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「吾輩はエコである」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) フェリックスさんというドイツ人が、一年かけて自転車で22か国(欧州、アジア、米国)を旅するのをご自身で記録したドキュメンタリー。 結論から言うと、編集があまりに下手すぎて、決して良質な映画とは思えなかった。旅先の映像も特に溜息出るほど美しいとかじゃなかったし。 この際、ロシアへの入国を拒否されたこととか、同行者と喧嘩別れしてしまうとかの脇ネタをもっとふくらませて大げさに演出したほうが良かったかも。 ま、淡々と旅を記録していくというのが趣旨なのであれば、それもあり。自転車旅行というのは、お金もかからず健康にもよく環境に優しい。ぼくら赤の他人が彼の私的な旅行に関してあれこれ口出すべきではないか。 この作品のあとに彼が撮った「究極のハピネスを求めて Expedition Happiness」のほうがずっといい。
May 31, 2020
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「事件は会議室で起きてるんじゃない」(評価 ★★★★☆ 四つ星) メキシコシティが舞台。恋や仕事や家族のことなどで悩みまくる30代ぐらいの男女約10人に密着した実録もの。ネットフリックスで第一期(全八話)を鑑賞。(第二期、三期と継続されていくのかは不明) どうやら日本では「テラスハウス」だかいう番組が話題になってるようだけれど(ぼくは観たことないため比較できず)、いずれにせよ、やはり台本とかヤラセは多少なりともあると思われるわけで、そうゆうとこを割り切って鑑賞するぶんには充分に楽しめる。 悪役キャラはハンナさん。美女で高学歴で政治家志望。そして常に上から目線なので、当然ながらみんなから嫌われてた。 愛されキャラは、たぶんロビーさん。酒に溺れるは、妻と息子を捨てるは、もっとしっかりしていただきたい。そんなだらしない男なのに、なぜか憎めない。 一方、父親から見放されたカルロスさんの壮絶な過去にも驚かされる。 実業家ペペさんの事業の今後も気になるところ。 シャニーク姐さんは、いい歳こいて「やっぱりあたし歌手になりたいの」とか言い出す。 とにかく登場人物がみんなして金持ちで美男美女で、スペイン語と英語両方を自在に操る(早口!)。そして、ここぞというときに事件が起きて話題探しに事欠かない。やっぱり演出家がうまく仕切ってるのかもしれないが、日常の些細な物事にもきちんと喜怒哀楽を大げさに表現できる人物こそが、視聴者的には楽しめる。 たしかに、誰と誰とが惚れ合うかというのももちろん見どころのひとつではあるのだけれど、こうゆう番組は恋愛ネタだけでは話が持たないもの。 そういえば、ぼくがアメリカに住み始めて間もない頃、MTVでThe Real Worldという番組をやってて、当時かなり真面目に観ていた。アメリカの若者ってば、こんなに互いにガーガー言いたいこと言いまくって怒って泣いて、それでもちゃんと仲直りしたり、いわゆるhug it outして前向きに生きていくのに驚いた記憶がある。ネチネチしてないのがかえって不自然に思えたくらい。 ネチネチっていうのは、おそらく日本や韓国、欧州の一部だけに見られるむしろ少数派の文化なのかもしれず。
May 27, 2020
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「私きれい?」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 極度の潔癖症だったりして一般人と異なる症状を持つ六人のワケあり男女が医師のもとへ訪ねる。肝心の医師がなかなか現れず、そのうち彼らは待合室で自分の症状について互いに紹介し合う。 スペイン発の良質の映画。ご出演はオスカル・マルティネス、パコ・レオンほか。 ほとんどが待合室だけで撮影されており、演技力と脚本力でひたすら魅せる。こうゆうごまかしのきかない手法で作られた映画、ぼくは大好きなわけで。似たような映画はいくつも挙げられるけれど、敢えて一つだけ選ぶなら、三谷幸喜さんの「12人の優しい日本人」(1991年)か。 おそらく、下手に脚色して感動ものに仕上げたり、激しい乱闘場面とかお色気場面を加えて娯楽性に富んだ演出をする映画人も多いだろうけれども、この作品は喜劇としての軸がブレてなくて潔い。ゲラゲラ笑える場面はほとんどないけど、むしろクスリと笑える場面がときどきあって、かえって現実的ですらある。
