小渡樹(おどたつき)の部屋

小渡樹(おどたつき)の部屋

実録・瀬戸内やくざ戦争 伊予路水滸伝



 この作品は任侠劇画を描き続けて30年の村上和彦の「日本極道史」の中の作品をVシネ化したものである。

 劇画「日本極道史」の中の数ある作品で、これが異彩を放っているのは、実在の組織を描いている事だ。

 Vシネでは、名称を変えているが、愛媛県新居浜市を本拠として、かつて四国任侠界で一大勢力を誇っていた二代目大日本平和会内至誠会の幹部を主人公としている。

 個人的には劇画の方は、読み応えがあり何度呼んでも面白いのだが、Vシネは主役が翔の時点でアウトである。

 一通り鑑賞したが、翔はどれだけ熱演してもチンピラにしか見えない。

 “彼はヤンキ-を演じる事は出来てもヤクザを演じる事は無理だ”この作品を観て確信した。

 その後翔は覚せい剤で捕まった。

 続編は絶望的だろう。

 いろんな意味で村上作品を駄作にした罪は大きい。



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: