この本の555人のセレクトは非常に面白いのですがそれはまた別の話・・。
少年チャンピオン34号は「ありがとう水島新司先生画業50周年」の永久保存版記念特大号。
表紙に出版社の壁を越えてあぶさんや水原勇気まで載ったこの特集、全作品リストに年表、インタビューはともかくコメントを寄せたゲストが現在の連載漫画家26人(すべてイラストいり)に加えて50周年に合わせた50人、これがもの凄いのだ。
ON、ビートたけしや松井、江川あたりは別に驚かないのだが表紙同様、小学館・集英社・白泉社・講談社の漫画家が出版社の壁を越えてずらり1ページつかって絵つきでコメントを寄せている。
ちばてつや(水島と同年齢なのには驚いた)
さいとうたかを
つのだじろう
永井豪
藤子不二雄A(シンちゃんと山田って・・)
矢口高雄(この方も同年齢だとか)
本宮ひろ志
山上たつひこ
川崎のぼる
影丸穣也
北見けんいち
かわぐちかいじ
さだやす圭
秋本治
という漫画全集のごときレジェンドに
高橋留美子
あだち充
井上雄彦(スラムダンク)
高橋ヒロシ(クローズ)
ハロルド作石(BECK)
森川ジョージ(はじめの一歩)
曽田正人(め組の大吾)
満田拓也(MAJOR)
川原正敏(海皇紀)
寺島裕二(ダイヤのA)
の現在を代表する作家がコメントを寄せている
同時代のチャンピオン作家(永井豪や山上たつひこら)がコメントにのみなのが残念だがあの 鴨川つばめ
が似顔絵とコメントのみだけれど寄稿しているのが嬉しい。
見どころは1ページ使った祝いの言葉。
おなじみのパンチと犬小屋とか魚持った浜ちゃん・・の方もいらっしゃる錚々たるメンバーによる水島キャラが全く面白い・・脱力するもの(秋本治の山田はたぶん元巨人の大久保クラスの選手にしかみえないとか高橋陽一の明訓メンバーは野球できなさそうな位ひ弱そうとか・・)もあるがここは 川崎のぼると高橋留美子
のお二人に注目したい。
川崎のぼるといえば水島新司にとっての仮想敵「巨人の星」の作者だが 水島が描くよりも迫力ある「球鬼」岩田鉄五郎
(「鉄五郎のバラード」の薔薇を加えた絵だ)を描かれ、
高橋留美子ははじめてもらったサインが水島だったことを語られており実に貴重な ラムと国立
(目もと涼しげなるーみっくアレンジがいいです。これは貴重)の2ショットを描かれている。高橋留美子、コメントの 好きだった作品に「ドカベン」が入っていない
のが嬉しい。
・・というのは私の好み( ドカベン嫌いの野球狂びいき
)なのでファンの方は是非ご確認いただきたい。あえてドカベン絵から選 べばさだやす圭の「孫六VS山田」
かなあ・・。
で最後が 「デトロイトメタルシティ」の若杉公徳
なのは関連性思い浮かばなくて意外だ。
是非山田たちを「 サツガイ
」していただきたい。(この漫画しらない方、わかりにくくてスイマセン)
で50周年を迎えた水島先生なのですが・・。
「あぶさん」は還暦のあぶさんは4割を打てるのかというなんともコメントしようのない展開。
で今週号の「ドカベンスーパースターズ編」はオールスターゲームで阪神の藤川VS全パ・・なのですが森本(日本ハム)と山崎(楽天)を除くと全く投手の里中含め先発メンバー8人が水島キャラ・・・うーん・・。
中でも微笑はスーパースターズ編では凡退しているのしか見たことない(山田や岩鬼をよく見せるためのかませ犬なので・・)のに全パの6番なのはねえ・・。みてないとこで打つタイプなのか?
水島先生の「おかしなおかしなプロ野球」の世界はどこまで続くのか・・こうなれば最後まで見届けたい、こういうのを「毒をくらわば皿まで」というのかと身をもって感じる今日このごろだったりする・・。
ホントは隠れた名作「平成野球草子」みたいな水島らしい読み切りの野球漫画が一番読みたいのだけど・・・
(蛇足ですが・・チャンピオン雑感)
チャンピオンは私が昔も今も唯一買うことがある少年誌なのだけれど「無敵看板娘N」なきあと1番が「24のひとみ」で2番が「鉄鍋のジャン!R」というと辛そうだけれど今回ひさしぶりにほぼ全部読みました(読まなかったというか読めなかったのは「聖闘士星矢冥王神話」)が意外に楽しめた。何とかいいながらバキも浦安も読めてしまうので・・。
「ストライプブルー」と「ANGEL VOICE」がいい感じですがまだ導入部なのでこれからに期待。ホラーなヒューマンドラマ「私は加護女」と少年のダメさが心地いいヲタ版「南くんの恋人」・「ヤンキーフィギュア」が個人的にはツボかも。チャンピオンらしい変化球の漫画が今現在はないみたいなのでそのあたりも期待したいところかも。
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