May 24, 2020
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「変なおじさん」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) スペイン語圏で大人気のラテン系歌手ルイス・ミゲルさんを描いた作品。 1980年代、氏がお若いときの父親との確執などを描いた第一期(全13話)を鑑賞。どうやら第二期分もそのうち配信になるとかならないとか。 感想としては、のらりくらりと展開されるので飽きてしまった。もっとテキパキ進行させれば引き締まった良作になってた可能性はあり。二時間以内の映画としてもまとめられるような気がした。 主人公を、年齢に応じて三人の役者が演じており(=幼少期、思春期、成人期)、さらに話が行ったり来たり前後してわかりにくい。 そして、じっくり描こうとしたのが裏目に出たのか、父親のキャラが理解しづらかった。息子を芸能界で成功させようと奔走するという単純な話でもないらしく、彼の素性は最後の最後まで謎。あるいはそんな複雑な人でもなく、息子に厳しいただの偏屈おじさんだったのかもしれない。 いずれにせよ、本作品の中心ネタはあくまで家族内の不協和音。残念ながら音楽的な側面の描写は思ったより少ない。ルイス・ミゲル氏の音楽観とかを堪能したいとする視聴者には物足りないはず。 実際このお方、フラメンコだったりマリアッチだったりロッケンロールだったり、さらにはこってりとバラード歌ったり、歌手としてはかなり売れまくったらしい。甘いマスク(死語)で多くの美女と浮き名を流したみたいだし、話題にも事欠かない。 それにしても、あぁ嬉し恥ずかし80年代。あらゆる物事がイケイケドンドン。髪型も服装も車も酒も煙草もオンナ遊びも、もう何でもあり。 ぼく自身、スペイン語ができないために、ラテン文化(映画や音楽など)に触れる機会はかなり限られてるけど、実は市場としては日本とか欧州なんかとは比べ物にならないほど質や量が充実してるらしい。今さらながら気付いた次第。
May 21, 2020
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「それより僕と踊りませんか」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) 記憶喪失になってしまった男が、母親や舞踏教室仲間のおばちゃんたちのおかげで少しずつ笑顔を取り戻していく話。スペイン映画。 フツーに楽しめる作品なんだけれど、どーもイマイチ。おそらく脚本や演出にキレがないから。 もし日本やアメリカのような器用なお国でこの映画を作ったなら、これよりずっと面白くなってただろーに。でも、これが日本やアメリカの作品だったら別にわざわざ観たいとは思わないだろうし、ビミョー。 舞台となってるのは、バルセロナの北にあるバダロナという海辺の町。これがまた絶妙な設定で、こうゆう映画には適した土地かと、適度に都会に近いのに決して洗練されてはおらず、豊かな人情味あふれる下町かといえばそーでもなく。←勝手な印象
May 18, 2020
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「失ったとき初めて眩しかったときを知るの」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 花屋を営む大家族のドロドロ物語。監督はマノロ・カーロさんという人。日本語のウィキは https://ja.wikipedia.org/wiki/ハウス・オブ・フラワーズ 個人的にはメキシコの連ドラを観るのは生まれ初めて。てか、ぼくは日本の連ドラすらももう何十年も観てないし、そもそも連続ものをちまちま観るほどオレは暇ぢゃない、とか自分に言い聞かせてたのだけれど、さすがにここ二ヶ月ぐらい引きこもってて、気付いたらこの作品、全3期を観終えてしまった次第。 