ぴかろんの日常

ぴかろんの日常

リレー企画 129

謎の散歩…  ぴかろん

約束の30分の間に、イナにせがまれた物を買った…
イナが個人的にほしいと言ったのは…ほんとうにこんなものでいいのだろうか…
にっきーまうすがポーズを決めているキーホルダーだ…
いいのか…イナ…もうちっと高いものでもいいぞ…

そして「おしょろい」の物ってのは…

「ぺんだんとがいい」

そうだ…
なんで。
今してるじゃん、はむたろうとうるとらまんたろう…

「それ、こどもっぽいもん…」
「…」

違うだろ…本とは違う理由だろ…
ラブと逃避行した時に外してたからだろ…
そうに違いない…
そんな後ろめたさもあって、僕はイナの望み通りにしてやろうと思った
でもここのショップには気に入ったものがなかったらしい


「なんでにっきーまうすのキーホルダー?」
「かわいい」

子供っぽいじゃん…

「おまえに似てる…」
「え?このねずみが?」
「かわいくてかっこいい…にてる…」

そ…そうか?
そりゃにっきーまうすはねずみーらんどの主役だから…似ているといわれると…悪い気はしないけど…

「んでね、ちっくとれーるの双子のりすは、ドンジュンとギョンビン」
「ふむふむ」
「おれは…なにかな…」
「にっきーの相手だからみみーじゃないの?」

ニヤニヤしながら言ってやったら俯いて赤くなっている…

「おれでいいのか?」

まだそんなこと言ってるうくーっかわいいっきいっむしゃぶりつきたいっ!

「れもおれ、クマのぴーさんのほうがいい…」
「…じゃそうしろよ…」

にっきーとクマのぴーさん、接点がないじゃないかっ!
まあいい…

「あとでペンダント捜そうな…あのギョンジンの大バカ野郎が持ってたガイドブックに何か書いてあるかもしれないから見せてもらおう」
「…ん…」

ああん…。「…ん…」だぁっきいっくそうっ!なんでここにはこんなに一杯人がいるんだっ!抱きしめたいのにいいっくぅっ…

まだ時間があったので僕達はそこら辺にかざってあった帽子などを被って遊んだ
にっきーの耳のついた帽子を被せられた僕は、ちらっと鏡を覗いてみて、恥ずかしくなった

似合わない…

イナはシルクハットのようなものを被っている
勿論にっきーの耳がついてる

う…
似合う

「か…買ってやろうか?似合うぞ」
「こんなの…どこで被るんだよ!」
「み…店で被れば…ウケるぞ…」

本とは個人的に…イナと2人のときにこれを被ってもらいたいっひひんっきいっ
イナはまたお口におててをあてて…きいっわざとか?!きいっ…考えている…

「これと…これ買う…」

シルクハットとテンガロンハット
いずれもにっきーの耳つきのものをイナは取り上げた

「え?まさか一つ僕に被ってヤれとかいうんじゃ…」
「やる?なにいってるんだ!お土産にしゅる」
「…土産?」
「ん、ミンチョルとスヒョンに…けけけけ」

僕はこれを被る2人を想像した
想像できなかった…
是非見てみたい!
僕がお金を出す!僕もあの人達にとっても世話をかけてしまったからっ!
と言ってその2つを買ってやった

「2人からのお礼ってことにしようね」
「…いいけど…お礼か?こんなの…」

それもそうだ…

とりあえず土産ものをロッカーに入れておいた
邪魔だモン、おっきくて


やっと約束の時間になったので、さっきのベンチで座っていた
晴れやかで爽やかな顔をしたラブが、シャツの第三ボタンを留めながら帰ってきた

第三ボタンを?

何をしていた?ごくり…

「お待たせした?」
「ううん、さっききたとこら。ラブ、何してたの?」
「ふふん…遊んでたふふん」
「何して?」
「くふ…あのねぇ」

ガサガサ…
森の中から虚ろな目をしたギョンジンが出てきた
髪の毛は鳥の巣のようにくしゃくしゃで、目の下にクマのようなものができている気がする…
シャツのボタンが五つぐらい外れている…
ボロボロである…
何してたの?!

「ただい…ぐすっ…」

泣いてるし…
僕はラブを見た
爽やかで涼やかで楽しそうである…
ギョンジンは…鳥の巣頭は色っぽいが…そのほかはいただけない…

「ギョンジンどうしたのさ」
「あうっあうっラブがっ…えっえっ…」
「ギョンジン! 早く行こうよ!『すぐぱす』出して!」
「あっはい…ラブ様…」

ラブ様?!

新しいプレイか…
「いってぇっいてえってばっごめんって!解ったからっ」

僕の腕は、イナの爪痕だらけになってしまった…

「ギョンジン!みっともないからボタン留めなよ」
「あ…はい…ラブ様」
「もういいよ『様』つけなくても」
「あ…はい…ラブさ…ラブ…」

ぼんやりとシャツのボタンを留めているギョンジン
一体全体何を?!

ボタンを留め終えたギョンジンのところにラブが行き、腕を掴んで顔を覗き込む
ギョンジンは少し目を逸らす

「その髪、かわいいよ。このアトラクション終わるまではその髪型でいてね」
「かわいいですか?有難うございます…ぐすっ」
「ん…パンクっぽくてかわいくてかっこいい…ああん、メイクしたいなぁ…唇に黒い口紅なんか塗ったら…似合いそうだし…食べたくなるぅ」
「ひひほへはん…」

崩れ落ちそうなギョンジン…
新たなプレイであることに間違いなさそうだ…

「行こう」

僕達はすっかりローテンションになったギョンジンを引っ張って、『遺跡発掘探検隊』のアトラクションに向かった



引き継ぎ  足バンさん

チーフ交代したその日はかなり忙しかった

お客様の指名とリクエストの調整はもちろん
特別に注文されたメニューを急遽テソンと打ち合わせたり
お得意様へのサービス業務、
ホ○ト協会との電話による連絡業務など
それらを接客の合間にこなすのは思ったより慌ただしかった

閉店後ミンチョルと事務所にこもり引き継ぎ
ふたりの間のテーブルには書類が散乱している

「ふぅ…」
「疲れた?続けていいか?」
「おまえ大変だったんだねぇ」
「閉店後もいろいろある。売り上げ確認は僕がやるとして、翌日の予定と予約確認、
 仕入れ確認、備品確認、発注確認、業者連絡、苦情処理…はまずないな
 …あとオーナーからしょっちゅうファックスが入るから見落とさないよう気をつけて」
「さっきも来てたよ、明日は耳鼻科に行くって」
「そういう場合は”お大事に。ホ○ト一同より愛を込めて”って返信してくれ」
「なるほど」

