ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 29, 2009
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カテゴリ: 映画、テレビ
「拝啓、十七の君へ」

 こないだ賃貸DVDで観たドキュメンタリー映画の感想。

 こちらアメリカにも、日本でいうところの「映倫」みたいな映画査定団体がある(=MPAA)。そこがなんとも怪しげな団体らしく、その厳しすぎる判定に納得いかない映画製作者たちが、カメラを前に文句をぶちまける。
 さらには、その審査の透明化、標準化を求めて、MPAA本体とあのテこのテで接触を試みる。探偵を雇ってMPAAで働く査定員の素性を探ったり、判定基準や結果の記された書類を捜し出すため、事務所から出るゴミを漁っちゃったり。

thisfilmeisnotyetrated.jpg日本ではたぶん未公開


 子どもの喧嘩みたいな主張も少しあったけど、なかなか面白かった。

 青少年にとって有害なりと判断されれば、NC17(=No children under 17 admitted、いわゆる成人指定18禁)扱いとなってしまう。これは、崇高な芸術作品のつもりで映画を作ってる側にとっては死活問題。屈辱っていうか、実際に利益も大幅に違ってくるのだそう。のちに発売されるDVDとかも正規の商業流通路線に乗れなかったりして。

 僕なんかは、裸のお二人が仲良くいちゃいちゃ接吻/抱擁なさってる場面だからといって、しかも「毛」が見えてるからといって、それがそのまま「健全な青少年の育成を阻むもの」とはあんまし思わないけど、麻薬とか殺戮とかの場面はやっぱりマズいんぢゃないかと。

 17歳以下という年齢設定については、時代や国や環境によって意見の分かれるとこかもしれない。ま、思春期のお子さまをお持ちの親御さんたちとって、こうゆう映倫みたいな機関の存在は頼もしいのも事実。

 映画そのものを微修正することの意義という問題も絡んでくる(ぼかしとか)。劇場公開時とDVD発売時で編集が全く異なってたり、上映国によって修正の内容も変わってたりすることもあるわけだし、そうゆうふうに、ひとつの映画に複数の版が存在するってのも、なんだか哀しい。
 どこに境界線を引くべきかなんて永遠に答えは出ないはず。製作側と審査側の攻防はどーせ今後も続くであらう。

 いずれにせよ、こうゆう「権威」とか「当局」に真っ正面から立ち向かうドキュメンタリーって、素人的にはやっぱり楽しく観させてもらった。





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最終更新日  Oct 30, 2009 08:55:34 AM
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