ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 28, 2008
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カテゴリ: 映画、テレビ
 日本に出張してきた友だち(米国人)が、ニッポンのタクシーは自分でドアを開閉しなくてもいいことに驚いてた。運転手が白手袋をしてることとも含めて、どーやら異様に感動したらしく。

 僕が初めてニューヨークでタクシー(イエローキャブ)に乗ったときは、別の意味で驚いた。まず初乗り料金が安い(今でも250円)。あと、運転手が移民ばかりで英語が通じないので、目的地にほんとに連れてってもらえるのかわからずスリリング。しかも運転が乱暴で怖い(が、速いので良しとする)。

 てなわけで、今日のお題はタクシー。

*****

 まずはテレビ番組。

 こちらアメリカでは、「 タクシーキャブコンフェッションズ 」という深夜番組が話題になった。NYやラスベガスの夜の繁華街を走るタクシーに小型カメラを仕掛けておき、運転手(サクラ)と客との会話を撮影してしまうというもの。

 どの乗客も、利害関係のないタクシー運転手相手だと気が緩むのか、撮影されてるとは知らずやたらとしゃべりまくるのだけど、その内容に仰天。良い子のみんなにはとても見せられない番組。眠らない街の片隅で、人は あんなこと こんなこと にお忙しいらしい。おミズ系の人はもちろん、「今から彼氏を殺しに行くの」と鼻息を荒くしてる拳銃乙女とか、家族や祖国を捨て夢の国アメリカにやってきたのに孤独に暮らしている移民の告白とか、「人生いろいろ」が映像に収められてる。すごく見ごたえがある。

 僕も深夜にNYでタクシーに乗るときは思わず意識するようになった。撮られてたらどうしようって勝手に緊張しているおバカなワタクシ。

*****

 つづいてイギリスねた。

 ロンドン市内を走り抜けるタクシーは黒塗り。運転手さんがコックニー訛りだったりして焦るのもまたロンドン滞在の醍醐味。

 最近、移動中のタクシー内の後部座席を舞台代わりにギターだのの弾き語りをするという音楽ビデオ「 ブラックキャブセッションズ 」がかなり流行ってるらしい。
 正直、なにが面白いんだか個人的には意味不明。イギリスっぽいと言えばそうかも。

 で、この企画についにクラシック演奏家が登場してしまったのだとか。あんな狭い空間でパガニーニなんか弾いちゃって、ご苦労さま。僕なんて、見てるだけで車酔いしてしまう。

blackcab.jpg 動画

 現実的には、このバイオリニストみたいに積極的にメディアに露出して話題づくりに励むこともまた、この世界で生き延びてくうえで大事なことなのかも。

 ちなみに彼(チャーリー・シエム氏)、どっかで見たことがあると思ったら、 以前にケンブリッジ大学での学内演奏会で聴いた よーな。
 あの時はピアノの人と全然テンポの合ってない演奏で、聴いてて絶句したけど、今は無伴奏を専門に弾いてるらしく、それはそれでアリ?

*****

 タクシーと言えば、先月NYでタクシー内に高価な楽器を置き忘れてしまったバイオリニストがいた。もちろん、我々庶民はこのテの話題が大好き。

 で、このバイオリン弾きフィリップ・クィント氏は、楽器が発見されたときは歓喜のあまり号泣。しかし、転んでもタダでは起きない。

 彼は後日、多くのタクシー運転手さん相手に無料演奏会をしてあげて、しかも、コトの発端からの一部始終を天下の ニューヨークタイムズ紙 とかが何度も記事に採り上げた。

violin-ss-190126.jpg www.nytimes.com

 結果、この人ってば、今ではやたらと脚光を浴びて一気に知名度上がりまくり。
 (なんだかなー……。)





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最終更新日  May 29, 2008 10:32:08 AM
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