そう言っている間にまたオーナーからのファックスが届き、
取りに立ったミンチョルが紙を掲げて妙に楽しそうに読み上げる

「新チーフへ!
 例のプロデューサーから毎日しつこく電話あって難儀なんだなぁこれが
 早く返事したほーがいいんじゃないかなぁ むふふふん~やってみたら~?
 人生サムシングワンダフル!やっぱこれでしょう! おーなー」
「くふふ…」
「例の映画の話か?断るって聞いたけど」
「ああ」
「色っぽいシーンもあるんだって?ドンジュンが黙ってないだろう」
「おまえは?」
「なに?」
「…おまえは黙ってられるの?」
「え…」

「「 じいいいいいいいいいい~ 」」

「ケッケホン!ミ、ミン、何の用だ?」
「ケコホンっ!ドンジュン!ノックをしろノックを!」
「「 だって開いてたんだもん 」」

「「 もう少しで終るから! 」」
「「 じゃ向こうで待ってるから…ここ少し開けておこーっと 」」
「ケホ…」
「コホ…」

ノックとともに今度はスヒョクが顔を覗かせる

「チーフあの、今度の○日に休暇いただいていいですか?僕とソクさんとジュンホ君」
「え?あ、うん…いいんだよね?」
「そういう場合はこのスケジュール表確認の上オーナーに連絡。まぁまず問題はない」
「まず問題はないって」
「よろしくお願いします!」 ぱたん

次の少し乱暴なノックはテプンだった

「スヒョンチ~フ~!パフォーマンスで包丁欠けちゃったんで取り替えますー」
「え?あ、うん…いいんだよね?」
「そう言う場合は倉庫に行ってサインの上備品交換、その後適宜処理させる」
「そうしろって」
「うぃーっす」 ばたんっ

ミンチョルは隣に腰を下ろし、僕の顔を覗き込んでおかしそうに笑う

「何だよ」
「やっていけそうかな?スヒョンチーフ」
「大丈夫だよ、イナじゃあるまいし」
「そう言えばうまくやってるかな、あいつ」
「ちょっと心配だけどね」
「趣味の悪い土産買ってくるんじゃないだろうな」
「物によっては減給しよう」

楽しそうに笑っていたミンチョルがふと静かになって手の書類に目を落とし、
ちらりと僕を見て小さく咳払いをした

「その…ドンジュンとはちゃんと話したか?」
「ああ。肝心なのはこれからだけどね」
「…」
「ん?」
「その…ちょっと気になってる」
「何が?」
「ここのところ…おまえらしくないっていうか…」
「考えなきゃいけないことが急に多くなったからね」
「…」
「何?」
「チーフのことも…その…無理してるんじゃないかと…」

僕は手に持っていた書類を全てテーブルに放り投げてソファの背に寄りかかり
横のミンチョルをわざと睨みつけた
ミンチョルは目をぱちぱちさせて下を向いた

「そんなこと気にしてるのか?」
「いや、ただ…」
「世話になってる同僚を助けてやろうってのとはワケが違うんだぞ」
「それはわかってる」
「言ったでしょ?ずっと見守って行くって」
「…ああ…」
「そのための僕流の無理のひとつやふたつは見逃してくれないと困る」
「…」
「いい?おまえは自分が幸せになれることだけ考えていればいい」
「…」
「わかった?」
「ああ…」

僕は右手を伸ばしミンチョルの顎を支えてこちらを向かせた
ミンチョルの僅かに濡れた瞳が僕を真っすぐ見つめる

「わかったね?」
「…わかった…」

「「 お疲れさまぁ!珈琲お持ちしましたぁ! 」」

どたっばたっばさばさっっっ!

「「 ノ、ノックしろって言ったでしょっ! 」」
「したのに」
「したのにね」
「聞こえなかった?」
「聞こえなかったんだって」
「ケホっ」
「コホッ」

そんなこんなで、とにかくチーフ初日は忙しかった


その秘密…   ぴかろん

遺跡発掘探検隊のアトラクションに並んでいても、ギョンジンはまだ回復しない…
一体何をしてたのか…

「なぁらぶ、何して遊んだのさ…なんでギョンジン廃人なのさ」
「鬼ごっこしてただけだよ」
「鬼ごっこ?」
「まあいいじゃぁんくふふん」

どんな鬼ごっこなんだっ!

「それはですね…」
廃人になっているギョンジンがぼそぼそと語りだした
僕にしか聞こえない声だった

#####
森の中の人気のないところで僕達は濃厚なキスを楽しんでいた
次の段階に進むべく、僕は彼のボタンに手をかけた
彼は唇を離し、妖艶に微笑み

「ハウス!」

と言った
僕はこれに弱い
ハウスしていると突然彼は、自分のシャツのボタンを全開にし、肩をはだけさせた
僕は居ても立ってもいられず、彼に抱きつこうと身構えた

「ハウスって言ったろ!」
「あ…はい…」
「よし…じゃ、今から十五分以内に俺を捕まえて…。そして俺のシャツのボタンを全部留められたら…後でいい事してあげる…」

彼は妖艶に微笑んで森の木立の中を、肩をはだけさせたまま走り回った
そんな格好を他人に見られたら、男なら襲う!
いや、女だって襲う!危険だっ!

僕は何よりも、彼を危険から守りたかった
彼を追いかける
捕まえるなんて朝飯前だ!
そう思っていた

「俺の肌に触れちゃだめだよ!いいね!」
「へ?」
「ゆーこと聞かなかったらもう触らせてあげないっ!」
「ええっ…」
「十五分以内にボタン留められなかったらアンタの負け、俺のお願い聞いてね。全部ボタン留められたらアンタの望み、一つだけ叶えてやるよ」
「ひ…ひとつだけぇ?」
「いやならいい。イナさんとテジュンのとこに行くから、このまんまで!」
「わかった!わかったよ…」

そうしてゲームが始まった
肌に触れちゃいけないなんてずるい…掴めるところは腕?脚…ぐふふっ腰っ

僕は腰に焦点を当てて彼を追いかけた
木立を利用してうまく腰を隠す彼
妖しい笑い声が響く…捕まえた!
僕は一番下のボタンを留める

「あっう…ん…」

彼の色っぽい声に僕の指は止まる
その隙に逃げる彼…
くそう…ひっかかってしまった!エロミンともあろう僕が…
捕まえそうになると彼は自分の唇に触れたり肩にキスするような仕種を見せたりして僕を翻弄する…くそうっ
こんなはずじゃなかったのに…


僕の朝食後の『♪森の木陰でドンジャラホイ♪』計画は無残に崩れ去ったくそう…
でも…楽しいけどはあはあはあ
でも…ちょっと僕、身が持たないはあはあはあ…

時々捕まえるのに、ボタンは一個しか留められない
だって捕まえるたびに彼は仰け反ったり色っぽい顔をしたり甘い声を出したりして僕を惑わせるんだもの…きいっ…
覚えてろよ…旅行から帰ったらタダじゃおかないからっきいっ!

