おしゃれ手紙

2017.07.10
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テーマ: お勧めの本(7348)
カテゴリ: 読書
■小夜しぐれ :みをつくし料理帖5■

季節が春から夏へと移ろい始める如月のある日。
日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。
美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。
それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。
果たして、美緒の縁談の相手とは!?――(第三話『小夜しぐれ』)。

表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。

恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾!!

鶴の香合この本では、「つるや」の主人、種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』が面白かった。
この回で、はじめて、種市の苦しみが分かった。
琵琶湖菜の花
(▲大津で見た菜の花畑。)
また、食べ物では、「菜の花尽くし」が面白い。
吉原の翁屋に請われて、 澪は菜の花の蕾の料理を考え作る。
江戸では、菜の花は食べないのだそうだ。
菜の花は、江戸では作らないし、油を採るために作っているものでとても貴重なものなのだ。

「大坂は菜の花の産地やさかいに、菜の花いうたら、
菜種のあの黄色い花しか思い浮かばへんのだす。」
と御寮さんの芳。

「・・・馴染みの油問屋の旦那から聞いたことがあるが、江戸で使う菜種油の大半は大坂から運ばれるんだとか。・・・。」 と吉原の料理人、又次。

「この界隈では、菜の花の群れている景色を、あまり見ないわけですよね。」 と澪。
この会話で当時の菜の花事情が分かってとても面白かった。

吉原の翁屋で、菜の花と食べた大尽たちは
「畑にあれば小判に換わる油菜の花を・・・。
何という贅沢、何という極み。」と大感激した。


「小夜しぐれ」とは、夜に降る時雨で季語は冬。

NHK土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」
八朔の雪:みおつくし料理帖
花散らしの雨・みおつくし料理2
想い雲みをつくし料理帖3
今朝の春:みをつくし料理帖4 ■  
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Last updated  2017.07.13 18:35:31
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