発達障害の子どもたち~第13回 椙山フォーラム
H16年 12月4日
1 軽度発達障害者の子どもたち
中西 由里先生
軽度発達障害に関する情報を得るには
なぜ注目されているのか?
(1) 従来は「障害」と考えられていなかった
(2) しつけの問題、本人のやる気がない
↓
背景にあるのは生物学的な要因
発達の偏りの問題
偏り方が障害によって違う
また同じ障害でも子供によって違う 対応の困難さ
・1人ひとりの子供について特徴をつかむことが重要
・視覚優位か聴覚優位か
・不器用なのか器用なのか
・運動面はどうか?
・感覚面の過敏さ
アスペルガー障害の人とは
小説「夜中に犬に起こった奇妙な事件」…障害者当人の気持ちが描写されている
・人の表情を読むのが苦手 → 人の顔はとても早く動くから
・うなり声をあげる時 → 外の世界から情報がいっぱい入ってくる時
(外界からの情報を自分で遮断している)
・ジョークがわからない → 一つの言葉に複数の意味を持たせなければならない
複数の音楽を同時に聴くようなもの(ゴチャゴチャして不愉快)
他者が混乱させる理由
・人は言葉を使わずにたくさんのことをしゃべる
・隠喩・比喩などがわからない
新しい場所が混乱してしまう
・新しい場所では、多くの情報を処理しようとして詰まってしまうようなもの
○新規な場所に行ったり、新しい体験をする時は事前によく説明する。
写真を見せたり、下見に行ったりする。
2 小学校で身につけて欲しいこと
神谷 美里先生
○ 低学年の時の様子
・ 授業中に席を立つ、どこかに行ってしまう
・ 授業中のおしゃべり
・ 話を聞いていない
・ 取りかかりが遅い
・ 一人で勝手なことをしている( 先生の指示通りに出来ない )
・ 嫌なことがあるとパニックになる
身につけて欲しいこと
・学校での過ごし方がわからないため変わった行動をする
↓
学校での過ごし方・動き方を覚える
先生の指示に従って行動をする
↓
落ち着いて学校生活が送れるようになる
周囲の大人の役割
・やることを具体的に提示しながら、学校での過ごし方を教える
(大人がやってみせて、子供にもやらせる)
時間割、授業の受け方、係の仕事など ルールを理解
・子供に理解できるよう指示を出す
(1対1でわかりやすい言葉で、実物を見せながらなど)
・望ましい行動をしたら大いに誉めて、適応的な行動を増やす
・本人の出来ることからコツコツと
○ 中学年になると
・ 学校での過ごし方がわかって、行動面が落ち着いてくる
・ 他の子供への関心が芽生えてくる
○ 高学年になると
・ 人には意図や気持ちがあると気づき始める
・ 自分を否定的に捉えがちになる
3 発達障害と医療の役割
若子 理恵先生