結局たったみっつしかボタンを留められず、僕は惨敗した…

「俺の勝ちだね…じゃあ俺のお願い聞いてよね」
「…いいよ…なぁに?」
「帰ってから三日間ハウスしててね」
「ええええええっ!そんなあああああっ!」

僕は一気に憔悴した…
三日間もハウス?!
そんなぁぁぁっ

「待てるでしょ?テジュンと一緒にいた俺のこと、四日も待ったんだからさ」
「…そんなぁぁぁああああっいやだぁぁぁぁああ」
「そのかわり今日一日はベタベタしてもいいよ」
「…そんなの…言われなくてもする!」
「いひひ。解ったね?」
「…なんでだよ…僕に抱かれるの…いや?」

しつこいからか?

「だって疲れるもん!新鮮味がなくなるし」
「襟巻きもだめ?キスもだめなの?」
「そうね、一日一回ならいいよ」
「…えええ…そんなぁ…」
「他の人に相手してもらったらぁ?」
「えっ!いいの?!」

つい調子に乗って答えてしまった…
ラブの目の光が怖ろしいものになった…

「…ほんとにそんな事したら、三日後、俺はいないと思ってね」

そっそれはっ…いやだっ

「えええええっじゃあ禁欲しろってことじゃん!」
「早い話がそう」
「へええええん…そんなぁぁぁぁ…」

どっと目の下に隈ができた


「くふっ…気持ちいいなっ。こういうのを『女王様気分』ってのかな?…ラブ様とお呼び!ってね」
「…ごくり…」

ラブ様?!
ああ…ラブ様…
なんて新鮮な響き…
やっぱり僕ってえむ…
ひひん…
わかった…
帰ってから三日間、我儘な女王様のいう事を聞くっていう設定にしよう…

そう思い込まなければ、身がもたないっ!きいっ!

そうして僕はテジュンさんやイナさんとの待ち合わせ場所に来るまで、ラブを『ラブ様』と呼んで言いなりになっていたのだった…
とても辛い…
だって抱きしめようとすると『ハウス!』って言うんだもん
今日一日はべたべたしていいって言ったじゃないか

既にストレスが溜まっていた…
そしてここにくる間際、彼は僕を抱きしめて濃厚なキスをしてくれたはふふん…
唇を離すと、僕の髪をくちゃくちゃにした

「前にミンチョルさんがこんな髪になってたでしょ?…一度アンタにしたかったのくふっかぁわいいっ」

はふーん
それ、僕がラブ様にやりたかったのにぃ…

くそう…三日過ぎたらやってやるぅ…もうっ…きいっ…でも…うふっ新たな世界がうふふっ…けひひん…




ギョンジンは虚ろな目のまま、ニヤニヤと笑っていた
廃人め…ぶぁか!バチが当たったんだよぶぁか!

ギョンジンの告白を聞いているうちに、僕達の順番が回ってきた…
こいつのお陰で、凝りに凝った内装を、堪能できなかったじゃないか!もうっ
あとでイナに聞こう…

そうして僕達は廃人となった怪人ギョンジンとラブを前の座席に、イナと僕はその次の座席に、そして他のお客さんも一緒に、遺跡発掘探検車に乗り込んで、横揺れの激しいそのアトラクションを楽しんだ
でも…横揺れ、急発進、急停車を繰り返すその乗り物は…確実に僕の腰にきた…
僕だけではない…イナも

「こしがいたいおまえきのうがんばりすぎたからいたいっ!」

と(くはは…そんなに頑張ってない…ラブとはもっと頑張った…)言ってたし、ラブも

「これ…ヤバイ~。アンタみたい!」

などとギョンジンに向かって言ってたし(ラブのばか!)
廃人怪人ギョンジンに至っては、止まったり発進したりするたびに

「はっくっ…ああっうっ…おおっおおん」

と…吐息交じりに…放送禁止的声をあげていた…
一緒に乗っていたお客さんが引いていたのは言うまでもないだろう…

そんなこんなで骸骨のレプリカだらけの遺跡発掘現場の探検が終わった

廃人は、ようやく鳥の巣頭を整えてもらい、また復活していた…
ああ…ラブ様のお許しが出ているから…べたつき放題だ…ああ…

「ちょっと別行動しよう」

僕は提案した
すんなり受け入れられた
回復したギョンジンは何時何分にどこどこに集合
そこでショーを見るからね!と言ってラブに襟巻き状態でそそくさとどこかへ消えた…

「イナ、さっきのお土産、入り口のロッカーに入れに行って、アイスクリームでもたべよっか…」
「しょれよりおしょろいのぺんらんと!」

ああそうだったな…
どっちにしろみやげ物だのグッズだのは入り口近くにショップが固まっているので、ちょうどいいだろう…

僕達は手を繋いで歩いた
イナが嬉しそうにしている
イナが嬉しそうだと僕も嬉しい
幸せな気分で、2人だけの時間を楽しんだ


森の小人(歌う人 ギョンジン) びょんきちさん

森の木陰で ドンジャラホイ
ラブとふたりで 鬼ごっこ
ボタンはずして 肌見せて
今夜は お前と夢の国
あ~んなこと こ~んなこと やりま~くり
アーホイ ホーイヨ ドンジャラホイ

ラブは意地悪 ドンジャラホイ
さんざん 僕をいたぶって
ゲームに負けりゃ お仕置きさ
今夜はお預け ハウスです
あ~んなこと こ~んなこと できま~せん
アーホイ ホーイヨ ドンジャラホイ

ラブ様お願い ドンジャラホイ
襟巻きダメなの キスもダメ
どっと目の下 隈できた
禁欲の日々が 過ぎるまで
女王様に 仕え~ます
アーホイ ホーイヨ ドンジャラホイ

歌い方指導:1番は軽快に楽しく、2番は悲しい気持ちで、3番は「エム」になって歌いましょうネ





闇夜のお仕事&お留守番_15 妄想省家政婦mayoさん

『暑い...』

長項や江原道で頬に当たる風にほんの少し秋を感じてきた...
都会はアスファルトの照り返しを受け..昼間はまだじりじりと暑い...

