怪獣亭非日常

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2009.08.07

ディケイド第27話『ＢＬＡＣＫ×ＢＬＡＣＫＲＸ』

テーマ：仮面ライダーディケイド(479)

カテゴリ：仮面ライダー

ＲＸの世界からＢＬＡＣＫの世界へ。二人の光太郎編のクライマックス。

ディケイド的にはいちばん嫌いな言葉は「仲間」だ、という士と海東の変容、夏海の死と士の献身・・・にこそ話の中心のはず、なのだけれど残念な・・いや当然ながらそこが見せ場ではない。

登場するやライダーパンチ、ライダーキックといいながら戦うＢＬＡＣＫが今非常に新鮮だ。

不利と見るや子供を盾にするアポロガイストの卑怯さがまた・・プライドのカケラもない悪、でいかにもらしい描写だ（海東のあれは・・・道義上許されないよなあ・・・呆れました）。
オリジナルのアポロガイストもその外見に似ず基本的にああいう卑劣、卑怯未練で出来たような輩なのでこの描写はお見事。
「偉そうに！何様のつもりだ」
そうそう・・この下世話な時代劇の悪役そのままの台詞に痺れるなあ。
あと怪魔ロボットの口上が変わっているのも・・いいねえ。

光太郎により仲間の大切さを知る士、という展開その面映さも昭和ライダーの真摯な姿から得るものだけに説得力がある。
「はなれていても仲間だ。士、お前ともな」
この台詞がきまるところがレジェンドライダーの説得力だろう。

ディケイドの本筋は二人の光太郎、の前に霞んでいるのだが触れないわけにはいかない・・・海東の偽悪ぶりが極めて鬱陶しく「僕をみていてくれ」が意味もなく耽美的・・この台詞の意味するところがちゃんと描かれるのか。
海東が平行世界の仮面ライダーについての知識が豊富・・・まさに文字通りの歩くライダー図鑑なのは奴のポジションがメビウスのテッペイとか大怪獣バトルのオキってこと？・・・と考えると奴の正体はただの仮面ライダーマニア、という解釈でいいのかな。

夏海が死ぬのは明らかにやり過ぎだが士が命の炎を分けた影響が描かれるのかどうかを含めこの辺りの描写が意味を持つのかどうか・・・結局のところ意味なさそうな気がして不安なのだがここも気にかけておきたいところだ。

さて次はアマゾンの世界。
・・・こうなってくるとやはり昭和ライダー全ての世界をデイケイドには廻ってほしかった・・・というのが残り4回になっての正直な感想である。

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