いわゆる「テレノベラ」系の昼メロを一歩前進させたような作品。お色気場面も多いし、犯罪がらみの描写もいっぱいで、良い子のみんなは観ちゃいけない。 ごちゃごちゃしてて非常にやかましいというのが第一印象。もともと登場人物が多いうえ、脇キャラがどんどん増殖して、ぼーっと観てると誰が誰だかわかんなくなる。白人系かつ美男美女系が多く、優柔不断なおバカさんばかりで、なんだかうざったい。後先のこと考えずに本能のままに行動するのはラテン人らしいと言えばそれまでか。でも、結局は悪循環となり、その代償に苦しむわけで、観ててイライラしてばかりだった。せっかく庶民よりも恵まれた暮らしをしてるんだし、その特権を享受し、精神的に余裕を持ってオトナな振舞いをすればいいだけの話なのに。 とか、あーだこーだ文句垂れてるうちに、結局最後まで観ちゃってるし。 ここまで登場キャラをごちゃごちゃさせちゃうと、だんだん収拾つかなくなってきて脚本のアラが目に付くようになるものだけれども、意外や意外、辻褄が合ってないんぢゃね、と思ったとこはそんなになくて感心しちゃったりもして。 なにげに現代社会の矛盾を突いてるし、実はかなり計算されて書かれているもよう。 あと、背景に流れる音楽が良かった。
May 13, 2020
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「キューバしのぎ」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) ジョン・アルパートさんというアメリカ人が1970年代から数年おきにキューバを訪ねて取材を敢行、国の変遷を時系列に生々しくまとめたドキュメンタリー。 ぱちぱち。非常に興味深く観られた。フィデル・カストロさんご本人と何度も面談できてること自体にも驚いたし、何組かのご家族を何十年にもわたって定点取材してて、こちらまで彼らに親しみを感じられた。国のおかげで最低限度の生活は保証され、みんな仲良しこよしだった時代もあれば、今日食べるパンする手に入らなくてみんな空腹に耐えてる時代もあり、さらに治安の悪化ぶりも紹介される。チョー激動の40年。 それにしても継続して取材し続けたこの報道家さん、すごすぎ。彼はガイジンなのにちゃんと土地勘もあり、スペイン語もおできになる。そのへんの報道屋にありがちなアメリカ目線、上から目線のキューバ突撃取材とは一線を画している。 ちなみに彼の奥さんは日本人で(←津野敬子さんとおっしゃるみたい)、この映画でも一緒に取材したりもしてて、ちらっと登場する。ご夫妻でご活躍らしい。 ぼくはキューバのことはまだまだよくわからないものの、あぁこの映画観て良かったと思えた次第。
May 10, 2020
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「青春時代が夢なんて後からほのぼの思うもの」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 20世紀半ばのアメリカの映画業界を描いた作品を鑑賞したのでその感想を。その名もずばり「ハリウッド」。 実在の人物も何人か登場するものの、基本時には作りもの。全七話。配信はネットフリックス、制作はライアン・マーフィーさんとイアン・ブレナンさん。 作品の分類としてはいわゆる「青春もの」という位置づけか。まだまだ若い役者や脚本家、監督らが、差別や偏見に立ち向かいながら、白人中年男性が牛耳る業界大手の映画制作会社にて台頭していく夢物語。そして、彼らに鼓舞されてか、会社の経営陣のおじさまおばさまがたもまた仕事に恋に大忙し。第二の青春を謳歌しまくり。 登場人物が多すぎてごちゃごちゃしてるとも感じたけれど、全部観終えた今となっては何とか許容範囲内。当時の服装、髪型、自動車もいー感じ。そして背景音楽もなかなか楽しめた。 本作品を観てやっぱりすごいなーと思ったのは、脇をずらりと固める中高年役者さまたちの安定したご演技。こうゆうの見せつけられちゃうと、欧州や日本の役者の演技力はいまいちとさえ思えてきちゃう。
May 4, 2020
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