額に手をかざし陽射しを遮り...目を細めて見上げた...
20階建のビルの屋上から一本のロープが下り..建物の真ん中10階ほどの外壁に人の姿が見える...
今日このビルの窓掃除に入っている今回の最後のスカ対キム・ジュノだ..

ソウルの高層ビルの窓掃除は...一言で言うなら....忍者#...

屋上からロープ一本を命綱にすることもあれば...
ロープに繋いである一枚の板にブランコの様に座り片手でロープを掴み作業をする....
強風で左右に揺さぶられながら..T字の窓用モップを自在に操り窓の掃除をする...
で地上に降りて...また屋上に上がり...位置をずらしてまた降りる...実に能率が悪い....

決してスパイダーマンと呼べる格好いいものではない...命知らずだ..
とはいえ日給が他のバイトより高額なので短期間に高収入を得られる...

学費を自分でアルバイトで稼ぐ苦学生のキム・ジュノは両親を幼い頃に亡くし
田舎で農業をしている叔父に育てられた...祖母はジュノを大層可愛がった..
ジュノも帰郷するとばあちゃんをおぶって散歩に出掛け...
夜はばあちゃんの手を握って隣で眠る...優しいばあちゃんっ子だ..

ジュノは仲間と『Typhoon』というアマチュアのレースチームに属していた...
女性レーサーのサンヒは他国のレースでもいい成績を収める...
サンヒはジュノを気に入っているがジュノは友達としか見ていない...
レース仲間にはパク・テジュン似(オールイン)もいた...テジュンより痩せてるか...^^;;

友達のテヒョンは目を患ったばあちゃんの手術費用に困っていたジュノにこのバイトを紹介した..
テヒョンの夢はエベレスト登頂でそのための費用を稼ぐために高額の窓掃除をしているのだ...

唐突な夢を抱くテヒョンとレース仲間とは実はあまり仲が良くない....
でもジュノはテヒョンの夢を応援している...

窓掃除の初日.ジュノはあとちょっとで地上..というところでロープに繋がれた板から落ちた..
軽い骨折をしたジュノと同じ病室に盲腸で入院した少年トンジンがいた..少年の姉がヨンジンだ...
ジュノが病院から田舎に電話をかけたときにたまたま小銭を借りたのもヨンジンだった...
ヨンジンはドンジュンの元カノ@ハリョン...ジョンドゥの彼女@ジュヨン..と酷似である..^^;;...

ヨンジンの家は父亡きあと母(白夜@ホン領事)が不動産会社に勤め..子供3人を育てた...
亡父の友人でもある弟の少年野球チームの監督(冬ソナ@サンヒョクパパ..妻@美日々ソンジェママ)が
何かとこの家族の相談に乗っている...
(母が不動産の仲介で知り合った会社社長@ミンチョルパパ..母の親友@ジュンホママ...)

ヨンジンはアニメ制作会社に勤め..彼女のオフィスビルの窓掃除の最中にジュノと再会する..
レースを見たいという弟と一緒にジュノに会っているうちに互いに惹かれ合う...
ヨンジンには一応..仲の良い彼ギチョルがいるが...
この男...自信満々で(あんまんみたいな顔なのだが...)ヨンジンとの結婚&留学話をドンドン進める..

ジュノとギチョルの間で揺れるヨンジン...身を引いたジュノ...ではあったが..
ラブラブに戻った....らしい....
母は苦学生のジュノとの交際をあまり好ましく思っていない...
ヨンジンは今にも家を飛びだしそうな勢い...である....

ビルの屋上でジュノを待った...ジュノのスポーツバックが置いてある...
くぅん@くぅん@と子犬が首を出した...ジュノの愛犬..カンアジだ...
ジュノはこの迷い犬に..カンアジ(韓:子犬の意)と名付け...いつもこのバックに入れている...

カンアジを抱きあげてフルフル揺らすとくぅんくぅんと鳴いた...ジュノの仕事中は寂しいのだろう...

ジュノが屋上に戻ってきた...いつもテヒョンと組んで窓掃除をするが今日はジュノひとりのようだ...

「ぁ!テヒョンの代わりの人?へぇ...女の人なんて珍しいね...」
「ぇ..へっ?...」
「よかったぁ...僕ひとりじゃ大変だから...ほら...手伝って#」
「は...はひ?」
「早く#...夕方まで終わらないでしょ...」

ジュノはちゃっちゃともう一本のロープを屋上の柱に結わえた....

『おいおい...窓拭きやれってか...』

「カンアジ~行ってくるね~...」
「くぅんくぅん...」

ジュノは屋上を走り回っていたカンアジをバックに収めた...
でもって...屋上から2本のロープが降りることと相成った....ぁう>_<...

キム・ジュノ


シュミレーター改造計画  オリーさん

引継ぎが終わり、スヒョンとドンジュンは帰った
僕たちも店を出ようとしていた
奥から何やら話し声が聞こえてきた

「だからさ、今日は寮に帰ろうよ」
「ヨンナムさんとこの飯が食いたくねえのかよ」
「こんなに遅くちゃ迷惑だよ。ソクさんもスヒョクさんと帰っちゃったし。」
「昨日はチーフんとこ、あ、もうチーフじぇねえか。とにかくあの豪華マンションだろ。今日は質素にヨンナムさんちに行きてえよ」
「あちこち泊り歩いて、まるで根無し草みたいじゃないか」
「俺ぁ、全然かまわねえよ」

「君たち、まだいたの?」
「「あっ、チーフじゃなくてミンチョルさん・・その昨日はどうも・・」」
「随分仲良しみたいだね」
「そ、そんなことないですっ!な、ホンピョっ」
「いや、仲良しかもしんねえ」
「僕達みたい?」
「「へ・・いやっ、そのっ、それは、そこまではっ、ちょっとっ・・・」」

