるのだった。



そこで、​地図上で双方の山頂を直線で結んでみると、驚いたことに正確な東西軸を示しており、その赤で線引きした地図を掲載した画像が上である。

そして、おそらく双方の主峰を結ぶこの「東西軸」は、当地域に生活していた古代人の「太陽祭祀」における主軸だったに違いあるまいとの確信に至るのであった。

尚この件については、その後さらに興味深い捉え方が見出せたので、このシリーズの最後に総括として論じてみたいと考えている。



次に「火の山」の山頂から南方を映した画像が上で、瀬戸内海は周防灘に注ぐ椹野川の河口域が、陽光に照らされ美しく輝いていた。思わず感慨の溜め息が出た展望である。



さて上の画像は、火の山山頂に据えられていた石祠と、山頂の表示板を映したものだ。

この石祠には「石鎚」と刻まれていたので、古くから四国の霊峰「石鎚山」の山岳信仰(修験道)の流れを汲むものであろう。

おそらく見晴らしの良い日には、山頂から西日本最高峰の「石鎚山(標高 1,982m)」が見えるはずである。

ところで、この山頂で弁当を食べて休憩をしていると、ジャージ姿という軽装のおじさんが突然現れ四方山話で盛り上がった。

このジョギング感覚で登ってきたおじさんは、天気が良いとたまに山頂まで登るという地元の方で、その時の会話で一番印象に残った内容は・・・この山は、今でこそ「火の山」じゃー言うちょるけど、昔の名前は「姫山」だったんじゃがのぅ~(山口弁)・・・。

確かに発音は似ているけれど・・・と思って、その元気なおじさんと別れた後、次の峰に行こうと石碑の裏に回ったところで、なんと!下の画像のように「火の山」と同じ標高で「姫山」と書かれた看板を発見したのであった。



そこですぐさま閃いたのは・・・もしかすると山頂から瀬戸内に浮かぶ「姫島」が見えるかもしれない・・・ということで、ふたたび山頂に舞い戻って該当方向の海原に目を凝らした。

すると、微かではあったが「姫島」を確認、それも南南東の「シリウス方位」であった。その時の感動といったら・・・とても計り知れないもの・・・があった。

☆関連記事・・・​ 「シリウス信仰」の痕跡


そこで下の画像は、この「姫山(火の山)」の山頂から「シリウス方位」にある「姫島」方面を映したものである。(画像中央部の海上に島影が微かに映っている。)

・・・古くは「姫山」と呼ばれていたこの「火の山」の山頂では、おそらく縄文時代より黒曜石を産出する宝島の「姫島」を展望し、年間のある時期にはその島の上から昇ってくる「姫星」たる「シリウス」を観測していたのであろう・・・。

悠久の時を経ても変わらぬ展望を前に、自然の営みと共にある有難味を噛み締めた一時であった。

(つづく)






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最終更新日  2018年03月18日 11時20分18秒


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