Going My Way♪~気まぐれkaaの日記

「友久茂子先生の講座」



昨日甲南大学の友久茂子先生の講座を聴いてきました。
とてもいいお話でした。

まず、若者文化の歴史、として、「団塊の世代」から現代に至るまで、それぞれの時代の若者の特徴をざっとお話されました。
「団塊の世代」と言うと、ちょうど私の少し上くらい。
そして、その子ども世代は「団塊ジュニア」(今30代くらい?)
その10年ほど前の1983年にファミコンが発売されたそうです。

もちろん、それだけ年代が違えば若者のこころも違って当然なんだけど、明らかに1980年代から1990年代の若者は質が違っていると言われました。

そして、現代の大学事情。
授業中の携帯メールは当たり前。
それも堂々としたり、あるいは顔は前を向いてるけど手はひたすらメールを触っている子。(体とこころが別)
さらには堂々とお化粧をする子などなど。
昔にも、講義を聞きながら別のことをしたりする子はいたものの、隠れて(本などで隠して)していたものだけど、今は隠す気もないらしい。

その、体とこころが別、ということに関して、
以前から若者たちが「ムカツク」「切れる」と言う。
「ムカツク」とは本来の意味通り、胃からこみ上げてくる、つまり受け入れられない。
「切れる」というのは、関係が切れること。
そして、今は「解離」へ、と言われました。
うまく説明できませんが、いわゆる「多重人格」ということでしょうか。
自分の中に別の人格を作ってそこへ逃避する、そういうことが、今は普通にあるそうです。

今の若い子たちのブログには「カイリ」や「リスカ」(リストカット)という言葉があふれている、と言われました。
そして、私たち不登校の親におなじみのOD(起立性調節障害)という言葉。
これは、若者にとっては「オーバードーズ」という意味で、要するに薬を飲みすぎてしまうこと、で使われているらしい。

また、今の学生は自分の人生を生きることが難しく、「過剰適応」「下流志向」「二極化」と言われました。
「過剰適応」とは、
親の人生まで一生懸命生きている。
つまり、親自身、自分ができなかったことを子どもに求める、その親の気持ちをわかる子たちが一生懸命親の人生を背負っている、特にまじめないい子が多い、と。
「下流志向」とは、せっかく大学に入れたのに目標を見失ってしまったのか、投げやりになってしまって退学してしまう。
(この辺りのお話は最後の方だったので少し聞きもらしています^^;)

とにかくとても内容の濃いお話でした。



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