「僕達のこと、仲良しっていう簡単な言葉で表現しないでください」
「あ、ミン、ケホンっ。すまない」
「発言には注意して」
「はい・・で僕達も帰るから店閉めるぞ」
「わっかりました。おい、ホンピョ帰ろう」
「ん、ヨンナムさんちね」
「いや、だから・・」

「ドンヒ君、ちょっと頼みがあるんだけど」
「ミンチョルさん、何でしょう?」
「君、コンピュータのソフトに詳しかったよね」
「ええ、ゲームを作ってましたから」
「店に置いてあるハンドルがついたシュミレーターを改造してほしいんだ」
「ドンジュンさんのための器械ですね」
「ドンジュンにはもうあまり必要なさそうなので、店で客に使わせたい」
「はあ・・」
「スクリーンをつけて一緒にドライブできる感覚を客に味わってもらいたい」
「はあ」
「例えば、僕だったら高速三車線路線変更コースね」
「面白そうですね」
「そうすれば僕もオプションで外にドライブに行かなくてもすむ」
「なるほど」
「他にはどんなのを?」
「それは君にまかせる。そうだな、一番難易度が高いのはドンジュンと一緒にシベリアコースかな

「あの、僕のは?」
「ミンは車のシーンあったっけ?」
「アナスターシャ救出作戦黒蜘蛛追いかけてますコース」
「ああ・・」
「ブラックジャックにトラックで正面からぶつかりましょうコース」
「ミン、それはいくらなんでも危なすぎる・・」
「じゃあ、いいです」
「ま、そんな感じだ。どうかな、できそう?」
「まかせてください、頑張ります!」
「あの、俺は何すればいいんだよ」
「これを作るにあたっては全員に聞き取りしてから入ってもらいたい。ホンピョ君はアシスタントだ
あ、テジンの場合トラウマがあるかもしれないからくれぐれも注意して」
「車に乗ってない人もいますよね」
「応用できたら色々な場面設定をしてもいいよ。それは君にまかせる。とにかくあのシュミレーターを
ゲーム機として活用したい。急がないからいい物を作ってくれ。わかったね」
「わかりましたっ!」
「おいっ、俺はアシスタントっつうもんだからな、一緒にやるんだぞ。」
「わかったよ。一緒にやろう。じゃ失礼します」
「ああ、お休み」

ドンヒ君をホンピョ君はシュミレーターのことを話しながら仲良しで帰って行った

「ミン、僕らも帰ろう。お祝いしてくれるって言ってたよね」
僕はミンを振り返った
いつのまにかミンの目が2度ほど吊り上がっていた
「あり?」
「引継ぎするのに、随分仲がよかったですね」
「あ・・」
「顎つかまれてましたよね」
「・・・・」
「お祝いはちょっと考えさせてもらいます」
「・・・・」
「帰りますっ!早くっ!」
「あ、あい・・」


対岸の街  ぴかろん

僕はラブに巻きついて「恋人達が二人っきりになりたい時に行く」とガイドブックに載ってた場所に行った
歩きながら

「今日はいいんだよね、べたべたしててもいいんだよねっねっ」

と確認しながら、小うるさいジジイがいないので濃厚なキスしたり…ラブは嫌がったけど…、歩きながらそぉっとシャツの下に手を入れたり…これも嫌がったけど…して楽しくその場所についた

僕達ふたりだけ!

のはずはなかった…
たくさんのカップルがベタベタしていた…

「ギョンジン、残念だったね。これじゃえっちできないね」

ニコニコ笑いながらラブが嬉しそうに言う

「できるよ」

と言うとさっと顔色が変わった
そして急にラブ様になって

「あんた頭おかしいんじゃないの?こんなに人が一杯いるのにヤるってどういう事よ!」

と怒鳴った

「ラブ様…」
「やめろよそれ!」
「だぁってラブ様もここでえっちするの楽しみだったんでしょ?」
「しいいっ声がおおきい!あのねぇ、誰がこんなとこでそんなこと…まったく!あんた常識ってものがないの?!」
「あります。元諜報部員ですから」
「嘘つけ!」
「こういうところでこっそりヤるのが情報提供者と仲良くなる一番のグフフン方法です」
「ばかっ!」

仲のいいカップル達の間で、僕達だけがピリピリしていた…ぐすん…らぶぅ…
その時、僕は下腹部に衝撃を感じた

「う…」

見ると…泣き顔の子供が僕にしがみついている…

「パパァ~」



チフン…

僕の頭は真っ白になった…

ラブがやって来てその子の手を引き、係員に何かしら告げている
僕の頭の中にはチフンの姿が溢れ返り、僕はフラフラとそこから出て、少し離れたベンチに座った…
チフン…
連れてきてあげたかった…

ああまた過去へ引き戻される…

…チフン…パパを許して…



迷子がギョンジンの腰に巻きついたのを俺は見ていた
まずい
そう思った瞬間、ギョンジンの表情が凍りついた
子供を見て自分の息子を思い出したのだろう
ばっか…
こんなテーマパーク、親子連れがゴマンといるじゃないか…ばっか…

俺は見ていられなくて、その子供の手を引いて、係員のお姉さんに引き渡した
元いた場所に戻るとギョンジンがいない
周りに目をやると、近くのベンチで項垂れている
暫く見ていると顔を覆って泣き出した
ばっか…

俺はあいつが戻ってくるまで待つことにした

カップルたちは仲良く肩を組んで、すこしイチャついてからここを出て行く
だれもキスさえもしていない…
俺たちってやりすぎだよな…
でも…そんなにも愛されてるって事なのかな…

息子を愛してやれない分も、俺に愛を注いでくれてるのかな…
ちょっと度が過ぎるけど…

全く不器用なヤツ…
そして愛しい…

アイツの事を考えていたらじんわりと涙が出てきた
窓のように切り取られた壁から、人工の海を見つめた
対岸のイタリア風の街並みにアイツの子供が住んでいるような気がした




気持ちを落ち着かせて僕はラブのいる場所に戻った…
泣いたって仕方がない…
会いたければ会いにいけばいいんだから…
でもあんな風に突然「パパ」なんて言われると、どうしても…どうしてもしてやれなかった事が悔やまれる
元気に過ごしているんだろうかチフン…
幸せだろうかチフン…

愛情深いアナスターシャと一緒なのだから…きっと…大丈夫だ…
僕は…ダメな人間だ…

要塞のようなその塔に辿り着き、ラブを捜す
壁に凭れて人工の海を見つめている
おまえがいなければ僕はもっとダメになる…ラブ…

僕はいつものように後ろからラブに巻きついて、いつもの調子で言った

「ごめん、トイレが超混んでてぇ。あ、手は洗ってきたからねっ」
「…ばっか…」
「くふん、今人がいないから…キスしよっかくふっ」

僕はふざけてそう言った
そう言ったけど、ラブの顔を覗き込む元気はなかった

「…ばっか…」

ラブは急に俯いた
え?
巻きつけていた僕の腕に、濡れたものを感じた
ラブの頬が濡れているようだ…

…泣いてるの?

