続・くだらない詩

続・くだらない詩

彼女と指輪 -She and a ring- 外出


さすがのカンタも目をこすりながらも起きる。
起床といってもかなり遅い時間だ。
11時。
時計を確認しながら自分の部屋に主食であるカップ麺がないことに気づいた。
買いに行こうか…でも一日くらいなら腹減っても大丈夫だな…どうする俺…。
結果、
「どっこいしょういち…っと。」
かすれた声を出し
重い腰を上げ仕度を始めた。
こんな生活をしてても特に太ってたりガリガリ君であったりする訳ではない。
一般人サイズの人間である。
背丈も一般人サイズ。
体重も一般人。
特に飛びぬけてるところといえば頭だけだ。
頭は良い。
もう一度いうが頭は良い。
仕度が終わりちょっとした変装をする。
メガネをかけ帽子をかぶり…。
なぜ変装などしなければならないのか。
その真相はやはり近所のおばんやおじん、後輩たちのうわさである。
まぁカンタも人の目は気になる訳で…。
しっかりと変装を施すのである。
さてやっと仕度がすべて終わったようだ。
大きな部屋の一番脇にあるクローゼットからドアに向かう。
カンタは掃除などしないので部屋には数々のものがおーぃえーおーぃえーと転がってる。
大好きなキャラクターのフィギュアなどはしっかり棚に置いてあるのに…。
そんな実況してるうちにカンタは人ごみの中…ではなく暗い一本道。
人とかかわりが少ないので人が多い道は嫌いである。
しかし支度をしてるうちに12時。
今の時間を外を出回ってるのは昼休み中のサラリーマンやOL位だろう。
それだけでもやはりカンタは嫌なのであろう。
カンタは行きつけのスーパーへ着く。
この時間なら近所のおばんもパートなど入れてないであろう。
もし近所のおばんがいるならば今度から行くスーパーを変えなければならない。
デパートなど常時人がいるので近づきたくもない。
カンタはカップ麺の箱を3つほど、飲み物などもかごへ詰めていった。
「…」
カンタは一日2食である。
昼と夜。
なんという不摂生。
小学生のやりとりで
「今何やってた~??」
「ぁ??人間生活ぅー!!」ってことがあると思うが、
カンタはその人間生活すらやっていない…。
一日3食食べれることは良いことなのに、
3食食べるお金もあるのに。
募金しなさい。と傍目からみると言いたくなる。
レジで近所のおばんじゃないおばんに
「不摂生な生活しなさんなね??」
と言われて頷くことしかできなかった。
何故ならばニートという人種は簡単に言えば引きこもりである。
当然人とのコミュニケーションをとる機会も少ない。
なので声が出辛くなる。
しかしカンタはそこまでその声の出づらくなる症状は重くない。
何故ならこの前まで引っ張り出してきた"シー○ン"をやっていたからである。
まぁ1ヶ月くらい前になるので声はかすれてきている。
仕方ない。
そして会計を済ませて家へ帰ろうとくるときに通った人気の少ない一本道を歩いてゆく。
すると…
ドンッ

続く


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