親業とは


「親としての役割を効果的に果たすための訓練」です。
それまで 子育ての主語は「子ども」であり 
「子どもがいかに育つか」と言うことに重点を置かれていましたが 
この方法では 「子どもが育つ上で 親がいかに関わるか」という 
親の側に焦点を当てている特徴を持った訓練法です。

親業訓練では コミュニケーションの道を 
一方通行ではなく双方向通行にする技術を学ぶ事ができます。
ですから 親子は互いに愛情と尊敬を基盤に 
温かく 新しい関係を築けるようになります。
同時に ジェネレーションギャップも なくなります。

若者が反抗するのは 親がいたるところで使う破壊的な躾け。
例えば 命令したり 脅迫したり 非難したり 馬鹿にしたり 
することなどですが 
こういうことに対して 反抗するのであって 
親子の対立に親がこういう手段を使わなくなると 反抗はなくなります。

又 正規の訓練を受けた カウンセラーや臨床心理士などの専門化が 
子どもの不適応行動や情緒的問題の解決に使う技術を 
親も 学び 実践できるようになります。

 親業訓練を受けると 
子どもの事で心配する頻度がとても少なくなります。
それは 
「子ども自身に問題を所有する権利があり 自分自身で解決する権利がある」と
教えてもらうからです。
そして
「子どもたちは 問題を所有し解決する事で 成長していくことを学ぶ」
と教えられます。

私自身 この事は 始め うまく受け止めることができませんでした。
どうしても 細かい事まで心配をしてしまい 
つい 口出しをして よく失敗しておりましたが 
納得いかないなりに 訓練を積み 
教えていただいたことを実践していくにしたがって 
子供たちの変化を目の当たりにしました。
子どもたちが 内的動機付けで 自分に制約をつけるようになりました。
問題が起きた時の処理が非常に早くなりました。
子どもたちの喧嘩が減りました。
私に対して とてもやさしくしてくれるようになりました。
何か悩んでいる時 アドバイスを求めてくれるようになりました。
そして 今では 心配は以前と比べ物にならないぐらい減りました。
心配が減ると いつも気持ちが穏やかでいられますし 
家の中も 非常に和やかになりました。

人を変えることはとても難しい事です。
たとえ 自分の子どもといえども 強制的に相手を変えることは出来ません。
でも 自分を変えることは 
人を変えることよりは たやすく出来ます。
親業訓練は 訓練する事で自分が変わり 
その変化により 子どもが 成長しやすい環境を作り出すといった 
画期的な考えに基づく 訓練です。



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