はじめての物作り
朝から明け方？？まで
「次はワシの番じゃ！ばあさん早よ代われ！」
「爺さんはずっとしてた！まだじゃ！！」
・・・と連日のように言い争い.....
事の発端は.....「ファミコン」にあり。
おれがあんな物を買ったばっかりに・・・。
あのマ－ジャンゲ－ム！。
「ロン・ポン・チ－・カン」
のやり方に時間がかかり、交代の時間が長引いた
らしい・・・。
「これは何とかせねば！」と、翌朝、日本橋へスイッチを
4個購入。
カセットケ－スにスイッチ4個を並べて取り付け、
コントロ－ラ－を改造（なにぶん金が無かったので）。
押すだけで、ロン・ポン・チ－・カンが出来るようしたら
大喜び！！
「こりゃええの～」とご機嫌にゲ－ム開始。
くる日もくる日も、朝から晩までゲ－ム三昧・・・
ある日、何気にゲ－ムをしている部屋の障子をあけると
開けた部屋には、「雲海」が！！！！！！！！
ちょうど腰の辺りにひろがっているではないか！
その雲海の下には老婆がひとりプカプカと煙草を
ふかしていたのであった。
普通ではお目にかかれない光景ではあったが、
謎はすぐ解けた・・・・・。
そりゃ何時間も動かず、煙草だけをふかしながらゲ－ム
をしていたら「雲海」もできるだろう・・ハハ。
しかも動かすのコントロ－ラを握る手先だけだもんな～
これが初めて人の為に作った「物作り」でした。
えっ？その後ふたりは？って？
言うまでもなく、2人は亡くなるまで言い争いをしながら
ゲ－ムをしていましたとさ。
おしまい ほんとによかったのだろうか？？
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