「ラブ?」
「ばかだな…こんな場所に子供がいないわけないじゃん!あんなアクシデント想定できなかったの?元諜報部員のくせにさぁ!」
「…あの子…泣いてたから…パパって縋りついてきたから…」
「ばっか!弱虫!よく今まで一人で生きてきたよ!ほんっと情けない!」
「…」
「…なんで一人で泣くの」
「…え…」
「一緒に歩いていくって言ったのに…信じてないの?ばかだな…」
「…」
「泣きたかったら俺の胸で泣けばいいのに…あんなとこで…」
「…ラブ…」

ラブの肩に顔を埋めた
ラブのシャツが僕の涙で湿る
顔を上げ、ラブの髪に接吻する…
ああ…この人は…僕を…

ラブが向きを変えて僕の顔を覗き込む
お互いに涙で濡れた瞳を見つめあい、ふっと笑う

「何泣いてんの…」
「アンタが可哀相だから!ばか!」
「同情するなよ…」
「してないよ!会いたけりゃ行けばいい。一緒に行こうか?」
「…」
「勇気ないの?」
「会わないほうがいい…」
「一目見に行けば?」
「う…ううっ…」
「会いたいくせに…」
「ラブ…」
「いつか一緒に行こう…」

ラブは僕の頭を胸に引き寄せて優しく撫でてくれた
この人は僕の…天使だ…
僕は、どう説明すればいいのかわからない感情を、彼の胸の中で爆発させていた…

ひとしきり泣いた後、その場所のベンチに座って、僕達はぼんやりしていた
時折カップルがやってきて、ぼんやりしている僕達に鋭い視線を浴びせる
邪魔だといわんばかりに…
僕は立ち上がってよそへ行こうとラブに言った

「なにさ、他人の視線が怖いの?アンタが?常識もへったくれもふっ飛んじゃうエロミンが?」
「…ラブ…」
「弱気になると、とことんダメだね。座れよ!」

ラブが開き直った
そういう時のラブは妖しくて強くて怖かった
ラブの隣にもう一度腰を降ろす
そのベンチを狙っていたらしいカップルは、また僕達を睨んだ

ラブは僕の瞳を覗き込んで

「まだ目的果たしてないよね」

と言った

「え…目的って?」
「ここでヤるんじゃん!」
「え…ら…」

キラリと瞳を輝かせるとラブはいきなり僕の唇に吸いついた
カップルが驚いている
男同士の僕らに、明らかに引いている
ラブは僕のシャツのボタンを外し始め、手を滑り込ませた
カップルは慌てて外へ逃げ出した
ラブの手は止まらない

「ラブ…もうあいつら行っちゃったよ…ねぇ…やめて…ラブ…ああ…あっ…」
「ね…ほんとにやっちゃおっか…」
「ラブ…あ…」
「なぁんちゃって、そんな事するわけないでしょ!」
「…」

ほっとした…
僕はエロミンでも…公共のこんな場所でさすがにえっちは…ちょっと…
調子に乗っていろいろ言うけど…そりゃキスはするけど…

「まだ調子でないの?一気に『いいパパ』ムードになっちゃったの?つまんなぁい…」

ドンジュン君のように膨れ、ギョンビンのように目を吊り上げ、それから吹き出して僕の体にしなだれかかる
僕はラブの髪の香りを胸いっぱい吸った
この人がいるから…パパは生きていける…

チフンの事忘れてないよ
いつも考えてるよ…

いつか…会える日がくるといいな…

「きっと会えるよ。俺が会わせてやるよ。アンタがヨボヨボのジジイになったら、俺が車椅子にでも乗っけて、チフン捜してまわってやる」
「おまえと僕、そんなに年の差はないだろ?」
「…くふ…俺は年取らない主義なの」

主義で取るものじゃないだろう、年は…

ラブが顔を上げて僕に軽くキスをする
そうして立ち上がると、歩こうと言って僕に手を差し出した
僕はその温かい手を握り締め、ゆっくりと立ち上がった


闇夜のお仕事&お留守番_16  妄想省家政婦mayoさん

『はひ......落ちたらお陀仏だな....

 テソン泣くかなぁ..暴れるかな....mayoぉぉ~んぉ~んぉ~ん;;ToT;;...道路に座るなよ#...
 テスはわんわん泣くな....うぇ~んうぇ~んぇ~ん...mayoシ~...;;ToT;;.....タレ目がまたタレるな....
 ちぇみはどうかなぁ...隠れて泣く?...んぐぐぐ......ショックで顔が縮む..んなわけないな...
 ......はぁ....もいっかいち◎うしときゃよかった...ひひん..>_<....』


実はビルの窓掃除..初めてではない....ただ高層階は初めてだった..

「絶対に気を抜かないでね#...緊張感持ってね#....」
「ぁ...はぁ....」

左手でロープを持って..右手に持ったモップをガラスにくるくると動かす...
1つの階の窓を終え..左手でロープを調節し下の階に下がる...

「君~...うまいねぇー...」
「はぁ....」

自慢じゃないが..窓拭きは...得意なんだよ#..家政婦だから#

「君は『窓の外の女』だねぇー....」
「はぁ...」
「♪ヌガサランウル..~~~アルムダプタ..ヘンヌンガ~~ヌガサランウル~~アルムダプタ..ヘンヌンガ~~♪
 ♪チャラリ チャラリ クデェ ヒンソヌロ~~~~ ナルル チャムドゥルゲハラ~~~~♪」

ジュノはいつもテヒョンと唄っているチョ・ヨンピルの『窓の外の女』を大声で唄いだした...
         (因みにこの曲....オールイン11話でヨンテがクラブの休憩室で唄った...)

