『わが家の闘病日記』

『わが家の闘病日記』

◆シャルトリューズ



◇ 名 前 ◇ シャルトリューズ・ヴェーヌ/ジョーヌ
◇ 分 類 ◇ リキュール
◇ 産 地 ◇ フランス

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シャルトリューズを最初に見たのはある雑誌の写真でした。
ヴェール=通称グリーン、の少し灰色がかっているのになぜか鮮明な緑の色と、
メタルグリーンのラベルが脳裏にくっきり焼き付けられたのを覚えています。

すでに15年以上前のことです。
130種類の薬草を使って作られたスパイシーでミントの風味がする琥珀色ががったグリーンの液体・・・。

いったいどんな味がするんだろう・・・。
当時一番おいしいアルコールはビールだと思っていた私はまだ酒の味もロクにわからないのに
飲んでみたくてとてもガマンができなくなりました。

まずは近所の酒屋さんを探しましたが、まだまだ輸入酒の流通が遅れていた時代です。
見つけることはかないません。

そんな時、たまたま有楽町の西武(プランタンだったかなあ?)にいく事が会ったので、
つれと分かれ一人で地階にある酒売り場をのぞいて見るとあまりのお酒の多さにビックリです。
少し歩き回ってみるとありました。
ようやく探し回っていたシャルトリューズ・グリーンをみつけたのでした。

でも喜んで手に取ろうとすると、その横に素晴らしい山吹色に輝くメタルイエローのラベルを纏ったビンの中の
黄金色の液体が目にとまりました。

シャルトリューズ・ジョーヌでした。

黄金色に光輝くこの酒は、エキス度が高いリキュール特有の一種丸みを帯びた奥行きを感じさせる独特の質感を持っており、
その質感が黄金色に何ともいえぬ神秘性を与えているような感じがします。

・・・迷いました。

長年恋焦がれていた女性に巡り合えたら、その横のテーブルに理想の女性が座っていた・・・まさにそんな感じです。
(まあそんな経験はありませんけれど、でもしてみたい気もないではない、かな?)

5千円近いお酒を2本も買う余裕はない。

結局悩んだ末に、丸みを帯びた黄金色の誘惑に負け、ジョーヌを買ってしまったのでした。

家にかえってストレートで飲みました。

エキス分33%・・・・・・思いっきり甘い・・・・
しかも苦い・・・。

シャルトリューズに思い描いていた幻想はモロくも崩れ去り、酒の道の厳しさを思い知った瞬間でした。


*その後、この酒はロックか、カクテルのベースにする酒だとわかり、いろいろ試してそのおいしさを知ることができた気がしています。




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