ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 13, 2018
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「幸い住むと人の言う」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 フランス北岸カレーに住む、裕福なのに幸せとはいいがたい三世代家族の物語。日本公開は三月。​ 日本語の公式サイト
 このミヒャエル・ハネケという監督さんは、前作​ 「愛・アムール」 ​が素晴らしかったし、かなり期待して映画館へと向かった。そしたら行列できてるし。←ちなみにこの映画館(ニューヨークのブロードウェイ沿いリンカン・プラザ・シネマ)、残念ながら今月末で閉館/休館らしい(号泣)。
 あと、「アムール」ではピアニストのアレクサンドル・タローさんがチョイ役で出演なさってたけど、本作ではビオラダガンビストのヒレパールさんがプチご出演。

<感想>
 わかりづらかった。無理して感想を述べるなら、「真の幸せとは何かを考えさせられるやうな映画であつた。」とか優等生的にお茶を濁してごまかすしかない。
 てゆーか、家族構成すらわかりやすく描写してくれないもんだから、ぼくは映画後半まで誰と誰がどうゆう関係なのか把握できてなかった。
 不倫、離婚、婚約、子供の養育、自殺願望、死、どら息子、老衰/認知症、会社経営、難民/移民援助、インターネット/スマホ依存症、ほか、あれもこれも詰め込みすぎ。
 主演はイザベルユペールさんってことになってるけれども(←またかいな)、おそらくこの映画の真の主役は祖父と孫娘と言いたい。祖父はやはり「アムール」に出てた役者さん(←いかりや長介さんに似たお方)。そしてオトナのワガママに振り回される13歳の少女も非常に重要な役どころ。多感なんだけど無表情女子という難役を、かわゆく美しい役者さんが演じていらっしゃった。
 優しい紳士のふりしてどーしよーもないだめんずパパを演じてたのはマチュー・カソビッツさん。この人、久しぶりに見た。やはりかなりめんどくさそうな役どころ。
 自分に「家族」があり自分が「家族」の一員であるということだけで、それがそのまますなわち幸せであるということでは決してない、ということを言いたい映画なのかもしれない。それって、「幸せはお金で買えない」よりたちが悪いわけで。

<題名について>
 Happy Endという題名の意味するところも読み取れなかった。こてこてのフランス語映画のくせしてなぜか英語の題、ってのも、らしからぬ。最後の海辺の場面もどう解釈していいのかわからず、決して「幸福な結末」とは思えないし、ぼくはオロオロしながら絶句して観終えたのだけれども、この場面、映画館内には爆笑とも苦笑ともとれる乾いた笑い声が響き渡っていたのであつた。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jan 15, 2018 09:23:25 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: