ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 28, 2010
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 今日はニューヨーク郊外で催された知人のバイオリンリサイタルにちゃっかり出演しました。ピアノの譜めくり師としての登壇です。←またかいな

 前回の失敗?を教訓に、今回は事前に曲のことを根掘り葉掘り教えてもらい(=ベートーベンやシューマンのバイオリンソナタ)、CDを聴いたり譜面を見たりして予習しまくったうえで出陣。ピアニストGさんにもご連絡申し上げ、「頑張りますっ」との意思表示。氏の信頼を得ることが最も大切なわけだし。

 今日は早めに会場入りし各関係者にご挨拶。ステリハで全部の譜めくり箇所を確認、リピートの有無も何度も確認しました。自分の座る椅子のきしむ音か気になったのでステマネさんに激しく苦情を垂れて交換してもらったりして、てきぱきと準備をすすめる僕。ピアニスト氏にも「よく気がつくねぇー」と褒められました(照)。

 しかし!、そこまで気合い入れて周到に準備をして臨んだというのに、本番直前にどっと緊張が押し寄せてきました。目の前が真っ白になりました。
 もちろんここで逃げ出すわけにもいきません。冷や汗かきながら、二人のあとを追って舞台に出ました。思わず小声で嘆きます。わしはこんなとこ来とうはなかった……。

 せっせとめくりました。本番はあっとゆうまに終わりました。なんとか無事に終了です!

 終演後は会場内で立食の懇親会。
 その後はごく親しいご友人やご家族で二次会が行われました。僕は遠慮させていただく予定でしたが、バイオリニストさんが是非にとおっしゃるので、タダ飯タダ酒をご馳走になりました。

 そしてこの少人数での食事が今日の一番の収穫。

 いろんな音楽家のウワサ話だの業界のウラ話だの、みんな言いたい放題。先日亡くなったチェロ奏者デイビッド・ソイヤーさんを偲んだりも。
 共演者選びの苦労話とかも聞かせていただきましたが、やはり「譜めくり」についても話題が及びました。

 譜めくり師にもきちんとギャラを払うべきではあるけれども、現実的にはピアニストの身内ですませることが多い。が、そもそも譜めくりというのは、「成功しても誰も褒めてくれない。失敗すればみんなから非難される」という報われない仕事。ギャラなしで引き受けてくれる奇特な人などなかなかいない。
 そうなると、僕のような「そのへんにいる音楽好きでモノ好きな善良な一市民」に無報酬でめくってもらうのが一番、と考えるのが業界の最近の傾向らしい。←そんなんでホントにいいんだろか

 ま、楽しい夕べでした。
 酔っ払ってうっすらと赤ら顔で酒場の外に出ると、その寒さに一気に酔いが冷めました。やっぱりまだまだ寒い冬の光景、雲の隙間から満月が顔をのぞかせて、地面の雪にも反射し、それはそれは幻想的で明るい夜だったのでありました。

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最終更新日  Mar 3, 2010 10:23:12 AM
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