ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 9, 2019
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カテゴリ: 映画、テレビ
「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

「万引き家族」 「ローマ」 らとともに米アカデミー賞外国語部門の候補になってる作品。音楽家の男と教え子の女との愛憎物語。舞台は主に1950年代のポーランド。
 日本公開は2019年6月らしい。 https://coldwar-movie.jp/

<感想>
 映像も音楽も上手く撮れてるので第一印象はいー感じ。
 こうゆう手法、ぼくは基本的には嫌いぢゃない。つまり、いちいち細かく描写せず起承転結も強調しすぎずにさくさくと。見事に90分以内に収めてある。
 でも、さすがにはしょりすぎたか。東ベルリンから西ベルリンへの越境なんて、あまりに簡単に達成なさってるのには拍子抜け。わずか数秒?
 二人がどうやって惹かれあったのか、国境を越えてまで愛する価値のある相手だと互いにほんとに思えてるのか。全てが唐突すぎ。冷静に考えば考えるほど、感情移入しようにも同情しようにも、彼らはただの自己チューさんにしか思えず。
 ま、確かに当時はそうゆう時代だったのかもしれないし、「時代に翻弄される」というのはそうゆうことなのかもしれない。であるからして、微妙な立ち位置だったポーランドというお国をしっとり称えてさしあげるなり、西へと亡命する人生もそれはそれでありと正当化してさしあげるなり、観ている我々は美しい映像に騙されてる場合ぢゃない。

 あと、しょせん恋愛映画であって音楽映画ではないのでいちいち突っ込むべきでないんだろうけど、主演男優の指揮真似とかピアノの弾き真似が下手すぎ。主演女優のお歌がお上手だっただけに残念。
 さらに音楽的にいちゃもんつけさせてもらうと、最後の最後でバッハが流れるのに違和感があった。ポーランドだから(ショパンの)マズルカで民俗的にまとめるか、あるいはパリの都で彼らが録音したレコードをそのまま流すかしてほしかった。実際、幻想即興曲が劇中で流れてたわけだし、もっとショパン様への敬意を表するのかと思ってたのに、ば、バッハぁ?

 邦題でちらっと表現されてるように、彼らの十八番の唄が英語字幕で言うところの「Two Hearts Four Eyes」。でも、ポーランド語がわからないぼくとしては、「およよ」という歌詞しか印象に残らなかったわけで。こんな曲。 https://www.youtube.com/watch?v=8ImvkXgGVWw





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最終更新日  Feb 16, 2019 10:12:53 PM
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