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科学を前にしたら大人も子どももない。人の命に関わる医学では特にそうだ。
「 チーム・バチスタの栄光 」(宝島社/2006 年 02 月)で一躍有名になった現役医師、海堂尊によるジュブナイル――医学を志す中高生に一読をお勧めする。
主人公は、ゲーム理論の世界的な研究者である父を持つ中学生。歴史は得意だが、英語も数学もまるでダメ。ところが、「潜在能力テスト」で全国一位の成績を叩き出し、中学に通いながら東城大学医学部で研究生活を送る羽目になる。
バチスタ・シリーズでお馴染みの東城大学の食えない面々がゲスト出演し、大人の世界の汚さが描かれる一方、そんな中でも患者を救おうとするプロとしての厳しさを盛り込んでいるあたり、海堂氏ならではの巧さだ。
また、時代が近未来に設定されており、本書でターゲットとなっているある疾患に対する作者の考え方を窺い知ることができる。
■メーカーサイト⇒ 海堂尊=著/理論社/2008年01月発行 医学のたまご
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