ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 22, 2020
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「バッハ会長」

 おうち時間有効活用特別企画、ひとりオーケストラごっこ。今日はメサイア全曲演奏に挑戦。

 歌詞は(ドイツ語やラテン語ではなく)英語ということもあり、アメリカ人にも年末には親しまれている曲。
 ぼくはこれまで抜粋では弾いたことはあるものの全曲を本番で通して弾いたことは一度もない。世のオケ奏者たちは全曲演奏したことのあるお方も多いはず。どんだけ長大な曲なのか実際に弾き倒してみないとわからないし、それならと、ぼくもユーチューブ動画に合わせて、休憩を二回はさみ約三時間のマジ弾き。疑似本番。

 全部で三部構成。で、ぼくが気に入ったのはだんぜん第二部。ハレルヤはもちろん、名曲はだいたい第二部に収まってると言っちゃっていい。

 第一部と第二部は第一バイオリンを担当。実際に弾いてみて気づいたのはファーストですら高音がそんなに出てこないということ。左手のポジションで言えば第三ポジションまでで99パーセント弾けちゃう。
 第三部は第二バイオリンで弾いてみたら、セカンドってば、ファーストから完全に独立してるとこばかりで普通にかっこよいことやってる。
 よって、技術的には難しくはなく気持ちよく弾ける。

 しかし体力と集中力が必要。特に独唱者と一緒に弾くレシタティーボの部分はテンポを揺らす歌手や指揮者が大半だろうし、自分だけうっかり飛び出さないように注意しないと。

 完奏した感想としては、メサイア全曲はやっぱし疲れる。こりごりとまでは言わないし話のタネに生涯に一度はやっておきたいけど、毎年師走に演奏するんだったら、むしろ第九や胡桃割りのほうがずーっと楽しい。

 あと、この機会にバッハとヘンデルの違いを考察したくなった。ともに偉大でいらっしゃるのは疑いないけど、彼らはどこがどう違うのか。

 奏者目線で言えばヘンデルのほうが「楽しく」弾ける印象。清潔感があって心が浄められる。自分まで善人になったかのように錯覚できて、実においしい。
 バッハの声楽曲に関しては、ぼくが全曲演奏したことがあるのは「ロ短調ミサ」のみ。文字通り短調系で、暗くて重くて、本番終了後は疲労感と充実感の入り乱れた複雑な感情の波が押し寄せてきた記憶がある。いろんな曲が手を変え品を変え登場する。
 いつかマタイ受難曲にも挑戦してみたい。
 てか、バッハ会長にはぼくらは何も反論できないわけで。





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最終更新日  Dec 24, 2020 03:57:26 AM
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Re:ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(12/22)  
LimeGreen  さん
ヘンデルのほうが「楽しい」は分かる気がします。
バッハって長調の曲でも重厚感ありますよね。

THさんがバッハ弾いてるところ、聞いてみたいですね~。

私毎年ウィーンのニューイヤーコンサートを楽しみにしてるんですけど、「あ、そういえばどうなっちゃうんだろう?」て今頃はたと気づいてサイトを読みに行ったら、決行するんですね、観客なしで。
手拍子が聞こえてこないラデツキーははげしく寂しそうだ…うわぁ…。 (Dec 24, 2020 09:25:42 PM)

Re[1]:ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(12/22)  
LimeGreenさん

>手拍子が聞こえてこないラデツキー

あ、ほんとだ。どうすんでしょうねー。


(Dec 25, 2020 11:02:46 PM)

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