ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 27, 2019
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カテゴリ: 映画、テレビ
「career in Korea」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 日本でもまもなく公開。​ http://www.parasite-mv.jp/
 貧乏家族が金持ち家族に近寄り、家庭教師、家政士、運転手など経歴を詐称することで雇われ、文字通り「寄生虫」としてその恩恵をあずかろうとする。

<感想>
 そういえば昔(平成ヒトケタ)、ぼくは超お金持ちのご子息の家庭教師として、東京都心の一等地にある豪邸に出入りしてたことがあって、当時のことを思い出しながら観た。というのも、ぼくはあの時、自身が富裕層になろうと努めるよりも、富裕層のお方たちとの人脈を得て、彼らに直接間接お仕え申し上げることで収入を得るほうがよっぽど現実的ということを悟ったのであった。指くわえて羨望/嫉妬してるだけなんて時間の無駄。
 この映画も、あのときのぼくのような貧しくも善良な市民を描いてるに違いない。健気に生きてる家族を哀しくも可笑しく描く、つまり例えるなら、韓国の山田洋次あるいは是枝裕和あるいはケンローチあるいはダルデンヌ兄弟あたりかなー、と勝手に微笑ましく予想して鑑賞に臨んだら、違った。全然っ、違った。
 最初のほうは、実は睡魔を闘いながら観てたのだけれど、後半どんどん話が転がっていってびっくり。お目々ぱっちり心臓ばくばく。
 ぼくはほとんど韓国映画を観たことがないし、このポン・ジュノさんとかいう監督をよく知らないのだけれども、世界を市場と捉えた場合、日本映画は完全に負けちゃってるという感じ。侘びとか寂びとか言ってる場合ぢゃない。とにかくがんがん攻めていかないとそもそも注目されないからお話にならないのが昨今の映画市場なわけで。その点、この映画はお見事。

 どの役者さんの演技が上手いとか撮影の角度が絶妙とかそうゆうことぢゃなく、喜劇であり悲劇であり恐怖映画ということからして前代未聞。富裕層を皮肉りつつ、格差社会を批判しつつ、あぁ、とにかく人間って愛しくもおバカな生き物であることよ。





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最終更新日  Dec 30, 2019 07:00:18 AM
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