「(たはは...^^;...)あのぉー....」
「なぁーに?....」
「わたしー....バイトじゃないんですけどぉー....」
「えっ?.....違うのぉー?」
「はぁ...あなたにぃー...話があって訪ねたんですけどぉー....」
「ぁ...ぁふ....早く言ってくれなきゃ....やっぱ変だと思った...で..僕に何かぁ~?」

ジュノのロープとはちょっと離れているので話が遠い....

窓を避け..外壁にペタッっと足の裏を付け..外壁に沿ってヒタヒタと横に移動した...
同じようにヒタヒタと側に寄ってきたジュノにBHCの話を切り出した....

「ぼ...僕...ホ○トぉぉ??で...出来ないよぉぉ....だ..駄目だよぉぉ....」

ジュノはアヒルの口でムキになって抗議した...アヒル具合がちょっとテソンに似ている..

「ヨンジンさんに怒られますか?」
「えっ?ぁふぁふ....し...知ってるの?ヨンジンのこと...」
「はぁ...あなたのことはほとんど...」
「・・・@@」

ジュノはヒタヒタと外壁に沿って側を離れ...黙々と窓掃除を続けた...
地上に降りたのは私の方が早かった...屋上に戻る間ジュノが口を開いた...

「ねぇ...ホ○トって...稼げるって...」
「はぁ...普通の仕事よりは...チップもありますから....」
「ふ~~ん.....」

降りては上がりまたロープで降りを幾度か繰り返す...たまにヒタヒタとジュノが近づき話しかける...

「ねぇ...ぁの...女の人と..その...いろいろ..あるの?.」
「ぷっ#....”お持ち帰り”ですかぁ?」
「ぁ..そういうの”お持ち帰り”っていうんだ...」
「はぁ...うちの店はそれ禁止ですから...」
「そ.....」

「ねぇ....ホ○トって...芸がないと駄目なんでしょ?僕何も出来ないよ?」
「ジュノさんは...探求心と好奇心旺盛ですよね...」
「どういうこと?」
「”アマビーレ”のことも気になって本屋に行って調べまくったじゃないですか...」
「ぁ...ぁふ...」

ジュノはヨンジンと食事に行ったレストランの名前”アマビーレ”の意が気になって
食事の後にヨンジンと一緒に本屋へ行き...何冊もの本をめくって最後に百科事典で調べた...
どうも解らないことがあると...納得するまでとことん調べる...ようだ...

窓掃除は夕方前に終わった...ビルの前の植え込みの縁で話をした...
カンアジはジュノにまとわりついてシッポをフリフリさせ..くぅん@くぅん甘える...

「ねぇ...僕じゃないと駄目なの?」
「そうです#...」
「こ...怖い顔しないでよ....」
「^^;;.....」
「あの...彼女とかいても出来るの?ぼ...僕...」
「ぁはは....大丈夫です...ヨンジンさんが大事なのは解ってますから...」
「そ....」

ジュノは俯いてちょっと笑った....
店に一度来る様に念を押すとジュノは軽く頷いた....
横断歩道を渡る前に振り返るとジュノはカンアジを高く掲げて合図をした....

仕込みに間に合う時間なのでBHCへ急いだ....



テプンとチェリム  びょんきちさん

俺、テジに言われちゃったよ
「いつになったらヒョンと結婚するのさ。逃げられちゃうぞ」って・・
そんなこたあ、俺が一番よく分かってる。あいつだったら他の男がほっておかない
でも、自信がなくてよ。こんな俺でいいのかなって、いつも考えちゃうんだ

俺、チェリムのことは、いつもジュンホに相談してるんだ
ジュンホとは、ちょっと境遇が似てると思うからさ

ジュンホ、ソニョンさんと結婚する時、お父さんに言われたんだって・・
「娘はアメリカの大学院を出ている。君は高卒だ。釣り合いが取れない」
ひどいこと言うよな。でもさ、ジュンホ、実の母親にまでこう言われたんだぜ
「そりゃあ可愛い娘だもん。ボクサーよりお医者さんと結婚させたいわよね」

そうなんだよな。それが世間っていうもんなんだよなあ
でも、ジュンホは世界チャンピオンになってソニョンさんと結婚できた
俺は二軍だし、しかも首になったし、なんにも自慢できるもんないもんな
でも、ジュンホがこう言ったんだ
「てぷんさんはBHCのなんばーわんじゃありませんか!もっとじしんをもってください」
そ、そうだった。俺、ナンバー1なんだよな。忘れてた

それでよ、今まで給料の管理をテジにやらせてたんだけどよ
テジの奴よ。「なんたらファンド」っちゅうやつに入れたらしいんだ
そんで、すんごい増えてるんだよ。金が・・・
これだったら、チェリムに大きなプレゼントを買ってやれるかも・・

テプンったらさ、もうイライラするんだから。いつまで私のこと待たせる気?
結婚式はどうするの? 新居はどうするのよ。指輪だって買ってくれないじゃない
計画性ってもんが全くないんだからなあ。テプンって男は・・
いつも自分の喜怒哀楽だけで行動してる。まあ、そこが可愛いんだけどさ

性格もお子ちゃま、頭ん中もお子ちゃま、ベッドテクニックもお子ちゃま
でも、そこが可愛いんだけどさ。だから、惚れたんだけどさ
私がこんなに惚れてるってこと、あの人ちゃんとわかってんのかなあ

テプンってさ、自分のことは棚にあげて、家族のために尽くしたりするでしょ
損得勘定とかできない人でしょ。単純ってゆーか、単細胞でしょ
そういうところ大好きなんだ。私とは全然違うから・・

テプン、早く3人で一緒に暮らそうよ。私、テジのことも大好きよ
今ね、お料理とか、お裁縫とか、お掃除とか、テジに習ってるんだ
それとね、内緒だけどね、スヒョンさんに編み物も習うつもり・・
私、頑張っていい奥さんになるからさ

お料理のレパートリーだって、ずいぶん増えたのよ
テプンみたいな、超高速包丁さばきはできないけどさ
ねえ、今日は私の作ったお料理食べて!そして、私も食べて!
ちゃんと食べてよテプン!待ってるから・・うふん

ホントは俺、ずいぶん前から秘密裏にいろんな準備してきたんだ
ジュンホに言われたんだよ。女の人はサプライズに弱いからって・・

新居を見つけるために、不動産屋さんもずいぶんまわった
指輪や式を挙げる教会のことは、イナさんが教えてくれた
そういえば、チョンウォンさんが変なこと言ってた
「この指輪あげるよ。嫌だったら捨ててもいいから・・」
もちろん断ったけどさ。御曹子って何考えてるかわかんないよ

