どうしてだろう・・。
病院に向かって歩いていると、
気胸にかかった日より苦しく感じる。
一歩一歩が重い。そして苦しい。
あれこれ考えながら歩いているうちに、病院の門を潜っていた。
総合病院だけあってデカイ。受付も多いな。
CTフィルムを片手に持ってとりあえず外来受付にいき、
受付のおばちゃんに、事のいきさつを説明。
すると2Fにある内科に案内され、待たされる。昼の12:30頃であった。
自分のかかることになる、呼吸器科の担当医は
今日は病塔の日らしく、30分ほど待たされる。
30分ほど待っただろうか。ようやく自分の名前が呼ばれ、
診察室に入る。
あれこれ諸症状を説明すると
担当医は言った
先「う~ん。症状は3日前よりも楽になっているんですね?
症状に喘息とあるけれど・・咳もでますか?」
俺「はい。症状はだいぶ楽になったと思います。
あちらでは喘息との診断を受けましたが、咳はでてないです。」
先「そう。もし喘息がひどいようなら、
今日管をいれて入院して頂くつもりだったけど・・。
症状も軽くなってきているなら、しばらく経過観察でいきましょうか。
もし経過が思わしくないならば、入院して管を入れて頂くなります。
何度も再発するようでしたら、外科的な手術も考えておいてください。
それでは3日後また来て頂きましょう」
そういわれると今日の所は帰宅を許されました。
帰宅後、速効で「気胸」について検索をかける。
そして、検索結果をまとめてみた
【管の挿入について】
管すなわち「ドレーン管」の挿入は下手な医師が行うと
肋骨がへし折れんばかりに痛い!
らしい。
入院初日はいい大人が声をあげて泣きそうになるほどだという。
しかし、管の反りが胸膜にそらないように入れて貰えば、
そこまで痛いという実感はないそうである。
このことからドレーン管を挿入する羽目になったなら
「 管の反りが胸膜に反らないようにお願いします
」
と医師に懇願してみる必要がありそうですw
【入院期間】
個人差が大きいようである。
自分が調べたところ大体1週間前後が相場のようであるが
手術待ちの方やなかなか塞がらないかたは
20日以上
の入院
を強いられているようである。
【手術】
現在は胸部に3箇所程度の穴を開けて内視鏡による
ブラ切除の手術が主流のようである。
こちらは開胸手術と異なり、
胸に明ける傷も少ないため、
女性の方の「おっぱい」にも影響はすくないようです。
術後はうめくほど痛いらしく、
全身には尿道カテーテルを含め、大量の管で繋がれるようである。
その痛みを鎮めるため、
座薬(ケツからいれる薬)で痛み止めをする人も多いとか。
浅くしか調べていないのですが、
痛み止めに「ロキソニン」なる薬を使っている人もいるようですね。
術後一日後には、もう歩くことが出来るらしく、
そこから退院まではアッちゅうまということらしいです。
【再発率】
一旦気胸にかかったならば、何度も癖になるということ。
これは○×クリニックでも聞いた。
ただしその再発率はというと・・
・自然治癒・ドレーン管挿入による治療の場合・・30%~50%。
・内視鏡によるブラ焼却手術の場合・・5%~10%
・開胸手術の場合3%~5%
となっているようである。
但しこれは目安。
気胸再発の怖さは確率論では言い表せない場合も多いようであります。
たとえば手術、この中で一番再発率の低いとされる「開胸手術」
を受けても何度も再発され手術を繰り返す方も多いとのこと・・。
こればかりはどうしようもないですねぇ・・^^;
【留意点】
気胸になった場合、
・スカイダイビング
・ダイビング
・登山
・飛行機
など、「 気圧の変化
」を伴う行動は控えた方が良いとのことである
とはいうものの、
一生これらの行動が取れないのか?
というと、そうではなく、
手術をしてバリバリ登山なりダイビングをしていらっしゃる方もおられるようです。
うん?「 気圧の変化
」に注意せよって事は・・
台風シーズン
にまた再発する確率があるっていうことなのか・・(; ゜O゜)
しかし、こうしてまとめてみると
気胸ってのは病気っていうより怪我みたいなものだなぁ・・。
そしてなんでも
1970年代以降生まれの若い世代に特に目立つようになった
というのがまた謎ですよね。
もちろん原因は特定されていないモノの、
排気ガスが元凶だとかそうでないとかはいわれている模様。
幸い自分の場合、ともすれば経過観察のみで気胸を乗り切れそうである。
再発は怖いが、
まずは自分が今置かれた現状をできるだけ穏便に乗り越えたい・・。
それから3日は、CT検査を待った3日間とは異なり
症状は悪化している感じがした
あっという間の3日間はすぎ、通院日に。
もう入院を覚悟していたので
「 管の反りが胸膜に反らないようにお願いします
」
を何度も心の中でとなえながら、病院の門を潜る。
受付後、胸部レントゲン撮影を行い、審判の時をまつ。
「paikさん。内科10番へどうぞ」
ついに医師のアナウンスが響く。
きたか・・。
重い腰を上げ、診察室に入室。
そこには3日前にもっていったフィルムと
先ほど撮った胸部レントゲンフィルムが2枚並んで電光に照らされている。
そしてそれを見比べる医師。
病室でありがち・・というより、お約束の光景である。
先「調子はどうですか?」
俺「若干咳がでるのですが、あまり3日前と変わりない感じです・・」
先「・・咳、ですか。なるほどね・・(薄笑いをうかべながらカルテに症状を綴る)
うん、そしたらですね、レントゲンを観て下さい。」
俺「(ゴクリ)」
先「肺の穴、だいぶ塞がってきていますよ。見比べて貰えると分かりますけど
ここの部分が修復されているよね。
このまま経過観察を続けてみましょうか。
1週間後、また見せにきてください。
俺「・・・・!!」
こうして診察予約券を頂いて、病院を後にする。
最悪の事態を想定していたので、
帰りの足取りも軽い。
その後1週間の経過は上々に思えた^^。
そして一週間後、再度病院へ向かう。
例の如く、胸部レントゲンを撮影して診断を待つ。
今日はこの間のような緊張は無い。
ほどよくして、診察室に呼ばれる。
先「調子はどうですか?」
俺「あまり変わりない感じです」
俺「・・肺の穴の大きさは今どれくらいなのでしょうか・・。」
先「この間は3cm。今日は2,5cmあいてるね。
う~ん。もうすこし塞がるとおもったんだけどねぇ
また1週間後に見せにきてください」
ううん。
覚悟はしていたが自然治癒って時間掛かるんだなぁ
管を入れて頂いて、一週間そこら入院していたほうが良かったのか・・。
なんか一気に気が滅入った感があったのを覚えている。
この日あたりから胸痛・肩痛のほか
朝起きるとき、「背痛」を感じるようになった。
朝の背痛という新たな症状をかかえながら、次の通院日がやってきた。
病院に着くと例の如くレントゲンをとって診察待ち。
背痛とかワケの分からない症状もでてきてるし、
もう入院した方がいいかもしれない・・
と思うようになっていた。診察室に呼ばれる。
先「(レントゲンを観ながら)うん、だいぶ塞がってきましたね。
あと、2,3回見せて貰えれば良くなるとおもいますよ!
また来週きてください」
【 第3部へ続く
】