小渡樹(おどたつき)の部屋

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実録・沖縄やくざ戦争1・2・3


「実録・沖縄やくざ戦争2・抗争勃発編」2003年2月25日発売
「実録・沖縄やくざ戦争3・抗争終結編」2003年5月25日発売

 沖縄で約25年に渡り起こった抗争をVシネ化。

 基本的に史実に忠実に描いているのだが、登場人物のほとんどを本土の俳優で固めているので、沖縄の人間としては特にしゃべりにものすごく違和感を感じる。

 ツッコミどころはたくさんあるが、特に那覇の親分・又吉世喜を小沢仁志が演じるのは間違っていると思う。彼が演じた人物をよく知る人間に聞いたが、Vシネのようなヤクザヤクザした人物ではなかったと言う。

 小沢は「新・広島やくざ戦争~武闘派列伝」で主役の山上光治を演じている。この時も同じような違和感を感じた。

 山上は第一次広島抗争で数人を殺害し、殺人鬼の異名をとり、最後は壮絶な自決を遂げた伝説の人物である。

 実際の山上は根性は座っていたが、小柄で非力な人物であった。

 小沢仁志がやるにはどうしても違和感がある。

 山口組5代目竹中正久を演じた「荒ぶる獅子」の時は見事なハマリ役と思った。

 小沢は自分の人相に合わせて、役を選んで欲しい。

 演じたい役と似合う役は分けて考えるべきだろう。

 話は飛んだが、地元民から観たら違和感だらけの「沖縄やくざ戦争」、他の作品もそこの土地の人間から観たらツッコミどころ満載なのかも。

 見どころを1つ。ラストのエンディングロ-ルが流れる中、時折挟み込まれる映像。そこに映るのは沖縄の某組織所属の親分だった。


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