閉鎖します

閉鎖します

ドライブ。



どこまでも続いている道に、赤にならない信号に、
ずっと握られてるハンドルに、真剣な眼差しの先に、
私、少し嫉妬しちゃうんだ。

一緒に居るだけでいいハズなのに、
一緒に居るだけじゃ足りないの。
運転席には貴方が座ってるのに、
隣に座ってるだけじゃ足りないの。

貴方の目線は真っ直ぐ。
私は貴方をじっと見つめる。
気づいてこっち向いてくれるかな?
もし向いたらどうしよう、恥ずかしいかも…

かまってほしいの、触れててほしいの。
車なんか止めちゃってギュって抱きしめてよ。
ねぇ、かまって? ねぇ、Kissして?
隣の車なんか気にしないでさ、ここでKissして?

「どした? 寒くない? 大丈夫?」 「えっ、あっ…うん、大丈夫。」
目線に気づいたのかな? 想いが通じたのかな?
優しい言葉と一緒に大好きな温かい手が、私の頭を撫でてくれた。
ふとした瞬間の優しさに、毎回ドキッとさせられる。 …ずるいよっ
さっきの嫉妬心なんてフッ飛んで、嬉しさと照れが込み上げて、一瞬で笑顔100%
大好き、大好き、大好き…。 …私が単純なだけかな? 私の気持ち、全部読まれてるみたい。

次の信号… 赤になりそうだよ。 ねぇ、止まったらKissしてもいい…?


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