小渡樹(おどたつき)の部屋

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実録 義戦  瀬戸内ヤクザ抗争 上下巻



 オ-プニングロ-ルは白黒の盃事の儀式の実写映像をバックに始まる。この映像は上下巻の最初と最後に流れる。おそらく親子結縁盃と思われる。

 実写映像ではモデルとなった親分が登場するので、これだけでも観る価値はあると思われる。

 主役を演ずるは遠藤賢一。「沖縄やくざ戦争」で新城喜史を演じた時は違和感で一杯だったが、この作品ではすんなり観る事ができた。(これは私が沖縄の人間で、地元民だからツッコミどころが満載だからかもしれない。高松の人間がこの作品を観たら違和感だらけかもしれないし)

 上下巻を通して同じ高松を本拠とする広域組織の系列の組との抗争が物語の大部分を占める。対立抗争相手の組織名を分かりにくい名前にしているのは、全国区の組織である◆のマ-クへの配慮かもしれない。

 下巻で兄弟分血縁盃の実写映像が2つある。これもまず観る事の難しい貴重なものなので、これだけでも鑑賞する価値はある。

 ここまで、いくつかのVシネを紹介してきた。すべてがミュ-ジアムから出ている作品である。いつの間にかエンディングで流れる青田典子(元CCガ-ルズメンバ-)の歌う「あじさい」が耳にこびりついて離れなくなってしまった。





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