ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 21, 2016
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 ミュージカルがお盛んなこちら米国特有の現象でしょうが、楽器弾いてると、遅かれ早かれミュージカルを演奏する機会がやってきます。何が楽しいって、ミュージカルの楽団はクラシックの人とジャズ/ポップスの人が混在してて刺激がある点。オペラやバレエの劇伴とも違う。
 で、この業界って意外に専門用語が多く、辞書風にまとめられてる本とかウェブサイトがないかと探してたのですが、たぶんない。ならいっそのことここに和訳つきで自分でまとめちゃおうかと。
 気が向いたら何回かに分けて掲載してみます。たぶん。


***

<譜面上の指示、奏法>

segue
 英語読みではセグエイ。クラシックで言うところのattacca。間髪入れずにそのまま次の曲に続けること。実際はapplause segue、すなわち客の拍手が終わるのを待って次の曲を始めることが多く、よって譜めくりするぐらいの余裕はある。

caesura
cesura
railroad track
lift

 スィズーラ。これもクラシックの人は滅多に使わない単語。ひと呼吸「ま」をとること。切れめ、pause、break。譜面には // という記号で書かれる。日本ではおそらくカエスーラと呼ばれてるかも。
 並行の棒が二本あるから、線路 railroad track とも呼ばれる。
 リフトとも言うかも。ひょいっと持ち上げる感じ。

vamp
safety
repeat ad lib, repeat if necessary

 これらは全て同義と考えてよろしいかと。指定された一つまたは複数の小節を反復させて時間調整すること。舞台上の役者らの台詞や挙動に応じての時間かせぎ。バンピングは指揮者の腕の見せどころで、バンプ明けの瞬間が毎回きちっと揃うのが一流。

swing, swung
straight

 クラシックだと譜面の表示は絶対、その通りに弾くべきだけれども、ミュージカルとかだと、八分音符の羅列でタタタタと書かれてるところを、「スウィング」させてタッカタッカ(とかターラターラ)と揺らして弾く場合がある。ここはスウィングでと譜面に明記されてる場合または指揮者からそのような指示がある場合が大半だが、自発的に「ノリ」でやっちゃったりも。
 スウィングされた音符はスワング swung、逆に普通に演奏される八分音符はストレートな音符と呼ぶ。

triplets
 三連符で書かれてるとこはチョー要注意。クラシックだと律儀に均等に三つ弾くのがお約束なのに対し、以下のbのように弾く場合がある。特に手書き譜だと、記譜する人が手抜きしてるだけとも考えられるし。
 どっちを指揮者が求めてるのか、こればかりは稽古のときに確認しといたほうが無難。


BB
 特殊奏法については、そのつど注釈が添えられてるはずなのでいちいち覚える必要もない。例えば弦楽器だとBBはビハインド・ザ・ブリッジ、とか。←駒の手前で弾いて効果音を出す


***

 とりあえず今日は以上。ネタはいろいろあるので、連載になるかも。





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最終更新日  Nov 10, 2020 11:30:40 AM
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