ウエディングドレスのデザインは、ナレさんにアドバイスしてもらった
新居のインテリアや家具については、テジンさんに相談した
テジの学校のこととかは、スハ先生に聞いてもらった

チェリムは俺のこと、まるで計画性のない男って思ってるんだろうけどさ
ジュンホに言われたんだ。結婚って大変だって。自分勝手じゃだめだって
俺は自分の信じた通り生きてきたけど、ずいぶんいろんな人に迷惑かけてきたと思う

テジが言うんだ。「お父さん、お金は大事だよ。いつ首になるかわかんないんだから」って
二軍を首になって住む家もなくなって、二人で暗くなるまで歩き回ったもんな
あの時の教訓でお金貯めててくれたんだ。テジって良くできた子だよ

「株はリスクが大きいから、国内外の債券や株式をミックスしたバランスファンドにしたんだ」
おいおい、どこでそんな知識を得たんだよ。こいつすげえな~


cucina_6   妄想省家政婦mayoさん

「ぁっ#...^_^」

まだメンバーが来ない時間僕は厨房で仕込みに入ろうとしていた...
厨房の裏口がカチャリと開いた...顔を確認して...僕の顔が崩れた...

「ぷぷぷっ#」
「何....」
「ぷっ....ちょっと待って...」

すぐ駆け寄って僕は吹き出した...いつも白い顔が..煤けていたから..
僕は熱いお湯で絞ったタオルを持って2階のスパイ部屋へ引っぱっていった...
ソファに座らせて熱いタオルを顔にそっと当てた...

「ぁぁぁ...あぢっ#ぁ..あっぢぃょぉ....」
「いいからっ#...」
「ぁぉん...ぁ..あぢってば...床屋じゃないんだからさぁ...髭剃るわけじゃないっしょぉー」
「ぷっ#....」

手のひらに広げたタオルを置いて額...目の回り...頬..丁寧に拭きながら話しかける....

「真っ直ぐ来たの?」
「ぅん....」
「家に帰ってもよかったのに...」
「ん....ぅ..ぅん......」

ちょっと俯いた...僕とテスに気をつかってる...今家に帰れば2人きりになるから...
っていうか....んまぁ...ドキドキしちゃうのかな?....2人で....
僕はちょっと悪戯に指にタオルをかけて..その指を鼻に入れて...軽くグリグリしてやった...^^;;....

「んぐぁっ...な...何すんのぉ##..」
「ぷっ#....」
「..ぃ...痛ぃってば#...」
「ごめんごめん....」
「わ...わざとしたねっ...」
「ぅん#....でもちゃんとお掃除しないと...」
「そ...そ?.....ね.....ば...ばっちぃ?....」
「ぅん?....待って....ほらっ...」

僕はタオルを広げて見せた....タオルは真っ黒とは言わないけど...全体に汚くなっていた..

「あひゃひゃっ^^;;....ホンピョみたい....」
「ぷはは...あそこまでひどくないケド...何してきたのさ...」
「ん?...ビルの窓ふき...」
「ぁ...ぁふ...>_<...ったく....」


最後にタオルを畳んで..綺麗なところでもう一度さっと顔を拭いてあげた...

「ん....OK...」
「もう..ばっちくない?」

僕は返事の代わりに一度厨房を見渡してから...白くなったデコにchu☆をした...

階下に降りていつもの様に仕込みを始めた...
裏口から入ってきたシチュンは闇夜とちょっと話をしたあと背中を軽くトントンした...
僕が投げた大根の皮がシチュンの頭にヒットした#...
シチュンがあっかんべぇ~@@をした...
僕がもう一度投げようとするとツカツカ..シチュンが寄ってきて僕と顔を突き合わせた...

「な..何だよ...」
「ぁのよ...テソン..背中軽くトントンくらいいいだろ#」
「駄目#」
「ぇ~ぃ#...」

テスがオールインから厨房に来た...

「ぁ#...mayoシ~~^o^~~」
「テスシ~~~~」
「「ん~~~~」」身体離した..はぐぅぅっ....

「おい!テソン...テスはハグOKで..俺はトントン駄目なのか?」
「ん?テスはいいの...お前は手つきがやらしい....」
「ぁ...ぁぃゃ...ったぐよぉ....」

その後シチュンは僕にカフェメニューについてああでもないこうでもないと言いしばらくまとわりついた...

開店前チーフ交代の説明があった..
営業中....厨房の入り口でふわ~んと旧チーフに呼ばれた...

「何か...」
「テソンにちらっと聞いたんだけど....今度は何人?」
「ぁ...3人です...明日オーナーに報告書持っていきます...」
「どんな感じかな...ちょっと教えて...」
「若者3人で...それぞれ個性があります...」
「わかった...ご苦労さん...」
「ぃぇ..仕事ですから...」

左眉を上げて..ふっ..っと笑った旧チーフは店内に戻っていった...

注文が引けてちょっと厨房が暇になった頃....テソンが顔を覗いた..耳元で先に家に帰るよう言われた...

「ぁ..ん...いいよ...」
「よくない...疲れた顔してる...」
「テソン....」
「まだ閉店まで時間がある...倒れたら大変だ...帰って待ってて...」
「ぅ...ぅん....」

テソンはさっ#っと腰を抱いてからすぅーっと背中を撫でた....
そしてまた耳元でそっと言った....

「僕は大丈夫....」と...



替え歌 「愛されてセレナーデ」 by ラブ ロージーさん

愛した人たちを記憶(おもいで)に閉じ込めて
若さをまたひとつ人生に変えるけど
過ぎ行く時は寂しさも知らずに
あしたを急いでる
あなたとの恋を今は抱きしめて
時は永遠の約束をしてはくれなくても
この愛だけで生きてゆけるならば
このときめきも何もかも思うまま
使い果たしてもかまわないから
あなたに

短い夢のように駆け去った昨日まで
悲しいことさえも心には懐かしく
傷つけあった 若すぎていた愛
今ではいとおしい
あなたとの愛にこの身任せたい
時は幸せの約束をしてはくれなくても
この愛だけであしたへ行けるなら
この人生のすべてを思うまま
使い果たしてもかまわないから
あなたに

愛した人たちを記憶に閉じ込めて
若さをまたひとつ人生に変えるけど
いまは輝いていたいあなたと二人で

(ヤン・スギョン『愛されてセレナーデ』)











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