ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 15, 2008
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 今日聴きに行ったアルテミス四重奏団 Artemis Quartet は、何年か前にナマで聴いて以来ひそかに気に入っているドイツの団体。
 去年出したピアノ五重奏のCDが巷で話題になっている(らしい)。
 ピアノのアンスネスと共演(動画)→ artemis.jpg

 最近二人も団員が替わったばかりか、いつのまにかチェロ以外は立って弾くようになっていた。カルテットの「立ち弾き」って、なんか世界的に流行りそうな予感。


  ストラビンスキー:四重奏のための三つの楽章
  ストラビンスキー:四重奏のためのコンチェルティーノ
  チャイコフスキー:四重奏曲2番 F Op22


 以前と比べてずいぶん丸くてしなやかな音になったかなと一瞬思ったけど、ファーストとチェロとできちっと輪郭を形成する音づくりはやはり健在。つまり、もともとの団員である肝っ玉おねーさんとハゲ頭おにーさん(失礼)の双頭型。バイオリン二人の弾きかたが統一されてないとこがあったのがちょっと気になったけど、たぶん気のせい。そう狙ったのかもしれないし。

 モーツァルトの後期変ロ長調は、おそらく彼のカルテットのなかで一番難しいと僕は勝手に思ってる。でも、そうは感じさせない軽妙洒脱な演奏だった。透明感があるのにツヤもあるというか。
 この曲の4楽章は「狩り」1楽章のパクリ? 調性まで同じだし。

 つづいてストラビンスキーを二曲。長すぎないので気軽に楽しめる。好感度大。
 「コンチェルティーノ」では、ファーストとセカンドを入れ替えて、姉御肌ロシア人さんがセカンドにまわってた。

 最後はチャイコ2番。
 正直言って名曲とは思えない。あまりに強引な曲づくり。それぞれのフレーズはいい感じなのに、妙にクドいし、とにかく唐突。
 でも演奏自体は名演だった。粗の目立つこの曲を、長所だけを引き立たせて弾ききった。この人たち、ほんとにスゴい。タダモノにあらず。

 アンコールはチャイコ1番「アンダンテ・カンタービレ」。練りに練られた演奏。弱音器つけてのノンビブラートって、音程が完ペキに合うと独特の響きがしてゾクッとする。
 これは真の名曲かつ名演なり。





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最終更新日  Apr 19, 2008 06:59:49 AM
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